夏も近づき、キャンピングカーを利用して家族旅行をする機会も増えると思います。
キャンピングカーは車内設備が充実していて快適な反面、運転に慣れないと事故が起こりやすいです。
車体のサイズが大きくて横転しやすかったり、普通自動車よりも運転席が高いので視界も変わります。
そこで本記事では、キャンピングカーで事故を起こさないための運転のポイントをお話します。
この記事でわかること
- キャンピングカーで事故が起きる原因
- 事故が起きてしまった時の対処法
- 事故に遭わないために気をつけること
これから夏の家族旅行でキャンピングカーを運転するお父さんは、ぜひ最後まで読んでみてください。
1971年北海道生まれ、旅行・サウナ・温泉・サーフィン・スノーボード・釣り・キャンプなど北海道のアウトドアを楽しむ。自らもキャンピングカーで日本縦断やアメリカ、オーストラリア、ニュージーランドなどを巡り、北海道ローカルが楽しむ本物の北海道の素晴らしさを世界に発信。海外同様のキャンピングカー旅文化を広げるために、現在は北海道ニュージーランド化計画を推進中
キャンピングカーで事故が起きる3つの原因
キャンピングカーで事故が起きる原因として考えられるのは以下の3つです。
キャンピングカーで事故が起きる原因
- 普通車と同じ感覚で運転してしまう
- キャンピングカーが横転する
- タイヤがバーストする
順番に解説をしていきます。
普通車と同じ感覚で運転してしまう
キャンピングカーは「加速しにくい」「小回りが利かない」「屋根にぶつかる」など、普通自動車とは違った感覚があります。
キャンピングカーは普通免許でも運転できるので、いつもと同じ感覚で運転しがちです。
しかし、「急発進」「急減速」「急ハンドル」は車体の重いキャンピングカーでは対応できません。
「いつもと同じようにブレーキを踏んだら止まり切れずに前の車に追突してしまった」という事故も少なくありません。
普通免許で運転できるとはいえ、普段と違う車を運転していることを忘れないようにしましょう。
キャンピングカーが横転する
高速道路などでスピードが出ているときに風が吹くと、ハンドルを奪われやすくなります。
キャンピングカーは箱型のボディをしており、横からの風の影響を受けやすいからです。
風が吹いていない日でも、大型トラックやバスが横を通るだけでも横転するリスクがあります。
橋の上を走るときは速度を落としたり、大型車が横を通らないかをサイドミラーで確認しながら運転しましょう。
タイヤがバーストする
キャンピングカーならではの事故として、タイヤのバースト(破裂)があります。
キャンピングカーに重い荷物を長時間置いておくと、タイヤが変形してゴムに負担がかかり、破裂してしまいます。
また、車体の片側に荷物をまとめて積むなど、片側のタイヤだけに負担がかかるのも破裂の原因となります。
走行中にタイヤが1つでも破裂すると、車体は転倒してしまうので、定期的なメンテナンスも必要です。
タイヤのバーストや横転など、キャンピングカーで起きる転倒については、下記の記事で解説しています。
万が一キャンピングカーで事故が起きてしまったときの対処法3つ
キャンピングカーの運転中に、万が一事故を起こしてしまった場合、以下の流れを覚えておきましょう。
事故が起きてしまったときの対処法
- 安全確保と応急処置
- 警察と保険会社に電話
- 車の修理の流れ
安全確保と応急処置
事故を起こしてしまったら、車を安全な所へ移動して、自分も安全な所へ避難します。
その後、怪我人がいる場合は怪我人の救助を最優先に行ないます。
応急処置の方法は、JAF Mate Online「交通事故発生! あなたは応急手当できますか?」を参考にしてください。
警察と保険会社に電話
怪我人の救助が完了したら、警察へ電話をします。
事故の届出をしないと道路交通法違反となりますので注意してください。
警察に電話をしたら、次に契約している保険会社に電話をします。
その際に、保険証番号などを聞かれますので、書類や控えなどをダッシュボードに入れておくことをおすすめします。
車同士の衝突事故の場合は、事故の過失の割合によって支払いの割合が決まります。
突然の事故で動揺してしまったり、感情的になるケースもありますので、相手とのやり取りは保険会社を通して行なうのがおすすめです。
車の修理の流れ
事故で車が故障した場合、指定の工場がなければ保険会社が提携する修理工場で対応してもらいます。
また、キャンピングカーを購入した販売店に修理を依頼することもできるので、保険会社と相談して決めましょう。
キャンピングカーをレンタルしている場合は、レンタル会社に連絡をして、スタッフの指示に従ってください。
修理をする場合は、工場に持ち込むか、レッカー車を手配して引き取りに来てもらいます。
キャンピングカーを工場に運んだら、修理内容の見積もりをもらい、内容に問題がなければ依頼をします。
事故に遭わないために気をつけること
キャンピングカーの事故は多くの方が経験がなく、わからないことばかりだと思います。
怪我人の応急処置、警察への連絡、保険会社とのやり取り、修理工場からの見積もり、事故相手との示談……
どれも初めての経験で、落ち着いて対処するのは難しいでしょう。
中にはパニック状態に陥って「警察って何番だっけ?」と簡単なこともわからなくなってしまいます。
そのため、キャンピングカーを運転する際は、万が一に備えて事前準備をしておくことをおすすめします。
運転をする際の事前準備
- 連絡先を1枚のメモにまとめておく(警察、消防、保険会社、レッカー会社、レンタカー会社、タクシー会社、車の販売店、家族の緊急連絡先など)
- 保険関連の書類をダッシュボードに入れておく
- 応急処置が書かれたWebサイトをブックマークしておく
このように事前準備をしておくことで突然の出来事にも冷静に対処できます。
キャンピングカーで事故を起こさずに安全に運転するコツを、下記の記事で解説しています。
まとめ
旅先で事故を起こしてしまったら、せっかくの家族旅行が台無しですよね。
旅行の計画を立てているご家族や、初めてキャンピングカーを運転するお父さんは、本記事の内容をぜひ覚えておいてください。
これから始まる行楽シーズン。キャンピングカーを安全に利用して、楽しい休日をお過ごしください。