キャンピングカーには居住スペースがあるので、家の代わりにして生活することができます。
自由に旅をしながらキャンピングカーで暮らすというのは、旅行好きなら誰もが憧れることでしょう。
しかし、キャンピングカーで生活するには、予算の問題や法律の問題など、抑えておくべきポイントがあります。
そこで本記事では、キャンピングカーを生活拠点として暮らすコツをお話します。
この記事でわかること
- キャンピングカーで暮らすためのコツ
- キャンピングカーでの生活費
- 住民税や税金はどうなる?
長旅をしたり、キャンピングカーで生活をしたい方は、ぜひ最後まで読んでみてください。
1971年北海道生まれ、旅行・サウナ・温泉・サーフィン・スノーボード・釣り・キャンプなど北海道のアウトドアを楽しむ。自らもキャンピングカーで日本縦断やアメリカ、オーストラリア、ニュージーランドなどを巡り、北海道ローカルが楽しむ本物の北海道の素晴らしさを世界に発信。海外同様のキャンピングカー旅文化を広げるために、現在は北海道ニュージーランド化計画を推進中
キャンピングカー生活の4つのコツ
キャンピングカーで暮らすということは、普通の家で暮らすこととは大きく異なります。
キャンピングカーで生活するために抑えてくべきポイントを4つご紹介していきます。
衣類・洗濯
キャンピングカーで暮らすとなると、衣類を収納する場所を決める必要があります。
旅行であれば2~3日分の衣類があればいいですが、生活するには最低でも1週間分の洋服が必要です。
下着や靴下などの小物類だけでなく、鞄や上着などを置くスペースを確保しましょう。
キャンピングカーは収納スペースが少ないため、何を持っていくかをしっかりと考えなければなりません。
洗濯もコインランドリーを使うことになりますので、移動ルートの中で見つける必要があります。
駐車場の確保
キャンピングカーの車体は大きいので、車中泊や休憩をする際は場所の確保が必要です。
特に道の駅で車中泊をしているキャンピングカーを見かけますが、道の駅で宿泊するのはマナー違反になります。
オートキャンプ場や高速道路のパーキングエリアなどを利用する方も多いですが、各施設の利用規約の確認が必要です。
水回り
すべてのキャンピングカーに、トイレ・シャワー・キッチンが備え付けられているわけではありません。
キャンピングカーのトイレには、「ポータブルトイレ」「カセット式トイレ」「マリントイレ」の3種類があります。
最も簡易的なのは、持ち運びができる「ポータブルトイレ」ですが、キャンピングカーで生活するのであれば、「カセット式トイレ」「マリントイレ」の設置を検討してみても良いかもしれません。
キッチンもガスコンロを使えばすぐに調理ができますが、トイレと同じく、長く生活する場合は装備を導入すると便利です。
シャワーも車内に設置するか、銭湯や温泉施設を利用するのもおすすめです。
いずれもキャンピングカーで暮らす期間や予算を考えた上で、どのような装備を設置するかを考えてみてください。
インターネット環境
調べ物をしたり、外部との連絡を取る手段としてインターネット環境は欠かせません。
キャンピングカーは固定回線が引けないため、ポケットWi-FiやフリーWi-Fiを使うのが一般的です。
最近はフリーWi-Fiが使える施設も増えているので、施設のサービスをうまく活用しながら、ネットの容量を節約することも大切です。
キャンピングカーの生活費の目安
キャンピングカーで暮らす場合、1ヶ月の生活費はいくらぐらいになるのでしょうか?
実際にキャンピングカー生活をしている人のブログやSNSを見ると、以下の金額が目安となります。
品目 | 金額(1か月) |
食費 | 40,000円〜 |
雑費 | 30,000円〜 |
通信費 | 6,000円〜 |
ガゾリン代 | 12,000円〜 |
駐車場代 | 5,000円〜 |
もちろん生活スタイルにもよりますが、1ヶ月10万円前後で暮らしている人が多いようです。
自炊をすれば食費を抑えられますが、飲み水の確保や、食材の買い溜めが難しいことから、食費が多くかかっているのだと考えられます。
また、コインランドリー、オイルの交換費用、施設の使用料などの雑費もかかります。
荷物を減らすほど、タオルや下着などの買い替えも増えるので、かかる費用も増えてしまいます。
「車内にどれくらいの荷物を積めるのか?」「1ヶ月の生活費をいくらに抑えたいのか?」を考えながら計画を立ててみてください。
キャンピングカー生活の住所や税金はどうなるのか?
キャンピングカーで暮らす場合、住所や税金はどうなるのでしょうか?
住所は、家族や知人と同居扱いになる
まず住所についてですが、日本ではキャンピングカーで住民票は取得できません。
駐車場で住民登録もできないので、家族や知人にお願いをして、同居人という扱いをしてもらう必要があります。
しかし、住民税は発生するため、住民票のある市区町村に税金を納めなければなりません。
そのため、友人との金銭トラブルを回避するためにも、家族や親戚にお願いするのがいいでしょう。
郵便や宅配便は、それぞれの運送会社の営業所や、コンビニで受け取ることもできます。
郵便物やネットショップで購入した品は、家の住所ではなく、指定の場所に送ってもらうようにしましょう。
税金は自動車税のみ
キャンピングカーは一般の住居とは異なるので、「固定資産税」はかかりません。
車両に対しての「自動車税」を払うだけなので、支払う税金額は抑えられます。
また、キャンピングカーの自動車税は、特殊車両として扱われるので、自家用車よりも安く済みます。
たとえば、総排気量が2リットルの場合、自家用車の自動車税は39,500円なのに対し、キャンピングカーの自動車税は31,600円です。
自動車税は総排気量によって変わりますが、どのような車両であっても、自家用車よりもキャンピングカーの方が安いです。
「住民税」については、勤務している会社から、住所のある市区町村へ年末調整の内容が送られます。
そして市区町村が住民税を算出し、算出した内容が再び会社に送られて、毎月の給料から差し引かれる仕組みです。
そのため、キャンピングカーで暮らす場合は、どの地域で住民票を登録するかを考えておきましょう。
まとめ
キャンピングカー生活は、装備を充実させると快適な暮らしを送れます。
逆に、置かれている環境の中で知恵を絞り、工夫しながら生活するのも楽しいでしょう。
まずは数週間や1ヶ月など期間を決めてキャンピングカー生活をしてみるのもおすすめです。
この記事を参考に、ぜひ夢のキャンピングカー生活を満喫してください。