バンライフとは、バンを生活の拠点とし、車と共に移動しながら、あるいは定住しながら生活を楽しむ自由なライフスタイルです。
魅力的なライフスタイルである一方で、計画不足や準備が甘いと後悔につながることも。
そこで記事では、失敗から学ぶべきポイントとして、バンライフでよくある後悔5選を紹介します。
この記事でわかること
- バンライフのよくある後悔
- バンライフで後悔しないためにしておきたいこと3つ
- バンライフで後悔する人・しない人
- バンライフで後悔しないためにもレンタルで試すべき
この記事を読むことで、バンライフに必要な具体的な準備や心構えがわかり、後悔のない充実した旅をスタートさせることができますよ。
1971年北海道生まれ、旅行・サウナ・温泉・サーフィン・スノーボード・釣り・キャンプなど北海道のアウトドアを楽しむ。自らもキャンピングカーで日本縦断やアメリカ、オーストラリア、ニュージーランドなどを巡り、北海道ローカルが楽しむ本物の北海道の素晴らしさを世界に発信。海外同様のキャンピングカー旅文化を広げるために、現在は北海道ニュージーランド化計画を推進中
バンライフのよくある後悔5選
バンライフは、自由気ままな旅の象徴として人気を集めています。
しかし、その魅力的な響きの裏には、事前に知っておくべき注意点も存在します。
今回は、バンライフ経験者が実際に体験した「こんなはずじゃなかった…」という後悔を5つご紹介します。
バンライフのよくある後悔5選
- 天候の影響を受ける
- トイレやお風呂の場所を調べておく必要がある
- セキュリティを考慮しなければならない
- ゴミを処理しづらい
- 同乗者がいる場合はずっと24時間一緒
1つずつ、見ていきましょう。
1.天候の影響を受ける
大自然の中を旅するバンライフでは、天候に大きく左右される生活を送ることになります。
自然が多いエリアでは天気が急変することも多く、極端な暑さや寒さに見舞われることも珍しくありません。
たとえば、夏の猛暑時にはエアコンを使用しても効果が薄いこともあり、逆に冬には容赦なく寒さが襲ってくることがあります。
このような状況でも柔軟に対応できる心の余裕が必要です。
快適なバンライフを送るには、天候に合わせた旅の計画と柔軟な対応力が不可欠です。
季節に応じて避暑地や避寒地を選んだり、急な天候変化に対応できる装備を準備するなど、万全の対策を心がけましょう。
2.トイレやお風呂の場所を調べておく必要がある
バンライフでは、トイレやお風呂の確保の問題が常にあります。
キャンピングカーに備えられている設備とは異なり、バンには水回り設備が備わっていないことが一般的です。
目的地によっては付近の施設を利用することもできますが、限られた場所では制約が生じることも少なくありません。
RVパークや道の駅などを利用する際も、施設の有無や利用時間、料金などを事前に確認しておく必要があります。
タンク式トイレや携帯シャワーなどの活用も有効ですが、長期間の利用には限界があります。
そのため、特に長期の旅においては、水回りの不便を考慮した計画が不可欠です。
旅行前には、利用できる公衆トイレやシャワー施設を調査し、しっかりと準備を行いましょう。
車中泊について詳しく知りたい方は、下記の記事をご覧ください。
3.セキュリティを考慮しなければならない
バンライフは、家での生活と比較してセキュリティ面でのリスクが高まることを認識しておく必要があります。
駐車する場所によっては夜間になると人通りが少なくなり、盗難や車上荒らしのターゲットになる可能性も。
特に人気のある観光地や人里離れた場所では、リスクがさらに増大します。
就寝時はもちろんのこと、短時間でも車を離れる際には、ドアを必ずロックしましょう。
また、貴重品を見えない場所に保管することも大切です。
プライバシーを確保するために、車内が覗かれないようにカーテンやマットを活用するのもよいでしょう。
防犯意識を高め、周囲の環境に注意を払うことがバンライフの安全を守るポイントとなります。
4.ゴミを処理しづらい
限られたスペースで生活するバンライフではゴミの管理が常に頭を悩ませる問題です。
駐車する地域によってはゴミ出しのルールが厳しく、簡単には廃棄できないことが多いです。
特に車内で料理をすると、数日間廃棄ができず、その場で生ごみの匂いがこもることも。
限られたスペースで生活するバンライフではゴミの処理がしづらいという問題があります。
予め匂い漏れを防ぐビニール袋を準備するなど、計画的にゴミを処理できるよう準備しておきましょう。
また、有料のゴミ袋が必要な場合や、持ち帰りが求められる場合もあるため、事前に現地のルールを確認することが重要です。
5.同乗者がいる場合はずっと24時間一緒
夫婦や家族、カップルなど、誰かと一緒にバンライフを楽しむ場合、四六時中一緒に過ごすことによるストレスも考慮する必要があります。
日々、移動して暮らすというバンライフの特性上、トイレとお風呂以外は、ずっと一緒に過ごすことになります。
バンは狭く、個々のスペースが限られているため、普段は気にならない些細なことが原因で衝突することもないとは言えません。
事前にルールを決めておくなど、お互いにストレスをため込まない工夫が大切です。
特に長期間の旅では、気分転換が難しいこともあるため、互いのスペースや時間を尊重し合えるよう心掛け、必要であればソロでの旅も視野に入れましょう。
バンライフで後悔しないためにしておきたいこと3つ
バンライフは一般の住宅ではなく、車を住居にして生活する新しいライフスタイルです。
自由に移動しながら生活できる解放感は魅力的ですが、事前にしっかりと準備しておくべきことがいくつかあります。
ここでは、バンライフを始める前に心掛けておきたい3つのポイントをご紹介します。
バンライフで後悔しないためにしておきたいこと3つ
- 生活資金の目処をつける
- 住民票をどこに置くか決める
- 車中泊ができる場所を探しておく
それぞれ詳しく解説していきます。
1.生活資金の目処をつける
バンライフを送る上で不可欠なのが、安定した生活資金の確保です。
家賃こそかかりませんが、毎日の食事代、お風呂や洗濯にかかる費用、ガソリン代、車中泊スポットの利用料など、家を持つ生活と同様に、継続的にお金がかかります。
バンライフを始める前に、ある程度の貯金を用意するか、リモートワークなどで日常的な収入を得る手段を確保しておくことが大切です。
しかし、リモート可能な仕事を見つけるのは困難なことも多く、収入も十分でないケースがあるのが現実です。
計画的に予算を組み、日々の支出を細かく管理することが求められるでしょう。
具体的な節約方法としては、自炊を心がけたり、入浴は低価格の施設を利用する、移動距離を抑えるなど、工夫次第で出費を抑えることができます。
バンライフを行っている人々も、外食や移動にお金をかけすぎないよう、事前に綿密なリサーチや計画を立て、さまざまな工夫を凝らしています。
自由という魅力がある一方で、資金管理はしっかりと行うことが重要です。
2.住民票をどこに登録するか決める
住んでいる家を手放しても、日本の法律では住民登録が必要です。
住居を失った状態では、銀行口座の開設や携帯電話の契約など、さまざまな手続きが困難になります。
バンライフを選んだ多くの人は実家や親族の住所を借りて住民登録をしています。
そこで、出発前にどこに住民票を登録するか、家族や友人と相談しておくことが重要です。
その際、緊急連絡先や行政手続きの対応策も一緒に考えると安心です。
また郵便物の受け取りのことも考えておく必要があります。
コンビニや郵便局で受け取ることもできますが、その時の自分の居場所や移動予定を考慮しなくてはなりません。
自由なバンライフですが、不在時にポストに届けてもらうことができないため、スケジュール管理が今まで以上に重要となる場合があります。
3.車中泊ができる場所を探しておく
バンライフを続けるにあたって、車中泊が禁止されている場所が意外と多いことを知っておく必要があります。
一部の道の駅や24時間営業のスーパー、コンビニの駐車場では宿泊が禁止されています。
国土交通省によれば、道の駅での仮眠は許可されていますが、宿泊と仮眠の区別があいまいで、場所ごとにルールが異なるのが現状です。
こうしたルールを無視すると、トラブルに巻き込まれる可能性もあります。
車中泊が許可されている場所を事前に調べ、道の駅やサービスエリア、RVパークなど、正式に認められた場所で車中泊を行いましょう。
宿泊可能な場所を把握しておくことで、車中泊トラブルを未然に防ぐことができるでしょう。
全国の無料車中泊スポットについては、下記の記事で詳しく解説しています。
バンライフで後悔する人しない人
バンライフは自由で開放的な生活スタイルとして注目を集めていますが、誰もがその生活に適しているわけではありません。
バンライフを始める前に、自分の性格や価値観を見極めることが大切です。
ここでは、バンライフを始めて後悔する人と後悔しない人の特徴について見ていきましょう。
バンライフを始めて後悔する人
バンライフを始めて後悔する人
- 自炊やアウトドアの手間が苦手な人
- プラン通りに進まないとストレスを感じる人
- 狭い空間が苦手な人
- 快適さや便利さを重視する人
バンライフでは外食を避けて自炊が基本となり、アウトドアでの準備や片付けが必要です。
こうした作業が苦手な人には厳しい体験となるかもしれません。
予期せぬ出来事や天候の変化に柔軟に対応しなければならず、計画が崩れることも多いため、計画通りに進まないことを嫌う人には不向きです。
また、限られたスペースでの生活に窮屈さを感じたり、収納スペースの制約で物を削減する必要があり、これを負担に感じることもあります。
さらに、温水シャワーが自由に使えなかったり、電源やインターネットの確保が難しいため、日々の快適さや利便性を重視する人にとってはストレスが溜まりやすい生活です。
バンライフを始めて後悔しない人
バンライフを始めて後悔しない人
- 自由や予定に縛られないことを楽しめる人
- 物が少なくても快適に過ごせる人
- 自然の中での生活が好きな人
- 予定変更や予期せぬ出来事を前向きに受け止められる人
バンライフは、予想外の出来事を楽しめる人や自由を満喫したい人に適しています。
旅行先や日程を自由に変更できる点が魅力で、物が少なくても満足できる人にもおすすめです。
限られたスペースを有効活用するスキルを持つ人や、自然を愛し日々異なる景色を楽しむことに喜びを見出す人には特に魅力的です。
日常の小さな試練も新しい体験として積極的に楽しむ冒険心があれば、バンライフを最大限に楽しめるでしょう。
バンライフで後悔しないためにもレンタルで試すべき
バンライフに興味を持っている方にとって、レンタルで試すことは後悔しないための賢い一歩です。
バンを購入する前に、一時的にレンタルして実際のライフスタイルに合うかをしっかり確認することで、購入後に後悔するリスクを減らせます。
レンタルすれば、バンの使い勝手をリアルな環境で試せるため、ガソリン代や宿泊費などのコスト面でのシミュレーションも可能です。
さらに、バン内のキッチンや収納スペース、ベッドの広さなど、自分に合った設備や空間のサイズがどうかを実際にチェックできます。
手頃にバンをレンタルしたいなら、北海道ノマドレンタカーを利用するのがおすすめです。
北海道ノマドレンタカーは、バンライフ向けの車種が豊富で、初めての方でも安心して試せるサービスを提供しています。
購入前に、ぜひレンタルサービスを通じて実際に体感してください。
キャンピングカーのレンタルについて知りたい方は、下記の記事をご覧ください。
まとめ
バンライフの魅力に惹かれて始めたものの、思わぬ困難に直面することが多いです。
よくある後悔としては、天候に左右されやすい生活、トイレやお風呂の確保の難しさ、セキュリティへの懸念、ゴミ処理の困難、同乗者と24時間一緒に過ごすことのストレスが挙げられます。
ただし、生活資金の計画を立てたり、住民票の設置場所を決めたり、車中泊が可能な場所をリサーチしておくなど、事前の準備をしておけば、これらの問題を最小限に抑えることも可能です。
バンライフで後悔しないためには、まずはレンタルから試して体験してみるのも方法の1つです。
事前にバンライフの生活を体験して、自分にあっているかを確かめましょう。