キャンピングカーはキッチンやベットもついていて、テントの設営・撤収や荷物の移動もなく屋外レジャーが楽しめるのも魅力。
近年のキャンプブームで、キャンピングカーが利用できるRVパークやオートキャンプ場が増え、キャンピングカー人気も上昇中です。
しかし、装備がたくさんついているキャンピングカーのレンタル料金は高いと誤解している人も少なくありません。
実はキャンピングカーのレンタルはホテルに泊まるより安いんです。
当記事ではキャンピングカーをレンタルする場合の料金相場や押さえておきたいポイントなどを紹介します。
この記事でわかること
- キャンピングカーレンタルの相場
- レンタルする際に確認すべきこと
- 宿泊日数別の料金シュミレーション
- レンタルの際の注意点
キャンピングカーをレンタルするかホテルにしようか悩んでいる方、ぜひ参考にしてみてください。
【判明】キャンピングカーのレンタル料金はホテル泊よりも格安
実は観光地のホテルへ宿泊するよりもキャンピングカーをレンタルする方が格安なのです。
キャンピングカーをレンタルする際の繁忙期を含めた相場は以下の通りです。
1日泊の場合 | 2日泊の場合 | |
キャンピングカーレンタル(繁忙期含む) | 20,000円~50,000円 | 60,000円~150,000円 |
ホテル泊 | 大人 30,000円 子ども 20,000円 | 200,000円 |
このようにキャンピングカーの場合は当然食事は含まれませんが、食費を含めたとしてもホテルへの宿泊費用には追いつきません。
キャンピングカーレンタルの繁忙期でもホテルへ泊まるよりも安く旅行が楽しめるのです。
キャンピングカーのレンタルで確認すべき6つのポイント
せっかくレンタルするのであれば安心・快適に利用したいですよね。
では、キャンピングカーをレンタルする上で確認しなければいけないこととはどのようなことなのでしょうか。
6つのポイントをお伝えします。
1.シーズン料金を把握する
ホテルなどが繁忙期や土日で宿泊料金が変動するのと同じように、キャンピングカーのレンタル費用もシーズンで変動します。
大きくはハイシーズンとオフシーズンの2つです。
ハイシーズン
- ゴールデンウィーク
- 夏休み
- シルバーウィーク
- 年末年始
上記が主にハイシーズンになる時期で、夏休みは多くのレンタカー会社がハイシーズンに設定しています。
その他の時期は会社によってさまざま。「あの会社はハイシーズン料金だけど、ここの会社は違う」ということもあるので確認が必要です。
また、お盆休みなどのより混み合う数日をハイシーズンの料金に割増にしているところもあります。なお、オフシーズンでも平日と土日で料金が違う場合もあります。
2.レンタルする車種を決める
キャンピングカーの種類は全7種。
キャンピングカーの種類
- フルコン(フルコンバージョン)
- キャブコン(キャブコンバージョン)
- バスコン(バスコンバージョン)
- バンコン(バンコンバージョン)
- 軽キャンパー
- トラキャン(トラックキャンパー)
- キャンピングトレーラー
おすすめなのはキャブコンと軽キャンパーです。
キャブコンはトラックの荷台部分を居住スペースに変えたもので、キッチンやトイレ、水道が完備。居住空間が広く快適性が高いためファミリー向き。
しかし、車体の重心が高いため横風の影響を受けやすく、狭い道の運転や高さ制限のある駐車場で困るなどのデメリットもあります。
軽キャンパーは軽自動車や軽トラックをベースに作られていてコンパクトなため運転もしやすいので、キャンプ初心者や夫婦などの少人数での利用に向いています。
ただし、コンパクトなため限られた装備しかなく、居住空間が狭いため、長旅には不向きです。
普段乗り慣れていない車ですから、慎重に決めましょう。
3.ペット同伴の追加料金やオプション利用料
オプションの追加や、ペットを同伴したい場合などの利用料を確認しましょう。
オプションはモバイルWi-Fiやアウトドアチェア、チャイルドシート、ランタン、ポータブル電源などたくさん用意されています。
モバイルWi-Fiやアウトドアチェア、ランタンは1,000円未満でレンタル可能です。ポータブル電源はサイズにもよりますが3,000円~6,000円くらい。
業者によって、1日単位で加算されるもの、1回の料金で設定されているものがあります。
ペットを同伴する場合は、車両が限定され、料金が車両代に含まれるところや追加するところなどさまざまです。
同伴できるペットを限定していたり、マナーパンツを着用させるなどの決まりもあるので確認しましょう。
4.長期レンタルの割引制度の有無
長期レンタルで割引が適用される場合があります。
業者によって日数に違いがあり、5泊から適用されるところ、10泊から適用されるところなどさまざま。
割引率も同様で、最大で50%の割引が適用される業者もあれば最大30%、1日毎に500円割引するところも。
同じタイプの車で基本料金だけでなく割引率が変われば費用が大きく変わります。
レンタルしたいキャンピングカーのタイプが決まったら、各社で比較検討してみるのも良いでしょう。
特に長期で利用したい場合は確認必須。
また、初回利用の割引やリピーター割、シニア割などを用意しているところもあります。
長期割引と重複して割引になるのかなど面倒がらずに確認することをおすすめします。
5.延滞料金の条件
レンタルの際にあらかじめ何日間借りるのか契約を交わしています。
1日◯◯円と言っても借りた時間から24時間ではありません。午前中に借りても夕方借りても1日は1日です。
返却の際は予定時刻を過ぎると延滞料金が発生します。
1時間毎に加算される会社が多いです。
遅れることを連絡入れた場合と無断で遅れた場合で料金が変わる会社もあるので遅れるときは必ず連絡を入れましょう。
また、返却に関しては営業時間内の返却が必要となります。営業が終了すると返却が翌営業日になる会社もあるのです。
返却予定が休業日前日だった場合、間に合わないと、延滞料金が高額になることもあります。
時間には余裕を持っておきましょう。
6.保険込みのレンタル料金
レンタル料金に保険料が含まれているのか確認します。
個人で自動車を所有していても自賠責保険以外に任意保険に加入していると思います。同じようにレンタカー会社でも1台ずつ任意保険に加入しているのが一般的です。
レンタルする際にはその保険に利用者が加入します。そのときの保険料がレンタル用料金に含まれているのかを確認しましょう。
加入していれば万が一事故に遭っても全額負担を避けられるので安心。
わからない場合は必ず事前に問い合わせて確認しましょう。
また、保険の内容も知っておくことをおすすめします。
対人、対物、人身、車両のそれぞれの内容と免責金額、修理期間中の休業補償や盗難にも対応しているのかなどを知った上で安心してレンタルしましょう。
キャンピングカーのレンタル料金シュミレーション
実際にレンタル料金がどのくらいになるのでしょう。今回は「北海道ノマドレンタカー」でレンタルした場合をシュミレーションします。
レンタルする車はファミリー層に大人気の最新型コルドバンクス。
オプションランキングトップ3の「寝袋」「テーブル」「チェア」をレンタルした場合のシュミレーションです。
1泊2日〜7泊8日のレンタル料金
「北海道ノマドレンタカー」の1泊2日~7泊8日までのシュミレーションです。
レンタルする車両はファミリー層やグループ利用に大人気のルームエアコンや大型冷蔵庫やトイレ、水道が完備された最新型コルドバンクス。
レンタル利用で最も多いのが2泊3日~3泊4日。
多くの人の休みの日数が5日や7日とすると、自宅と目的地までの移動日を前後に設けて観光地を存分に楽しむのにベストな日数です。
オプションはレンタルランキングトップ3の「寝袋」2,000円「テーブル」300円「チェア」600円の3点。
8月11日~18日のトップシーズンのレンタルを想定します。
最新型コルドバンクス(ルームエアコン付き)をレンタルする際に、かかる料金(税込) | |
泊数 | 料金 |
1泊2日 | 99,000円 |
2泊3日 | 148,500円 |
3泊4日 | 198,000円 |
4泊5日 | 247,500円 |
5泊6日 | 297,000円 |
6泊7日 | 346,500円 |
7泊8日 | 396,000円 |
※8月11日〜18日でのレンタルを想定(トップシーズン)
※オプション参考価格「寝袋」2,000円「テーブル」300円「チェア」600円
※ペット同乗の場合は、上記料金の他に11,000円が追加
割引を適用したレンタル料金
割引を利用した場合の料金です。
ここでのシュミレーションの条件も同じくルームエアコン付きの最新型コルドバンクスでオプションも同様に「寝袋」「テーブル」「チェア」の3点をレンタル。
レンタル日も8月11日~18日のトップシーズンの期間内とします。
割引内容はレンタル日数が長ければ割引率が上がる「長期割引」、60歳以上で10%割引になる「シニア割引」、運転者が北海道在住の場合5%割引になる「道民割引」です。割引の併用はできません。
まずは長期割引です。
長期割引(10日以上〜10%割引、20日以上〜15%割引、30日以上〜20%割引) | |
泊数 | 料金 |
10泊11日 | 483,120円 |
20泊21日 | 844,305円 |
30泊31日 | 1,190,640円 |
※8月1日〜31日までのレンタルで計算
続いてシニア割引と道民割引です。
泊数 | 料金:シニア割引(10%割引) | 料金:道民割引(5%割引) |
1泊2日 | 89,100円 | 94,050円 |
2泊3日 | 133,650円 | 141,075円 |
3泊4日 | 178,200円 | 188,100円 |
4泊5日 | 222,750円 | 235,125円 |
5泊6日 | 267,300円 | 282,150円 |
6泊7日 | 304,920円 | 321,860円 |
7泊8日 | 342,540円 | 361,570円 |
※8月11日〜18日でのレンタルを想定(トップシーズン)
※すべて税込価格
相場よりも安いキャンピングカーレンタル業者における3つの注意点
レンタルするなら少しでも安くしたいもの。比較していると相場よりも安い業者が見つかることがあります。
なぜこんなに安いのかと不安になることもあるでしょう。候補に挙げても大丈夫なのか、判断に困らないための注意点を紹介します。
車の状態が古すぎないか
相場よりも極端に安いのは年式の古いボロボロの車という可能性もあります。
年式が古ければ外観だけではなく、内装や装備も古くなります。
乗り慣れていないキャンピングカーですから、少しでも運転しやすく走行性能が優れている方が良いですよね。
運転しにくい、使い古して内装も汚れている、臭いが取れない、使えないなど色々な要因が考えられます。
できれば直接見て確認したいところですが、旅行先でレンタル予定であったり、他の客にレンタル中で見ることができない場合もあります。
そのような場合も、写真を送ってもらうなどして事前に確認しましょう。
レンタル料金に保険料が含まれているか
多くの業者はレンタル料金の中に保険料を含んでいるので保険の分が加算されています。
レンタル料金に保険料が含まれていないとその分他社よりも安く表記できるのです。
レンタル費用に保険料を足したら他とそこまで変わらないということも考えられます。
保険に入るかを選択するときは必ず保険に入ってください。
キャンピングカーという特殊な車両ですし、万が一のときに修理費用が膨大になります。
また、保険の内容もしっかり確認しましょう。対人・対物・車両・人身にも免責負担が付いている場合がありますし、車両保険で単独事故は保証外の場合もあります。
修理中の休業補償を負担しなければならないなど、「負担する金額が高額になった」なんてことにならないように加入した保険の内容は把握しておきましょう。
延滞など追加料金の条件が厳しくないか
延滞などの追加料金の設定は厳しくないですか?
基本料金を安くし、追加料金の設定を厳しくして結果的に加算して総額を高くしていることもあります。
例えば、返却予定時刻を1時間超過するとその後10分毎に延滞金を請求するケースです。
次の人のために清掃などもしなければなりません。
キャンピングカーは装備も多いですから普通自動車の清掃よりも大変。遅れて次のレンタルに間に合わなくなってしまっては業者も困ります。
そういう理由であればまだ良いのですが、中には延滞料金や返却時刻の設定をとても厳しく設定し、追加料金が発生するように仕向けている悪徳業者もあるのです。
レンタル料金が極端に安い場合はより気をつけたほうが良いですね。
まとめ
キャンピングカーでの旅行は移動の車と宿泊場所が1つですからレンタカーを借りて移動し、ホテルの予約を取るよりも事前の負担が減ります。
しかし、キャンピングカーのレンタルもホテルなどの宿泊施設同様に料金に変動があります。
旅行日を調整したり、割引などを上手に利用して少しでも出費を抑えたいですね。
しかし、レンタルする業者を決める際には、金額だけでの比較検討は禁物です。
料金の内訳や保険の内容も確認し、自分たちに合ったキャンピングカーを納得の上で選びましょう。
せっかくの旅行ですから、アクシデントは無い方が良いですが、万が一のときでも安心できる業者でレンタルできるように参考にしてください。