

初めてのキャンピングカー旅では、楽しみと同時に横揺れの不安を感じる方もいるのではないでしょうか。
とくに風が強い日や、地面が傾いた場所での車中泊では、車内が揺れて落ち着かないことも。
この記事では、キャンピングカーの横揺れが気になる方に向けて、運転中・駐車中に実践できる防止策を8つ厳選して紹介します。
初心者でも取り入れやすいアイテムや工夫を解説しているので、この記事を参考にすると安心して快適な旅を楽しめるでしょう。
この記事でわかること
- キャンピングカーが横揺れする原因
- 運転中のキャンピングカーの横揺れ対策
- 停車中のキャンピングカーの横揺れ対策


1971年北海道生まれ、旅行・サウナ・温泉・サーフィン・スノーボード・釣り・キャンプなど北海道のアウトドアを楽しむ。自らもキャンピングカーで日本縦断やアメリカ、オーストラリア、ニュージーランドなどを巡り、北海道ローカルが楽しむ本物の北海道の素晴らしさを世界に発信。海外同様のキャンピングカー旅文化を広げるために、現在は北海道ニュージーランド化計画を推進中
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【運転中】キャンピングカーの横揺れが起こる原因2つ
キャンピングカーで走行中に「なんだか横に揺れるな」と感じた経験はありませんか。
車両の構造や道路状況によっては、想像以上に揺れが気になることもあります。
まずは、運転中に横揺れが起こる主な原因を2つ紹介します。
【運転中】キャンピングカーの横揺れが起こる原因2つ
- 車高が高く重心が上にある
- ベース車両のサスペンションの影響を受ける
横揺れの原因を知ることで、効果的な横揺れ対策ができるようになるでしょう。
1.車高が高く重心が上にある
キャンピングカーの中でも、特にキャブコンタイプは、車高が2.6m以上と非常に高く設計されています。
車高が高いということは、その分、重心も上に位置しているということ。
一般的な乗用車と比べて重心が高くなると、横揺れが起こりやすくなります。
たとえば、カーブを曲がるときや横風を受けたときには、重心の高さが遠心力や風の力を増幅させ、車体が左右に揺れやすくなるのです。
とくに高速道路では風の影響が大きく、強風時にフラつきを感じた経験がある方も多いのではないでしょうか。
車種によって重心の位置や安定性は異なりますが、基本的にキャンピングカーは構造上、揺れやすい性質があります。
走行中の横揺れは、キャンピングカー特有の重心バランスに大きく関係しています。
キャンピングカーの横転が不安な方は、下記の記事を参考に対策をしてみてください。
2.ベース車両のサスペンションの影響を受ける
キャンピングカーは、トラックやバンなどの商用車をベースに作られています。
これらの車両は本来、重い荷物を運ぶために設計されているため、サスペンションも耐久性や積載性を重視した硬めの仕様です。
そのため、乗用車のような柔らかく快適な乗り心地とは異なり、路面の凹凸や段差を拾いやすく、横揺れや突き上げを感じやすいという特徴があります。
とくに舗装の荒れた道路やカーブの多い道では、車体の揺れが強調され、振動がそのまま車内に伝わってしまうケースも。
エンジンの振動が気になるという声も少なくありません。
ベース車両のサスペンション特性が横揺れの一因となっている場合もあるため、キャンピングカーを選ぶときは、どの車種を選ぶかは重要なポイントです。
【駐車中】キャンピングカーの横揺れが起こる2つの原因
エンジンを止めて静かに過ごしたいはずの駐車中にも、キャンピングカーがグラグラ揺れることがあります。
とくに車内で歩いたり寝返りを打ったりすると、思った以上に不安定さを感じることも。
ここでは、駐車中に起こる横揺れの代表的な原因を2つ紹介します。
【駐車中】キャンピングカーの横揺れが起こる2つの原因
- 水平でない場所に駐車している
- 人が移動すると車体が揺れる
停車中に起こる横揺れの原因がわかれば、休憩時間を快適に過ごすための対策が行えるでしょう。
1.水平でない場所に駐車している
キャンピングカーで車中泊をするとき、地面が完全に平坦であるとは限りません。
実際、多くの駐車場は雨水を逃がすために傾斜がつけられているため、道路も中央が盛り上がったカマボコ状になっているのが一般的です。
見た目にはわからないほどのわずかな傾きでも、就寝時には体が傾いているように感じ、不快に思う方も少なくありません。
また、キャンプ場などでは砂利や土の上に停めるケースもあり、タイヤの沈み込みや微妙な段差が横揺れの原因になることもあります。
とくに、車内を歩いたり、寝返りを打ったりすると、傾いた車体がグラつきやすくなり、揺れを感じることもあるでしょう。
駐車する場所の傾斜は、思った以上に横揺れに影響します。
車中泊をより快適にするには、レベラーなどの道具で傾きを調整することをおすすめします。
2.人が移動すると車体が揺れる
停車中のキャンピングカーでも、車内を歩いたり、誰かが寝返りを打つだけで車体がグラグラ揺れることがあります。
これは、キャンピングカーの構造とサスペンションの仕組みによるものです。
車体の下には柔軟性のあるサスペンションが装着されており、人の動きによって発生した小さな力が全体に伝わり、揺れとして増幅されてしまうのです。
とくに家族やグループでの利用時には、複数人が同時に動いたり、就寝中に寝返りを打つことで揺れが何度も発生します。
体が揺れに反応して目が覚めてしまう人も多く、せっかくの車中泊が快適に過ごせない原因にもなりかねません。
こうした揺れは、完全には避けられないものの、後述するスタビライザーやレベラーなどのアイテムを使えば、ある程度の軽減が期待できます。
【運転中】キャンピングカーの横揺れ対策5つ
運転中の横揺れは、車内の快適さだけでなく、安全面にも影響します。
とくにカーブや横風を受けたときに揺れが強くなると、運転に不安を感じることも。
ここでは、走行中の横揺れを軽減するために取り入れたい5つの対策を紹介します。
【運転中】キャンピングカーの横揺れ対策5つ
- 速度を守って安全運転を心がける
- 横風への対策をする
- タイヤの空気圧を確認しておく
- ショックアブソーバーを交換する
- スタビライザーを追加・交換する
走行中の揺れが気になる方は、参考にしてみてください。
1.速度を守って安全運転を心がける
キャンピングカーは普通車に比べて車体が大きく、重量もあるため、スピードを出しすぎると横揺れのリスクが高まります。
とくに高速道路や風の強い日には、横風の影響を大きく受けやすく、車体が大きく振られる危険もあります。
安全のためには、速度を抑えて走行しましょう。
推奨される走行速度は、時速80km程度が目安です。
これ以上スピードを上げると、制動距離が通常の乗用車の2〜3倍に伸びるとも言われています。
さらに、急ブレーキや急ハンドルといった操作は、車体のバランスを崩し、横転や揺れを引き起こす原因にもなります。
また、車間距離をしっかり確保することも大切です。
前の車が急停止したときに慌てず対応できるよう、常に余裕を持った運転を心がけましょう。
速度管理と安全運転が、横揺れを防ぐ最初の一歩です。
2.横風への対策をする
キャンピングカーは車高が高く、側面積が大きいため、横風の影響を強く受けやすい構造になっています。
とくに風速10m/秒を超えるような強風下では、車体が大きく揺れたり、進行方向がズレたりすることもあるため注意が必要です。
橋の上や海沿い、高台などの開けた場所は風をまともに受けやすく、揺れやフラつきが強くなる傾向があります。
また、高速道路で大型トラックとすれ違った際にも、一瞬の風圧で車体が煽られることがあります。
慣れていないと大きくバランスを崩す原因にもなりかねません。
横風を受けたときは、ハンドルを両手でしっかり握り、力を入れすぎずに小刻みに調整しながら進路を保ちましょう。
急な進路変更やスピードの出しすぎは避け、風の強い日は早めの休憩やルート変更も視野に入れて、無理のない走行を心がけてください。
3.タイヤの空気圧を確認しておく
走行中の横揺れを防ぐうえで、見落とされがちなのがタイヤの空気圧です。
キャンピングカーは車体が重く、4本のタイヤにかかる荷重も大きいため、左右の空気圧バランスが悪いと車体が傾きやすくなり、揺れやふらつきの原因になります。
空気圧が不足しているタイヤがあると、走行中の衝撃を吸収しきれずに揺れや突き上げが大きくなったり、タイヤがたわんで制動性能が落ちたりと、さまざまなリスクを引き起こします。
また、長距離を走るキャンピングカーでは、タイヤの劣化や摩耗も早いため、3年を目安に交換するのが安心です。
さらに、空気圧が低いまま走行を続けると、最悪の場合はタイヤバーストを引き起こす恐れもあります。
旅先でのトラブルを防ぐためにも、出発前には必ず4輪すべての空気圧と溝の状態をチェックし、適正な数値に調整しておきましょう。
4.ショックアブソーバーを交換する
ショックアブソーバーは、車体の傾きや振動を抑える役割を担っています。
簡単にいえば、バネの動きを制御する「ダンパー」のようなもので、乗り心地や安定性を大きく左右するパーツです。
キャンピングカーは重心が高く揺れやすい構造のため、ショックアブソーバーの性能が劣化していると走行中の横揺れやふらつきが増し、運転のしにくく感じることもあります。
純正のままでは対応しきれない場合は、高性能な社外製品に交換することで、揺れの軽減効果が期待できます。
特に走行距離が多い車両や年式の古い車では、定期的な点検と交換を検討することで、より快適で安定したドライブが実現するでしょう。
5.スタビライザーを追加・交換する
スタビライザーとは、走行中の車体の傾きを抑えるためのパーツです。
左右のサスペンションをつなぎ、車両のロール(横方向の揺れ)を軽減する役割を果たしています。
カーブでのふらつきや横風による揺れに対して効果を発揮し、安定感のある走行をサポートしてくれる心強い存在です。
キャンピングカーはもともと車高が高く、重心が上にあるため、スタビライザーの効果がより顕著に表れます。
純正では十分な効果が得られない場合は、後付けで強化タイプのスタビライザーを追加したり、既存のものを高性能なものに交換したりすることで、横揺れの軽減が期待できます。
とくに高速道路での安定性や、風の強い日のふらつきが気になる方に、スタビライザーの導入がおすすめです。
【駐車中】キャンピングカーの横揺れ対策3つ
エンジンを止めた後も、車内で歩いたり寝返りを打つと揺れを感じることがあります。
とくに傾いた場所に停めた場合や、家族での利用時には不安定さが気になることも。
ここでは、停車中でも快適に過ごせるようにするための対策を3つ紹介します。
駐車中のキャンピングカーの横揺れ対策3つ
- レベラーを使う
- 水平器を使う
- ジャッキや床束で揺れを抑える
ここで紹介する対策を実施することで、しっかりと身体を休められ、キャンピングカー旅行を満喫できるでしょう。
1.レベラーを使う
駐車中の横揺れ対策としてまず取り入れたいのが「レベラー」の使用です。
レベラーとは、タイヤの下に敷いて車体の水平を調整する道具で、「カースロープ」とも呼ばれています。
多くの駐車場は完全に平坦ではなく、わずかな傾斜でも就寝時に体が斜めに感じられるなど、車中泊中は快適性に大きく影響します。
そこで、水平器を使って地面の傾きを確認したら、その傾きに応じてレベラーを使用してみてください。
泡が上がっている方向が高くなっているため、反対側(低い方)のタイヤをレベラーに乗せて高さを調整しましょう。
製品によっては3段階で高さ調節が可能なものもあり、地形に応じた微調整ができるのもメリットです。
設置時は少しずつ車を動かしながら泡が中央に来るように調整します。
使用する際は車の重量に合った耐荷重に対応したレベラーを選ぶことも重要です。
これだけでも、夜間の揺れや不快感を大きく軽減できるでしょう。
2.水平器を使う
水平出しを行うときに、まず確認すべきなのが「駐車場所の傾き」です。
傾きの確認に欠かせないのが水平器(すいへいき)。
見た目では平らに見える場所でも、実際にはわずかな傾きがあることも多く、車内での揺れや寝づらさの原因になります。
水平器には、気泡管タイプ・レーザータイプ・デジタルタイプなどがありますが、キャンピングカーやアウトドアでの使用には、手軽で扱いやすい気泡管タイプがおすすめです。
しっかりと傾きをチェックすることで、レベラーでの調整も正確に行え、駐車中の横揺れを最小限に抑えられます。
3.ジャッキや床束で揺れを抑える
駐車中の揺れをしっかり抑えたい場合は、レベラーや水平器に加えて「ジャッキ」や「床束(ゆかづか)」を使う方法があります。
これらのアイテムを用いて車体を直接支えることで、車内で人が動いたときの揺れや、寝返りによるグラつきを大幅に軽減できます。
床束には金属製と樹脂製があり、金属製は収納しやすくコンパクト、樹脂製は扱いやすさが魅力です。
設置時は車体にしっかり接するよう注意が必要ですが、ジャッキアップのように不安定にならず、手軽に揺れを抑えられます。
静かに眠りたい夜や、複数人での車中泊でも安定感を確保したい方には、ぜひ取り入れてほしい対策のひとつです。
キャンピングカーの水平を取りたい方は、下記の記事も参考にしてみてください。
まとめ
キャンピングカー旅は、横揺れに悩まされると快適さが大きく損なわれてしまいます。
この記事では、運転中と駐車中に発生する横揺れの主な原因を解説し、それぞれに対して実践できる具体的な対策を紹介しました。
キャンピングカーの揺れを軽減するには、レベラーやスタビライザー、ショックアブソーバーの見直しなど、手軽に始められる方法も多くあります。
初めてのキャンピングカー旅では、不安を感じることもあるかもしれませんが、事前に揺れの対策を知っておくだけでも安心感が違います。
今回紹介した対策を取り入れて、より快適で心地よい車中泊の時間を楽しんでください。