北海道は広大な面積があるため、キャンプ場の数が豊富です。
とくにキャンプシーズンの5月〜10月にかけては、多くのキャンプ上では人々がキャンプを楽しんでいます。
ただし、初心者の方の冬キャンプは、車が凍結する可能性があるため注意が必要です。
そこで記事では、初心者のこそ知っておいて欲しいキャンプ場を10倍楽しむためのポイントから注意点まで幅広くご紹介していきます。
この記事でわかること
- 北海道のキャンプにおける基礎知識
- 北海道のキャンプ場を選ぶポイント
- 北海道でキャンプ場をにおける注意点
- 初めてのキャンプでおすすめの過ごし方
- 北海道で家族連れにおすすめのキャンプ場
この記事を読むことで、北海道におけるキャンプ場の選び方や注意点などがわかります。
1971年北海道生まれ、旅行・サウナ・温泉・サーフィン・スノーボード・釣り・キャンプなど北海道のアウトドアを楽しむ。自らもキャンピングカーで日本縦断やアメリカ、オーストラリア、ニュージーランドなどを巡り、北海道ローカルが楽しむ本物の北海道の素晴らしさを世界に発信。海外同様のキャンピングカー旅文化を広げるために、現在は北海道ニュージーランド化計画を推進中
北海道のキャンプにおける4つの基礎知識
これから北海道でキャンプをしたい人のために、最初に押さえておいて欲しいことは、以下の4つです。
北海道のキャンプにおける基礎知識
- 初心者の冬キャンプは豪雪などの危険を伴うためおすすめしない
- 北海道は5月〜10月がキャンプに最適なシーズン
- キャンプ場によって湖や海の絶景が楽しめる
- 北海道のキャンプ場を選ぶ3つのポイント
順番に解説します。
初心者の冬キャンプは豪雪などの危険を伴うためおすすめしない
冬キャンプ寒さと雪への対策が必要です。外で活動するためには、ダウンジャケットやセーター、手袋などの暖かい服装が欠かせません。
また、雪の中のキャンプでは、一般的なスニーカーでは足元が冷えすぎてしまいます。そのため、スノーブーツの準備が必要です。
安価な防寒着だと、保温性や防水性が足りないことが多く、キャンプには不向きです。
一方で本格的なキャンプ用品は高品質ですが、価格が高いため道具の準備だけでまとまった費用が発生します。
加えて、キャンプ場への車で行く場合は、路面凍結や積雪への対応が必須です。
キャンプ初心者が、寒さと雪の対策を備えるのは難しいためおすすめしません。
初めてのキャンプは、可能であれば日中の気温が20℃前後の温かい季節にしましょう。
北海道は5月〜10月がキャンプに最適なシーズン
初心者の方が、北海道にキャンプに行くなら5月〜10月がおすすめです。
気象庁によると、札幌(石狩地方)の1991年から2020年における平均気温は、以下のとおりです。
月 | 気温(最高℃/最低℃) |
5月 | 13.0/9.0 |
6月 | 21.8/13.4 |
7月 | 25.4/17.9 |
8月 | 26.4/19.1 |
9月 | 22.8/14.8 |
10月 | 16.4/8.0 |
5月と10月の日没後は、冷え込むケースがあり、ダウンジャケットやブルゾンなど、防寒着が必要な場合があります。
6月〜9月は日中の暑さはありますが、夜は長袖のTシャツやパーカーを着ると快適に過ごせます。
また、北海道には立地の関係で梅雨がないといわれているため、キャンプ初心者にはおすすめです。
キャンプ場で宿泊する際は、急な冷え込みに対応できるように、1枚上着を持参すると安心です。
キャンプ場によって湖や海の絶景が楽しめる
北海道には50以上の湖があり、そのうち30ほどの湖畔でキャンプができます。
たとえば、みさき台公園キャンプ場では、目の前に日本海が広がるキャンプサイトです。
日中は、水平線を一望できます。利用者からは「夕日がきれいだった」という声が多いです。
また、ちとせ美笛キャンプ場では、支笏湖ブルーと呼ばれる透明度の高い湖でアクティビティなどが楽しめます。
加えて、支笏湖の背後には原生林がそびえているため、大自然を満喫したい方に特におすすめです。
絶景を堪能したいと考えている場合は、海沿いや湖沿いのキャンプ場を選びましょう。
ペットを連れて行くならキャンピングカーをレンタルする
キャンプに犬を連れて行きたい方もいると思います。犬を連れて行くなら、キャンピングカーをレンタルしましょう。
とはいえ、犬が乗車可能なレンタカーでも、ケージに入れる必要があります。慣れない車内で、ケージの中に閉じ込められる環境は、犬にとってとてもストレスに感じるはず。
そんなときは、ケージに入れずに犬が乗車できるキャンピングカーがおすすめです。
なお、キャンピングカーレンタルの会社によって、犬の体重や体の大きさで制限があるので、電話で事前に確認しましょう。
中には犬のストレスにならないように考えられた設計になっている「ペット専用のキャンピングカー」もあります。
犬と旅行する際には、キャンピングカーのレンタルを選択肢の候補にしてみてください。
北海道のキャンプ場を選ぶ3つのポイント
数あるキャンプ場の中からどうやって選ばよいのでしょうか。北海道のキャンプ場を選ぶポイントは、以下の3つです。
北海道のキャンプ場を選ぶポイント
- 空港からのアクセスが近いと移動が楽
- 手ぶらでキャンプ道具がレンタルできる施設を選ぶ
- アクティビティや食事など目的から選ぶ
順番に解説します。
空港からのアクセスが近いと移動が楽
北海道は広く、さまざまなキャンプ場があります。キャンプ場の立地をよく考えずに選ぶと、後悔する可能性があります。
たとえば、新千歳空港からスノーピーク十勝ポロシリキャンプフィールドまでは172km離れており、高速道路を利用しても2時間以上かかる距離です。
特に、冬場の慣れない道路を2時間以上運転するのは、いつもより疲れますし、雪道の運転も決して楽ではありません。
そのため、キャンプ初心者の場合、遠くても車で1時間前後のキャンプ場がおすすめです。
空港からレンタカーでキャンプ場に行こうと考えている方は、アクセスのよい施設を選びましょう。
手ぶらでキャンプ道具がレンタルできる施設を選ぶ
キャンプ場のレンタルサービスでは、テントやBBQコンロなどが借りられ、手ぶらでのキャンプが可能です。
現地で食材と使い捨ての食器類を購入すれば、荷物を持たずにキャンプを楽しめます。
キャンプ初心者の方は、レンタルサービスが充実している施設を選ぶのがおすすめです。
手ぶらキャンプのメリットは、以下のとおりです。
手ぶらキャンプのメリット
- 重いキャンプ道具を運ぶ必要がない
- 常設テントがあれば設営の手間が省ける
- 初心者もお試しでキャンプを体験できる
キャンプ場を選ぶ際は、レンタルサービスの充実度、コテージやバンガローの有無、常設テントの設置なども合わせて確認しましょう。
アクティビティや食事など目的から選ぶ
キャンプ場は、山沿いや川沿いなどの立地によってアクティビティが異なります。
エリア | アクティビティ |
山沿い | トレッキング、ハイキング |
川沿い | カヌー、カヤック |
また、畑仕事の体験ができる施設もあるため家族連れも楽しめます。
キャンプ場で食事を楽しみたい場合は、キャンプ場の食材付きプランもおすすめです。食材の買い出しなどの準備の手間が省け、地域の食材を楽しめます。
一方、自分たちで食材を用意する場合は、買い出しを楽しんだり、量を自由に決められるといった利点があります。
キャンプの目的を検討して、最適な施設を選びましょう。
北海道でキャンプ場を選ぶ際の3つの注意点
北海道でキャンプ場を選ぶ際の注意点は、以下の3つです。
北海道でキャンプ場を選ぶ際の注意点
- アクセスは基本的に車を利用する
- ガソリンスタンドを見つけたら常に満タンにしておく
- ペットを連れて行く際は必ずペット可否を確認する
いずれもキャンプ経験者なら一度は後悔したことのある内容ばかりです。
ひとつずつ見ていきましょう。
アクセスは基本的に車を利用する
北海道は、都道府県として数えるならはひとつのなのですが、一般的には「道南(どうなん)」、「道央(どうおう)」、「道北(どうほく)」「オホーツク」「道東(どうとう)」の5つのエリアに分けられます。
ひとつのエリアだけでも他の県に匹敵するほど広大となっており、キャンプ場の立地もさまざまです。
場所によっては、電車やバスなどの公共機関では発着の本数も限られておりアクセスしづらいところも少なくありません。
一方で車だと、時刻表にとらわれず自由に移動できます。
キャンプ場から買い出しに行く際に、近所のスーパーまでは徒歩圏でないケースが多いです。
北海道でキャンプをするならレンタカーを借りるのがおすすめです。
ガソリンスタンドを見つけたら常に満タンにしておく
車で移動するときは、ガソリンの残量にも注意が必要です。
北海道では、次のガソリンスタンドまで100キロ以上離れている地域も珍しくありません。
そのため、市街地から郊外に出る際は、安易に考えずに少量でもガソリンは満タンにしておくのがおすすめです。
初めての道中で道に迷ったり、事故渋滞などで想定以上に時間がかかる場合もあるでしょう。
また、地域によっては、ガソリンスタンドが24時間営業ではありませんし、日曜日に休業する店舗もあるので、営業しているガソリンスタンドを見つけたら必ず給油するようにしましょう。
ペットを連れて行く際は必ずペット可否を確認する
ペット可のキャンプ場でも、種類によっては連れていけない可能性があるため、必ず確認しましょう。
そのため、公式サイトや電話でペット可否を事前に確認するのがおすすめです。
また、ペットを連れて行く場合は、現地で必ず申告しましょう。無断で連れて行くと、最悪の場合はキャンプ場に入れない可能性があります。
多くのキャンプ場では、ペットをリードにつないでおく必要があります。キャンプ場によって、ペットのルールが異なるため併せて確認しておきましょう。
初めてのキャンプでおすすめの3つの過ごし方
初めてのキャンプでおすすめの過ごし方は、以下の3つです。
初めてのキャンプでおすすめの過ごし方
- 日中は川や山などの自然を満喫する
- 夜は星空を眺めながら温泉に浸かる
- 朝は鳥のさえずりを聞きながら読書などでゆったりと過ごす
いずれも北海道のキャンプ場ならではの楽しみ方を厳選しました。順番に見ていきましょう。
日中は川や山などの自然を満喫する
家族でキャンプに出かける際の楽しみの一つは、自然の中での遊びやアクティビティです。
山登りや川での水遊び、キャンプ場近くの施設での体験などで、自然を満喫しましょう。
しかし、到着が遅れたり、テントの設営に手間取ったりして、十分に遊ぶ時間が取れないこともあるでしょう。
そんなときは、サイトの近くでのんびりと時間を過ごすのもおすすめです。虫捕りや砂遊び、落ちている木の実や葉を集めるなど、身近な自然で遊ぶ方法もあります。
夜は星空を眺めながら温泉に浸かる
夕飯後は、星空を眺めたり、周辺施設の温泉を楽しんだりしてリラックスタイムを過ごしましょう。
また、子どもが寝た後は焚き火をして心を落ち着かせるのもおすすめです。
星は澄んだ空気の中で特別に輝いて見え、天体望遠鏡を使うと宇宙への興味を深めることができます。
季節に応じた星座や天体について調べておくと、より一層キャンプを楽しめます。
就寝前にはキャンプサイトを整理し、椅子は夜露を避けるためテント下にしまうなど、翌朝のための準備を忘れずに行いましょう。
朝は鳥のさえずりを聞きながら読書などでゆったりと過ごす
朝の時間を鳥のさえずりに耳を傾けながら、読書などでゆったりと過ごすのは、キャンプならではの贅沢な体験です。
自然の中で一日を始められるのは、日常とは違う開放的な雰囲気を味わえます。
アメリカの研究によると鳥のさえずりは、ストレスを解消させて、ネガティブな感情をポジティブに変換してくれるという結果が出ています。
また、読書もストレス解消の効果が期待できるため、日常の疲れが溜まっている方の過ごし方としておすすめです。
反対に、一切何もしないのもキャンプならではの楽しみ方です。
北海道で家族連れにおすすめのキャンプ場5選
北海道で家族連れにおすすめのキャンプ場は、以下の5つです。
北海道で家族連れにおすすめのキャンプ場
- 焚き火キャンプ場 TAKIBI CAMP|虻田郡
- オートリゾート苫小牧アルテン|苫小牧市
- ちとせ美笛キャンプ場|千歳市
- 鹿公園キャンプ場|安平町
- いわないオートキャンプ場 マリンビュー|岩内郡
いずれも北海道の大自然を満喫できるものをピックアップしました。ひとつずつ見ていきましょう。
1.焚き火キャンプ場 TAKIBI CAMP|虻田郡
焚き火キャンプ場 TAKIBI CAMP|虻田郡は、北海道虻田郡にあり、あなただけの贅沢時間、家族だけの大切な時間を自然の中で過ごしていただきたい思いから始まったキャンプ場です。
面倒なテント設営や後片付けが不要なので、子どもが小さくてもゆっくり過ごせます。
焚き火に興味がある方や、初めて北海道でキャンプをしようと考えている方におすすめです。
料金 | 通常プラン:38,800 (税込) ※大人 × 2名 , 子供 × 1名 | ||
ペットの可否 | 不可(介助犬等のペットは可) | ||
所在地 | 北海道虻田郡真狩村社86-1 | ||
新千歳空港からの距離と時間 | 時間:車で約1時間45分 距離:約100Km | ||
コテージの有無 | 有 |
2.オートリゾート苫小牧アルテン|苫小牧市
オートリゾート苫小牧アルテンは、北海道苫小牧市にあるキャンプ場です。
キャンプ場の周辺には、樽前の雄大な景観を一望できる全18ホールのパークゴルフ場が広がっており、錦大沼の静かな湖面でカヌー体験もできます。
オートリゾート苫小牧アルテンでは、露天風呂も備わっているため、1日中遊んだ疲れを癒やしてくれます。
徒歩圏内にも温泉があり、食事や入浴がセットになったプランも人気です。
自然の中でバーベキューや、アクティビティと温泉も楽しみたい欲張りな方におすすめです。
料金 | オートキャンプサイト:3,300円〜 バンガロー(ペット可):9,000円〜 |
ペットの可否 | 一部バンガローのみ可 |
所在地 | 苫小牧市字樽前421-4 |
新千歳空港からの距離と時間 | 時間:車で約40分 距離:約42km |
コテージの有無 | 有 |
3.ちとせ美笛キャンプ場|千歳市
ちとせ美笛キャンプ場は、北海道千歳市にあります。
日本でも指折りの環境水準を誇る支笏湖と、長い年月の中で育まれた天然林に囲まれた大自然の中にあるキャンプ場です。
カヌーのアクティビティがあるため、キャンプ以外も楽しめます。
支笏湖と広大な山々を感じながら、非日常を感じられるでしょう。
カヌーなどのアクティビティも楽しみたい方や、ペット同伴でキャンプをしたい方におすすめです。
料金 | 【宿泊】 大人:2,000円 小中学生:1,000円 (千歳市民:大人1,000円 小中学生500円) 【日帰り】 大人:1,000円 小中学生:400円 (千歳市民:大人500円 小中学生200円) | ||
ペットの可否 | 可 | ||
所在地 | 北海道千歳市美笛 | ||
新千歳空港からの距離と時間 | 時間:車で約50分 距離:47Km | ||
コテージの有無 | なし |
4.鹿公園キャンプ場|安平町
鹿公園キャンプ場は、北海道安平町にあります。
2022年から新しい区画サイトプランができました。1区画の広さは約100平米と広々としていて、大自然を感じられるでしょう。
ただし、区画内に不規則に生えている木があるため、テントの種類によっては設営が難しい場合があります。
バーベキューコーナーが、4か所あり各所10人前後が利用可能です。
ドッグランを楽しみたい方や、大人数でキャンプできる場所を探している方におすすめです。
料金 | 利用料金:3,000円 ※安平町民:1,500円 | ||
ペットの可否 | 可 | ||
所在地 | 北海道勇払郡安平町早来大町95番地 | ||
新千歳空港からの距離と時間 | 時間:車で約25分 距離:約17km | ||
コテージの有無 | なし |
5.いわないオートキャンプ場 マリンビュー|岩内郡
いわないオートキャンプ場 マリンビューは、北海道岩内郡岩内町にあります。
このキャンプ場には、センターハウス、炊事棟、トイレ棟が完備されています。
山の斜面を利用して整備されているため、上に登るほど、見渡しのいい景色です。
キャンプ場から、海が見渡せるログハウス風のコテージで、別荘のようなたたずまいから、日常とはかけ離れた非日常的な雰囲気を味わえます。
温泉に入りたい方や、開放的なキャンプ場を利用してみたいと考えている方におすすめです。
料金 | 【入場料】 中学生以上:1,000円 小学生:500円 ※幼児以下無料【施設利用料】 コテージ:12,000円 キャンピングカーサイト:5,000円 | ||
ペットの可否 | 可(コテージ内は不可) | ||
所在地 | 北海道岩内郡岩内町字野束350-8 | ||
新千歳空港からの距離と時間 | 時間:約2時間 距離:146Km | ||
コテージの有無 | 有 |
まとめ
初心者がキャンプに行く場合、有料のキャンプ場を選びましょう。
有料のキャンプ場は、水道・トイレ・シャワー・電源などの基本的な設備が整っています。
家族連れの場合はトイレが綺麗だと、嬉しいポイントですね。
また21時就寝など、キャンプ場によって就寝時間が異なります。
そのため、周りの迷惑にならないように騒音は避けましょう。
北海道のキャンプ場は、11月から4月は営業していない可能性があるので、ホームページや電話で確認しましょう。
本記事を参考に、北海道で最高のキャンプ体験をしてください。