そんな方におすすめしたいのが、5月の北海道です。
5月の北海道は、新緑がまぶしく、空気は澄みわたり、春の味覚も堪能できます。
自然の中で深呼吸したくなるような、美しい景色と出会えるチャンスです。
この記事では、5月の北海道旅行がおすすめな理由や、ぴったりな観光スポットを厳選して紹介しています。
この記事でわかること
- 5月の北海道旅行をおすすめする理由
- 5月に行きたい北海道旅行の観光スポット
- 5月の北海道旅行を計画するときのコツ
さらに、計画を立てるときのコツもお届けしているので、初夏の北海道を心から楽しみたい方は、ぜひ最後までチェックしてみてください。


1971年北海道生まれ、旅行・サウナ・温泉・サーフィン・スノーボード・釣り・キャンプなど北海道のアウトドアを楽しむ。自らもキャンピングカーで日本縦断やアメリカ、オーストラリア、ニュージーランドなどを巡り、北海道ローカルが楽しむ本物の北海道の素晴らしさを世界に発信。海外同様のキャンピングカー旅文化を広げるために、現在は北海道ニュージーランド化計画を推進中
5月の北海道の気候と服装のポイント
5月の北海道は、春の訪れを感じられる季節です。
しかし、気温の変化が大きく、朝晩は思った以上に冷え込む日もあるため、服装選びが旅の快適さを左右します。
ここでは、5月の北海道を楽しむために知っておきたい気候の特徴と、失敗しない服装のポイントを紹介します。
5月の北海道の気候と服装のポイント
- 気候
- 服装
旅行の準備をするときの参考にしてください。
気候
5月の北海道は、日中は穏やかな陽気に包まれますが、朝晩は冷え込むことが多く、寒暖差が大きいのが特徴です。
また、5月下旬には「リラ冷え」と呼ばれる寒の戻りがあり、暖かい日が続いた後に急に気温が下がることがあります。
この時期は、オホーツク海高気圧の影響で冷たい空気が流れ込むため、注意が必要です。
以下に、2024年6月に気象庁が発表した、「北海道地方 月の天候のまとめ」から、主要エリアの2024年5月の平均気温を紹介します。
エリア | 平均気温 |
札幌 | 14.2℃ |
旭川 | 13.2℃ |
函館 | 14.0℃ |
帯広 | 13.2℃ |
釧路 | 9.9℃ |
上記のデータからも分かるように、地域によって気温差があり、特に釧路などの道東地域では気温が低めです。
5月の北海道を訪れる際は、日中の暖かさと朝晩の冷え込みに対応できる服装を選ぶことが大切です。
重ね着しやすい衣類や、脱ぎ着が容易な上着を持参すると、快適に過ごせるでしょう。
服装
5月の北海道は、日中は長袖シャツや薄手のジャケットで快適に過ごせるほど、穏やかな陽気が広がります。
天気が良い日は気温が15℃を超えることもありますが、朝晩は冷え込む日が多く、道東や道北では10℃を下回ることもあります。
寒暖差が大きいため、重ね着しやすい服装を意識し、スプリングコートや軽いジャンパーなど、さっと羽織れる上着を準備しておくと安心です。
風が強い日は体感温度が下がるため、防風性のあるアウターも重宝します。
足元はスニーカーやパンプスなど歩きやすく、多少の冷えにも対応できるものを選ぶとよいでしょう。
旅行中は長時間の移動や観光で歩く機会が多いため、履き慣れた靴を選ぶのもポイントです。
5月は北海道旅行のベストシーズン!おすすめの理由3つ
北海道には、ラベンダーの摘み取り体験や雪まつりなど、季節ごとに違った魅力があります。
なかでも5月は、春ならではの景色や味覚を楽しめる、旅行にぴったりの時期です。
5月に北海道を訪れるべき理由は、以下の通りです。
5月に北海道を訪れるべき理由
- 爽やかな気候で観光に最適
- 花や新緑が美しい季節
- 春の味覚を堪能できる
5月に北海道旅行をおすすめする理由を1つずつ解説していきます。
1.爽やかな気候で観光に最適
天候の安定しやすい5月〜6月は、北海道旅行のベストシーズンとして人気が高まっています。
5月の北海道は、一年の中でも特に過ごしやすい時期といわれています。
空気が澄み、湿度も低く、カラッとした爽やかな陽気が続くため、観光やアウトドアにはまさに理想的な季節です。
日中は心地よい日差しに包まれながら、街歩きやドライブを楽しめるだけでなく、登山やハイキングといったアクティブなレジャーにもぴったりです。
暑さや湿気が苦手な方でも快適に過ごせる時期なので、体への負担も少なく、リラックスした旅を楽しめるでしょう。
2.花や新緑が美しい季節
北海道は、本州よりも少し遅れて春が訪れます。
5月は、桜や春の花々を楽しめる貴重な季節です。
道南ではゴールデンウィーク頃に桜の開花時期を迎えるため、タイミングが合えばお花見も楽しめます。
芝桜、ライラックなど、色とりどりの花が一斉に咲き誇るのも、この時期ならではの光景です。
さらに、新緑が一気に広がり、山や公園では生命力に満ちた景色が広がります。
フラワーフェスティバルや春のガーデンイベントも各地で開催されており、自然と触れ合える場が豊富です。
花と緑に包まれた景色のなかでの観光は、心を癒やしてくれることでしょう。
3.春の味覚を堪能できる
5月になると、北海道でも春ならではの味覚を楽しめます。
市場や飲食店では、アスパラガスや山菜など、みずみずしくて香り豊かな春野菜が並びます。
なかでも北海道産のグリーンアスパラは太くて甘みがあり、焼くだけでも驚くほどの美味しさです。
また、海の幸も見逃せません。
函館周辺ではスルメイカの水揚げが始まり、新鮮なイカ刺しやイカ焼きが楽しめるようになります。
さらに、ウニのベストシーズンでもあり、とろけるような味わいのウニ丼を求めて多くの人が訪れます。
豊かな海と大地に育まれた北海道の旬の食材で、季節の味覚を味わうことも、5月の北海道旅行の大きな魅力の1つです。
5月に行きたい北海道旅行の観光スポット5選
5月の北海道は、絶好の観光シーズンです。
自然の美しさと爽やかな空気を感じられる、おすすめの観光スポットを紹介します。
5月に行きたい北海道旅行の観光スポット
- 大通公園|札幌市
- 旭山動物園|旭川市
- 五稜郭公園|函館市
- 六花の森|中札内村
- 釧路湿原|釧路市
観光スポットをそれぞれ紹介していきます。
1.大通公園
札幌の中心部に広がる大通公園は、約1.5kmにわたって続く緑豊かな都市公園です。
春になると公園内には色とりどりの花が咲き、散策やベンチでのんびり過ごす人々でにぎわいます。
なかでも5月は、札幌の春を代表する「さっぽろライラックまつり」の開催地として知られています。
約400本のライラックが咲き誇り、ワインガーデンや音楽祭、スタンプラリーなど多彩なイベントが行われる華やかな季節です。
お子さま向けの体験ブースもあり、家族連れでも楽しめる内容となっています。
ライラックの優しい香りに包まれながら、札幌の春を感じられるおすすめスポットです。
入場料 | 無料(飲食・物販は一部有料) |
駐車場 | なし |
駐車料金 | ー |
営業時間 | 24時間 |
2.旭山動物園
旭山動物公園は、1967年に開園した日本最北の動物園です。
動物たちの生き生きとした行動や生活を間近で観察できる「行動展示」が特徴です。
ペンギンが水中を飛ぶように泳ぐ姿や、ホッキョクグマがダイナミックに遊ぶ様子などが、訪れる人々を魅了します。
5月は、春の訪れとともに動物たちの活発な姿が見られる絶好のシーズンです。
園内には約110種類の動物が飼育されており、四季折々の自然とともに多彩な動物たちの姿を楽しめます。
入場料 | 大人:1,000円 中学生以下:無料 |
駐車場 | あり |
駐車料金 | 無料 |
営業時間 | 1/2~4/7:10:30~15:30 4/26~10/15:9:30~17:15 10/16~11/3:9:30~16:30 11/11~12/29:10:30~15:30 |
3.五稜郭公園
函館市にある五稜郭公園は、星形の城郭跡として知られる特別史跡です。
園内には約1,500本の桜が植えられており、函館を代表する桜の名所として親しまれています。
桜の見頃は例年4月下旬から5月上旬に満開を迎えることが多く、春の観光シーズンにぴったりです。
公園内の散策路を歩けば、歴史を感じる風景と満開の桜を同時に楽しめるでしょう。
さらに、隣接する五稜郭タワーの展望台からは、星形の城郭と桜の織りなす絶景を一望できます。
夜にはライトアップも行われ、幻想的な夜桜が訪れる人の心を静かに彩ります。
入場料 | 無料 |
駐車場 | あり |
駐車料金 | 1時間まで200円、30分毎100円加算 |
営業時間 | ・郭外 24時間 ・郭内 4/1~10/31:5:00~19:00 11/1~3/31:5:00~18:00 |
4.六花の森
六花の森は、製菓メーカー六花亭が手がけた美しい自然庭園です。
園内では、六花亭の包装紙に描かれている、カタクリやエゾリュウキンカ、シラネアオイなどの山野草が四季折々に咲き誇っています。
敷地内には画家・坂本直行の作品を展示するギャラリーや、クロアチアの古民家を移築した展示施設などもあり、散策とアート鑑賞の両方を楽しめるのが魅力です。
広々とした敷地で散策を楽しみながら、北海道の自然美と文化に触れられるスポットです。
入場料 | 大人:1,000円 小・中学生:500円 |
駐車場 | あり |
駐車料金 | 無料 |
営業時間 | 4/1〜5/31:10:00〜16:00 6/1〜7/31:9:00~16:00 8/1〜10/31:10:00〜16:00 |
5.釧路湿原
釧路湿原は、日本最大の湿原として知られ、広大な自然が広がる北海道を代表する景勝地です。
湿原を蛇行しながら流れる釧路川では、カヌー下りが人気のアクティビティとなっており、静寂の中で手つかずの自然を間近に感じられます。
また、湿原内には複数の展望台が設置されており、細岡展望台からは、湿原と釧路川が織りなす雄大な景色を一望できます。
釧路湿原はタンチョウをはじめとする多くの野生動物の生息地でもあり、運が良ければ貴重な動植物たちに出会えるでしょう。
入場料 | 無料 |
駐車場 | あり |
駐車料金 | 無料 |
営業時間 | 5/1~10/31:8:30~18:00 11/1~4/30:9:00~17:00 |
5月の北海道旅行を計画するときの4つのコツ
5月に北海道旅行をするときは、しっかりと計画を立てることが大切です。
ここでは、北海道旅行の計画を立てるときのコツを紹介します。
5月の北海道旅行を計画するときのコツ
- はじめに行きたいエリアを決める
- 旅行の目的を定めておく
- スケジュールには余裕をもつ
- 最適な移動手段を選ぶ
それぞれを詳しく解説していきます。
1.はじめに行きたいエリアを決める
北海道旅行を計画する際は、まず行きたいエリアを決めることが大切です。
北海道は道央・道南・道東・道北の4つのエリアに分かれ、それぞれ観光の特色が異なります。
たとえば、札幌や小樽などがある道央は都市観光を楽しめます。
函館のある道南は歴史や温泉が魅力です。
自然を満喫したいなら、釧路や知床の道東や、旭川や利尻島のある道北も候補になるでしょう。
北海道は広く、移動に時間がかかるため、日程に合わせてエリアを絞るのがポイントです。
2泊3日なら1エリアに絞ることで、旅行をよりゆったりと楽しめるでしょう。
2.旅行の目的を定めておく
北海道には自然やグルメ、温泉、アクティビティなど、さまざまな楽しみ方があります。
だからこそ、「自分はどんな旅をしたいのか」をあらかじめはっきりさせておくことが大切です。
たとえば、美しい風景を見たいのか、旬のグルメを味わいたいのか、それとも温泉でのんびり過ごしたいのか。目的によって、目指すスポットや必要な持ち物まで変わってきます。
あれもこれも詰め込むと移動が増えてしまい、せっかくの旅が慌ただしくなってしまいます。
旅の満足度を高めるためにも、優先したい目的を1つか2つに絞っておくと、計画が立てやすくなるでしょう。
目的が明確であれば、限られた日数でも充実した旅行が楽しめます。
3.スケジュールには余裕をもつ
北海道旅行を充実させるには、予定を詰めすぎないことも大切です。
せっかく北海道に行くなら、「あそこも行きたい」「あれも見ておきたい」と欲張りたくなりますが、移動距離が長い北海道では無理をすると移動だけで疲れてしまいます。
観光そのものを楽しむためにも、ゆとりをもたせてスケジュールを立てるのが理想的です。
予定にゆとりがあれば、道中で寄り道をしたり、急な天候の変化にも対応できます。
また、食事や休憩の時間もしっかり確保しておくと、旅にメリハリが生まれ、結果的に満足度もアップします。
時間に追われる旅ではなく、北海道ならではのゆったりとした時間を味わえるよう、スケジュールに余裕を持たせておきましょう。
4.最適な移動手段を選ぶ
北海道を旅するときは、移動手段の選び方が旅の満足度を左右します。
代表的な移動手段はバス・電車・レンタカーの3つです。
バスや電車は主要都市や観光地を結んでおり、自分で運転する必要がないことが魅力です。
ただし、運行本数や時間が限られているため、スケジュールを立てるときの自由度はやや低くなります。
一方、レンタカーなら自分のペースで移動でき、交通網が行き届いていない不便な場所でもスムーズにアクセスできます。
とくに道東や道北エリアは、車があると行動の幅が広がるでしょう。
さらに、キャンピングカーを選ぶことで、宿泊費を抑えられます。
車内で寝泊まりできるため、時間にも場所にも縛られず、北海道ならではの自由な旅が楽しめます。
旅行の目的や行きたいエリアに合わせて、ぴったりの移動手段を選びましょう。
キャンピングカーのレンタルを検討している方は、こちらの記事も参考にしてみてください。
まとめ
5月の北海道は、本州より少し遅れて春が訪れ、自然やグルメ、イベントを楽しむのに最適な季節です。
爽やかな気候の中で桜やチューリップ、新緑が広がり、アスパラガスや山菜、ウニなど春の味覚も豊富にそろいます。
5月の北海道旅行を充実させるためには、まず訪れるエリアを早めに決める必要があります。
北海道は広いため、移動時間を考慮して無理のない計画を立てることがポイントです。
旅の目的を明確にし、訪れたい場所や体験を絞り込むと、より満足度の高い旅行になります。
今回紹介した観光地以外にも、北海道には多くの名所があるため、より自分が興味を惹かれるエリアを選定してみてください。
ぜひ、今回の記事も参考に旅行計画を立てていただけると幸いです。