「キャンピングカーにポップアップルーフは取り付けた方がいい?」
そのようなご質問にお答えします。
本記事の内容
・キャンピングカーのポップアップルーフとは?
・キャンピングカーにポップアップルーフを装備するメリットとデメリット
・キャンピングカーにポップアップルーフを取り付けるには
ポップアップルーフはキャンピングカーならではの人気の装備で、軽キャンパーやバンコンを中心に多くの方が利用しています。
しかし、価格面などから取り付けを迷う方が多い装備の一つです。
そこで本記事では、キャンピングカーのポップアップルーフについてメリット・デメリット、設置する方法をご紹介します。
ポップアップルーフについて知りたい方は、ぜひ最後まで読んでみてください。
キャンピングカーのポップアップルーフとは?
ポップアップルーフとは、キャンピングカーの屋根部分を上に持ち上げて車内空間を広くできる装備です。
主に、軽キャンパーやバンコンなどの就寝スペース確保を目的として装備されていることが多く、屋根の上にテントを張ったような見た目になります。
ポップアップルーフの種類
ポップアップルーフは、持ち上がり方の違いで2種類に分けられます。
・斜めに持ち上がるタイプ
ポップアップルーフの前後どちらかを支点にして、斜めに持ち上がるタイプです。
支点側は高さが変わらず低いままなので、空間全体が広がるわけではありません。
・両方持ち上がるタイプ
両方が水平に持ち上がるタイプは別名エレベータールーフともよばれており、屋根全体を上へ広げて使用します。
斜めに持ち上がるタイプよりも高さは低いですが、全体を持ち上げることでより空間が広がったような感覚になります。
どちらのタイプも、側面はナイロンなどの素材で作られていることが多く、ファスナーを開けることでメッシュにしたり、全開にするなどさまざまな使い方が可能です。
キャンピングカーにポップアップルーフを装備するメリット
ポップアップルーフを装備することで得られるメリットは、大きく3つあります。
空間を広くできる
ポップアップルーフの最大のメリットは、車内空間を広げられる点です。
たとえば、ポップアップルーフを装備していない軽キャンパーの就寝人数は2名ですが、装備すれば4名まで就寝できます。
また、通常は腰をかがめなければ過ごせないコンパクトなキャンピングカーでも、屋根が上に持ち上がることで直立が可能です。
普段はコンパクト
ポップアップルーフは使用するときだけ広げるため、走行中はコンパクトに閉じておけます。
高さ制限がある道や駐車場でも、走行に影響しないのがメリットです。
使用する際は基本的に手動で押し上げますが、最近は電動で広げるタイプも販売されています。
手動といっても軽くて簡単に広げられるので、女性でも安心です。
車内を涼しく保てる
ポップアップルーフの窓をあければ風を上手く取り込めるため、車内の空気を入れ替えて涼しく保つのにも役立ちます。
真夏など日中気温の高い時期は冷房が必要ですが、場所によっては夜間ポップアップルーフの窓を空けておけば冷房をつけなくても過ごせるでしょう。
キャンピングカーにポップアップルーフを装備するデメリット
メリットの多いポップアップルーフですが、デメリットもしっかり理解しておきましょう。
雨風が強いときは使用しづらい
ポップアップルーフのデメリットは、雨風が強い日には使用しづらい点です。
テント素材を使用しているため多少であれば問題ありませんが、強い雨風に長時間さらされるとしみ込んでくる可能性があります。
もちろん、使用している素材や構造によって異なるため、強い雨風に耐えられるタイプもありますが、濡れた場合はしっかりと手入れしなければいけません。
メンテナンスが必要
濡れた場合の手入れが必要とご紹介したように、側面のテント素材は乾かしてから閉じなければカビなどの原因になります。
乾きを早めたりしみ込んでくるのを防ぐためにも、防水スプレーで保護するなどのメンテナンスが欠かせません。
また、ポップアップルーフは屋根を切って取り付けているため、接続部のパッキンが劣化すると雨漏りの可能性があります。
長く使用するためには、テント素材だけでなくパッキン部分もこまめなメンテナンスが必要です。
断熱性が低い
ポップアップルーフは側面がテント素材のため、断熱性は低くなります。
寒い時期にポップアップルーフで就寝する場合は、冬用の布団や毛布などで防寒対策が必要です。
FFヒーターなどを装備している場合は、暖かい風がポップアップルーフ内へ循環するような工夫が必要でしょう。
キャンピングカーにポップアップルーフを取り付けるには
キャンピングカーのポップアップルーフは、標準装備のタイプを購入するか、オプションで取り付けるタイプを購入するかに分かれます。
標準装備のキャンピングカーは車種ごとに価格もさまざまですが、オプションで装備する場合は100万円前後で取り付けが可能です。
キャンピングカービルダーによって価格は異なりますが、車体を切断するなどの加工を施すため、どうしても価格が上がります。
ポップアップルーフは後付けできる?
特殊な加工が必要なため個人で取り付けるのは難しいですが、専門業者に依頼すれば後付けも可能です。
しかし、車体を切断する作業を伴うため、信頼できる業者に依頼しなければいけません。
よく調べずに業者を選ぶと、後から何度も修理が必要になる可能性もあるため注意しましょう。
後付けの場合はポップアップルーフ本体+加工費が必要です。
また、車体の構造が変わるため構造変更手続きも合わせて行う必要があります。
構造変更手続きまでを一貫して行ってくれるところもあるので、業者選びの際に合わせて確認するのがおすすめです。
後付けの場合も業者ごとに価格はさまざまで、100万円程度はかかると思っていれば良いでしょう。
自分で取り付ける場合はルーフテントを
ポップアップルーフは価格も高く、加工にある程度の期間がかかります。
自分で設置しようにも、専門技術が必要なため難しいでしょう。
価格を抑えたい場合、「ルーフテント」を自分で取り付けるという選択肢もあります。
ルーフテントは屋根の上に取り付けるテントで、ポップアップルーフと違って車内からの移動はできませんが、価格は10〜50万円程度に抑えられます。
重さがあるため大人の男性2〜3人程度で設置しなければいけませんが、専門的な技術などがなくても取り付けられるでしょう。
まとめ|ポップアップルーフで広々空間を!
本記事では、キャンピングカーのポップアップルーフについてご紹介しました。
価格が高いため、取り付けるかどうか迷う方は多いですが、設置するからこその魅力もたくさんあります。
ぜひ、メリット・デメリットをしっかり理解し、広い空間を体感してみてください。
1971年北海道生まれ、サーフィン・スノーボード・釣り・キャンプなど北海道のアウトドアを楽しむ。2016年ハイクラスキャンピングカーレンタル会社「北海道ノマドレンタカー株式会社」設立。ローカルが楽しむ本物の北海道の素晴らしさを世界に発信し、海外同様のキャンピングカー旅文化を広げるために、北海道ニュージーランド化計画を推進中