

車中泊は温度変化の影響を受けやすいため、寝袋の選び方を間違えると夜中に寒さで目が覚めてしまいます。
快適に眠るためには、季節に合った対応温度や形状、自分の車内環境にあった寝袋を選ぶことが重要です。
この記事では、車中泊向け寝袋の選び方、形状の違い、おすすめの使い方を分かりやすく解説します。
また、車中泊で悩みがちな結露を防いで、暖かさをキープする工夫も紹介しますので、ぜひご覧ください。
この記事でわかること
- 車中泊向きの寝袋の選び方4つ
- 車中泊におすすめの寝袋の種類
- 車中泊で寝袋を使うときのポイント


1971年北海道生まれ、旅行・サウナ・温泉・サーフィン・スノーボード・釣り・キャンプなど北海道のアウトドアを楽しむ。自らもキャンピングカーで日本縦断やアメリカ、オーストラリア、ニュージーランドなどを巡り、北海道ローカルが楽しむ本物の北海道の素晴らしさを世界に発信。海外同様のキャンピングカー旅文化を広げるために、現在は北海道ニュージーランド化計画を推進中

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車中泊で快適に過ごすなら寝袋がおすすめ

車中泊は夜の冷え込みが大きく、布団だけでは体温維持が難しいことがあります。
保温性に優れ、体をしっかり包み込む寝袋があれば、限られた車内でも暖かく快適に過ごせます。
ここでは、寝袋を使うメリットとデメリットを理解していきましょう。
車中泊で快適に過ごすなら寝袋がおすすめ
- 寝袋を使うメリット
- 寝袋を使うデメリット
本当に寝袋は必要なのか、布団で代用できないのかを知るために、詳しく解説します。
寝袋を使うメリット
車中泊で寝袋を使用する最大のメリットは、保温性の高さです。
寝袋は中綿が体を包み込み、外気との間に暖かい空気の層を作るため、気温が下がる夜でも体温をしっかりキープできます。
特に車内は断熱性が低いため、布団より寝袋の方が暖かさを維持しやすい点は大きなメリットです。
また、寝袋はコンパクトに収納でき、持ち運びやすいという特徴もあります。
週末の車中泊やキャンプ、非常時の備えにも活用できるでしょう。
軽量タイプなら荷物のスペースを圧迫しないため、子ども連れのファミリーでも持ち運びやすく、収納場所にも困りにくいのが魅力です。
さらに、素材や形状の種類が豊富で、季節や気温に合わせて選べます。
車中泊で安定した寝心地を得られるようにするには、目的にあった寝袋を選ぶことが大切です。
下記の記事では、車中泊で役立つ保温用のグッズを紹介しています。
寝袋を使うデメリット
一方で、寝袋にはいくつかの注意点もあります。
まず、布団のような自由度がないため、寝返りが打ちにくく窮屈に感じる人もいます。
特に、密着性が高いタイプは、暖かい反面、動きが制限されやすい点がデメリットです。
また、寝袋は素材や構造によって寝心地が異なり、人によっては体圧分散が不十分と感じることもあります。
車中泊ではシートの凸凹が響くため、寝袋だけで快適な寝姿勢を維持するのは難しいため、マットとの併用は必要と考えておくとよいでしょう。
さらに、収納時には空気を抜きながら畳む必要があり、慣れないうちは少し手間がかかる場合もあります。
気温変化が大きい車内では、対応温度を間違えると暑すぎたり寒すぎたりするリスクもあるため、選び方のポイントを押さえることが大切です。
車中泊向きの寝袋の選び方4つ

車中泊では、気温変化や車内環境に合わせた寝袋選びが欠かせません。
快適さに直結する4つのポイントを押さえて、理想の寝袋を選びましょう。
車中泊向きの寝袋の選び方4つ
- 季節に合った対応温度を確認する
- 自分にあったサイズと形状を選ぶ
- 保管・持ち運びのしやすさもチェック
- 素材と保温性のバランスを見極める
1. 季節に合った対応温度を確認する
寝袋選びで最も重要なのが、季節と気温に合った「対応温度」です。
車内は外気温の影響を受けやすく、思っている以上に冷え込みます。
春・秋の車中泊なら快適温度が5〜15℃程度の3シーズン用で十分ですが、冬場や高地では0℃以下まで対応する冬用モデルを選ぶのがおすすめです。
目安としては、快適に眠れる温度を基準に選ぶといいでしょう。
また、車内の結露や湿度によって体感温度が下がることもあるため、想定より少し暖かいモデルを選ぶと失敗を防げます。
目的地の季節や地域、標高を意識して温度域を確認しておきたいものです。
対応温度を確認しておけば、夜中に寒くて起きる心配がなく、安定した寝心地が得られるはずです。
2. 自分にあったサイズと形状を選ぶ
寝袋は「サイズ」と「形状」で寝心地が大きく変わります。
まずサイズは、自分の身長よりも、5〜10cm程度大きいサイズが目安。
大きすぎると足元の空間が広くなり、暖かい空気が逃げてしまうため、必要以上に余裕のあるサイズは避けましょう。
逆にギリギリすぎるサイズだと、肩まわりや足先が突っ張って寝返りしにくくなり、車内で長時間眠るときに疲れが残りやすくなってしまうことも。
また、同じサイズ表記でも、横幅にゆとりがあるもの、体に沿うように細めのものなど、寝袋ごとに形状が異なります。
普段からよく寝返りを打つ人や、ゆったり眠りたい人は広めのシルエットを、冷えが気になる人や隙間風を減らしたい人は体に沿いやすい形を選ぶと、車内でも快適さがぐっと変わります。
寝袋選びでは、長さだけでなく、どれくらいのフィット感で眠りたいかという視点も意識しておくと、自分に合った一枚を見つけられますよ。
3. 保管・持ち運びのしやすさもチェック
車中泊では荷物を積むスペースに限りがあるため、寝袋の収納性も重要です。
特に軽量モデルや化繊タイプの寝袋は、圧縮袋を使うと驚くほどコンパクトになり、車内のデッドスペースに収納しやすくなります。
また、頻繁に車中泊をする人は「収納のしやすさ」にも注目しましょう。
寝袋の中には、押し込むだけで収納できるスタッフサックタイプや、バックルで簡単に圧縮できるものもあります。
片付けがしづらい寝袋を選ぶと、使用後の手間が増えてストレスになりかねません。
さらに、保管時は通気性の良い袋に入れ、家庭で乾燥・日陰保管ができるかもチェックポイント。
湿気を含んだまま保管すると、生地の劣化や臭いの原因になるため、旅の前後のメンテナンス性も考えて選びましょう。
4. 素材と保温性のバランスを見極める
寝袋の暖かさと重さを左右するのが「中綿素材」です。
主にダウンと化繊(ポリエステル)の2種類があり、それぞれ特徴が異なります。
ダウンは軽量で保温性が非常に高く、冬の車中泊でも暖かく過ごせるのが魅力です。
しかし、水分に弱く結露しやすい車内では湿りやすい点がデメリットです。
一方、化繊は湿気に強く、濡れても保温力が落ちにくい特性があります。
扱いやすく乾きやすいため、初心者や結露が気になる人には化繊タイプが最適。
重量はややありますが、耐久性に優れており価格も手頃です。
また、生地の厚みやキルティング構造によっても暖かさは変わります。
使用季節に合わせて素材の特徴を見極めることで、軽さ・暖かさ・扱いやすさのバランスがとれた一枚を選べるはずです。
車中泊におすすめの寝袋の種類

車中泊で使いやすい寝袋は大きく2種類あります。
車中泊におすすめの寝袋の種類
- マミー型
- 封筒型
それぞれの特徴を理解すれば、自分に合うタイプが明確になります。
1.マミー型
マミー型寝袋は、体のラインに沿って細くなる形状で、頭まですっぽり覆えるフード付きのモデルが一般的です。
体に密着するため暖かい空気が逃げにくく、保温性が非常に高いのが特徴。
冬の車中泊や早朝の冷え込みが厳しい地域でも安心して眠れるため、寒さ対策を重視する人に向いています。
また、余分な空間が少ない分だけ中綿の保温効率が高く、軽量でコンパクトに収納できる点もメリットです。
荷物を増やしたくないソロ旅でも扱いやすいタイプです。
ただし、形状が細いため寝返りが打ちにくく、窮屈さを感じる人もいます。
快適さを優先する場合は、ワイドタイプのマミー型を選ぶか、試しに布団を巻くように使ってサイズ感を確認すると失敗しません。
例えば、以下のようなマミー型の寝袋であれば、ポリエステル素材で保温性が高く、快適に過ごせるでしょう。
2.封筒型
封筒型寝袋は、四角い形状で布団のように広く使えるのが特徴です。
内部空間に余裕があるため寝返りがしやすく、窮屈さを感じにくい点は大きなメリット。
暑い季節はファスナーを開いて掛け布団として使えるなど、使い勝手の良さも魅力です。
ゆったり使えるためファミリー車中泊や車内でのくつろぎ時間が長い人に向いており、睡眠時の自由度を重視する人には特におすすめ。
圧迫感が少ないため、普段布団で寝慣れている人でも違和感なく眠れます。
ただし、マミー型と比べて保温性は控えめで、冬の車中泊では寒さを感じることがあります。
寒冷地で使う場合は、インナーシュラフやブランケットの併用、あるいは厚手モデルを選ぶことで快適に過ごせるでしょう。
封筒型の寝袋のおすすめは、以下のタイプです。自宅の洗濯機で丸洗いできるため、清潔に使えるのも嬉しいポイントです。
車中泊で寝袋を使うときのポイント

快適に眠るためには、寝袋と合わせて取り入れたい4つのポイントがあります。
車中泊で寝袋を使うときのポイント
- マットを必ず併用して底冷えを防ぐ
- 厚着しすぎず適切な服装で寝る
- インナーシュラフやブランケットで保温性を高める
- 結露対策と換気を忘れずに
シーンに合わない寝袋を選んでしまうと、寒さで眠れなくなってしまうので、これから紹介するポイントを押さえておきましょう。
1. マットを必ず併用して底冷えを防ぐ
車中泊は、底冷え対策が最も重要といっても過言ではありません。
車の床は外気温の影響を強く受けるため、寝袋だけでは体温が奪われ、寒さで眠れないことがあります。
そこで必ず併用したいのが断熱マットです。
厚さ8cm以上のマットなら凹凸も吸収して身体への負担が減り、底冷えも大幅に軽減できます。
銀マットでも効果はありますが、冬の車中泊や高地ではクッション性のあるインフレーターマットが安心です。
また、FFヒーターを使う車中泊仕様の車なら、マットとの併用で車内全体の暖まりが早くなり、より快適な睡眠環境が作れます。
寝袋の性能を最大限に引き出すためにも、マットは必須アイテムといえるでしょう。
2. 厚着しすぎず適切な服装で寝る
寒い季節の車中泊では、つい厚着をしたくなりますが、実は寝袋の中では逆効果になることがあります。
寝袋の中綿は体温を受けて暖かい空気層を作る仕組みのため、厚着しすぎると体温が中綿に伝わらず、十分に保温効果を発揮できません。
基本は、薄手の肌着+フリースなどの軽いウェアが最適。
汗を吸湿してくれる素材を選ぶことで、蒸れによる不快感も避けられます。
靴下は締め付けの少ないものを着用すると血流が妨げられず、冷えにくくなります。
また、首元から熱が逃げやすいため、ネックウォーマーや軽いショールをプラスするのも効果的。
寒さが厳しいときは、上に着込むのではなく寝袋の種類やインナーシュラフで調整する方が快適に眠れます。
3. インナーシュラフやブランケットで保温性を高める
寒さが気になるときは、寝袋の中にインナーシュラフや薄手のブランケットを追加すると、体温を閉じ込めやすくなり保温力が大幅にアップします。
特に封筒型の寝袋は内部空間が広いため、気温に合わせてアイテムを組み合わせやすいのが魅力です。
インナーシュラフはシルクやフリースなど素材もさまざまで、暖かさだけでなく肌触りの良さや衛生面のメリットもあります。
寝袋の汚れ防止にもなるため、日常的に車中泊をする人にもおすすめです。
また、ブランケットは足元の冷えやすい部分に集中的に使うことで効率よく暖かさをキープできます。
気温や体質に合わせて調整できるため、真冬の車中泊でも安心して快適に過ごせるでしょう。
下記の記事では、車中泊の便利グッズを紹介していますので、ぜひご覧ください。
4. 結露対策と換気を忘れずに
車中泊では、外気温との差で結露が発生しやすく、湿気を含んだ寝袋は保温性が低下してしまいます。
さらに湿った寝袋は冷えやすく、カビやにおいの原因にもなるため、結露対策は欠かせません。
就寝前は窓を1〜2cmほど開けて軽く換気を行うのがおすすめ。
サンシェードやシェードカーテンを使えば、外からの視線を遮りつつ通気を確保できます。
また、寝袋を窓際から離して敷くことで、結露が直接触れるのを防げます。
朝起きたら、寝袋のふんわりとした形状を保つために、軽く広げて湿気を飛ばす習慣をつけましょう。
結露対策を取り入れるだけで、寝袋本来の暖かさを維持し、快適な車中泊につながります。
まとめ

車中泊を快適に過ごすためには、季節や地域の気温に合わせた寝袋選びが欠かせません。
対応温度・形状・サイズ・素材を押さえて選べば、夜間の冷え込みにも対応でき、安心して眠れる環境が整います。
マミー型や封筒型など寝袋の特徴を理解し、自分の車内スペースや寝心地の好みに合ったタイプを選びましょう。
さらに、マットの併用やインナーシュラフの追加、結露対策などの工夫を取り入れることで、寝袋の性能を最大限に引き出せます。
ポイントを押さえるだけで、寒さに悩まされず、より快適な車中泊が実現します。
準備を整えて、自分に合った寝袋で心地よい車中泊の夜を楽しみましょう。



