

11月の北海道は、紅葉の名残と初雪が楽しめる季節で、秋と冬の魅力を同時に味わえる時期です。
エリアによっては紅葉が見頃を迎え、山間部や道東では初雪の風景に出会えることもあります。
温泉でほっと温まり、旬の海鮮や地元グルメを味わえるのもこの時期ならでは。
さらに観光地の混雑が少なく、落ち着いた雰囲気で北海道を楽しめるのが大きな魅力です。
この記事では、11月の北海道旅行を快適に過ごすための気候や服装の準備ポイントを紹介します。
この記事でわかること
- 11月の北海道の気候と服装
- 11月におすすめの北海道の観光スポット
- 11月の北海道観光旅行で味わいたいグルメ


1971年北海道生まれ、旅行・サウナ・温泉・サーフィン・スノーボード・釣り・キャンプなど北海道のアウトドアを楽しむ。自らもキャンピングカーで日本縦断やアメリカ、オーストラリア、ニュージーランドなどを巡り、北海道ローカルが楽しむ本物の北海道の素晴らしさを世界に発信。海外同様のキャンピングカー旅文化を広げるために、現在は北海道ニュージーランド化計画を推進中
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11月に北海道観光に行くなら知っておきたい気候と服装
11月の北海道旅行を計画するうえで、特に気になるのが気候と服装です。
本州よりも一足早く冬の訪れを感じる季節のため、「もう雪が降るの?」「どんな服を準備すればいいの?」と迷う方も多いのではないでしょうか。
ここでは、11月の北海道各地の気温や天気の特徴をエリア別にまとめ、旅行時におすすめの服装や防寒対策のポイントをわかりやすく紹介します。
11月に北海道観光に行くなら知っておきたい気候と服装
- 気候
- 服装
寒さ対策のポイントや、持って行くと安心な小物も紹介するので、初めての11月北海道旅行でも安心して快適に楽しめるようになりますよ。
気候
11月の北海道は、エリアごとに気温や天候が大きく異なるのが特徴です。
道南の函館や札幌周辺では、まだ秋の名残が感じられる日がある一方で、道北や内陸部では冬の寒さが一気に訪れ、初雪を迎える地域も多くなります。
朝晩の冷え込みは本州の真冬並みになることもあり、日中との寒暖差が大きい日も珍しくありません。
観光を計画する際には、滞在先のエリアごとの気温目安を把握しておくと、服装選びや持ち物の準備がしやすくなります。
夜間のイルミネーションや屋外イベントを楽しむ予定がある方は、防寒対策をしっかり整えましょう。
札幌管区気象台の「2024年北海道地方11月の天気」によると、主要都市の平均気温は下表の通りです。
札幌 | 6.0℃ |
旭川 | 3.2℃ |
函館 | 6.4℃ |
帯広 | 4.2℃ |
釧路 | 5.6℃ |
旅行のスケジュールを立てるときの参考にしてみてください。
服装
11月の北海道は、地域によって気温差が大きく、本州の真冬のような寒さを感じることも珍しくありません。
日中は5〜10℃前後の場所が多いものの、朝晩は氷点下近くまで冷え込むことがあり、寒暖差が大きいのが特徴です。
観光を快適に楽しむためには、しっかり防寒できる服装が欠かせません。
厚手のコートやダウンジャケットをベースに、セーターやフリースなど重ね着できる服装を選ぶと安心です。
さらに、冷たい風や雪に備えてマフラーや手袋、ニット帽などの小物を加えることで体感温度を逃しにくくなります。
足元は暖かい靴下と防寒性のある靴を選び、雪や雨に対応できる撥水加工のアウターを用意するとより安心です。
屋外を歩く観光が中心になる場合は、動きやすさと保温性の両方を意識した服装で、寒さに負けず快適に過ごせる準備を整えましょう。
11月におすすめの北海道の観光スポット7選
11月の北海道は、紅葉の名残と初雪が交わる特別な季節です。
観光地の混雑が落ち着き、澄んだ空気のなかで絶景やライトアップをゆったり楽しめます。
ここでは、自然・景色・体験・イベントのバランスにこだわり、月初と月末で楽しみ方が変わる11月ならではの北海道観光スポットを7つ厳選して紹介します。
11月におすすめの北海道の観光スポット
- さっぽろホワイトイルミネーション
- 青い池のライトアップ
- 旭山動物園の冬期開園
- はこだてMOMI-Gフェスタ
- 北海道大学のイチョウ並木
- 釧路湿原国立公園のタンチョウ
- ミュンヘン・クリスマス市 in Sapporo
初めての人は定番を、リピーターはこの時期だけのイベントや体験を組み合わせると、旅の満足度がぐっと高まるでしょう。
1. さっぽろホワイトイルミネーション
出典:https://www.sapporo.travel/white-illumination/#google_vignette
さっぽろホワイトイルミネーションは、札幌の冬の幕開けを告げる光の祭典です。
大通公園や駅前通、南一条通など市内各所が幻想的なイルミネーションで彩られ、澄んだ空気に灯りがいっそう鮮明に映えます。
11月は比較的観光客が落ち着き、夜散歩や写真撮影をゆったり楽しめるのも魅力です。
同時期に大通公園で開かれる「ミュンヘン・クリスマス市」と合わせて巡れば、イルミネーションの輝きと本場ドイツの雰囲気を同時に楽しめ、冬の札幌を満喫できるでしょう。
入場料 | 無料 |
駐車場 | なし |
駐車料金 | ー |
営業時間 | 点灯 16:30〜22:00(大通会場12/23〜25は24:00まで) |
2. 青い池のライトアップ
出典:https://town.biei.hokkaido.jp/culture/event/illuminate.html
冷え込みが増す11月、美瑛の青い池のライトアップがはじまります。
藍色の水面と立ち枯れたカラマツがライトに照らされ、約10分ごとに照明が変わる様子が幻想的です。
積雪や氷結後はグラデーションが強調され、星空や雪とのコントラストも印象的です。
混雑が落ち着くこの時期は、三脚を据えてじっくり撮影を楽しみたい方にも向いています。
入場料 | 無料 |
駐車場 | あり |
駐車料金 | 普通車:500円 大型:2,000円 二輪:100円 |
営業時間 | 点灯 10月・11月:17:00~ 12月:16:30~ 1月:17:00~ 2月:17:30~ 3月:18:00~ 4月:18:30~ |
3. 旭山動物園の冬期開園
出典:https://www.city.asahikawa.hokkaido.jp/asahiyamazoo/
今年の詳細は公開前ですが、旭山動物園は例年11月中旬から冬期開園になります。
ホッキョクグマの雪遊びや、円柱水槽を行き来するアザラシのダイナミックな泳ぎ、雪原を歩くオオカミの群れなど、寒い季節ならではの姿に出会えるでしょう。
十分な積雪が整うと名物の「ペンギンの散歩」も始まり、園路をよちよち歩く姿は大人も子どもも釘付けになること間違いなし。
日照時間が短く閉園も早い時期なので、開園直後から計画的に巡ると見落としを防げます。
入場料 | 大人1,000円 中学生以下無料 |
駐車場 | あり |
駐車料金 | 無料 |
営業時間 | 1/2〜4/7:10:30〜15:30 4/26〜10/15:9:30〜17:15 10/16〜11/3:9:30〜16:30 11/11〜12/29:10:30〜15:30 |
4. はこだてMOMI-Gフェスタ
出典:https://www.hakobura.jp/events/352
はこだてMOMI-Gフェスタは、名勝・香雪園のカエデ並木がライトアップされるイベントです。
紅葉の色づきに合わせて16:00〜21:00に点灯され、園内が幻想的な光に包まれます。
歴史的景観と紅葉が重なる夜の散策は格別で、昼間とは異なる表情をゆったり楽しめます。
例年、10月中旬~11月上旬に開催され、入場無料・無料駐車場ありでアクセスもしやすいイベントでした。
2025年も同時期の実施が見込まれるため、直前に最新情報を確認して計画するといいでしょう。
入場料 | 無料 |
駐車場 | あり |
駐車料金 | 無料 |
営業時間 | 24時間 |
5.北海道大学のイチョウ並木
出典:https://www.hokudai.ac.jp/news/2019/10/108.html
この時期、札幌中心部に広がる北海道大学のイチョウ並木は、黄金のトンネルになります。
例年は10月下旬〜11月上旬に見頃を迎え、朝の柔らかな光や夕暮れの逆光で葉が透ける瞬間は格別です。
落葉期には足元に黄金色の絨毯が広がり、静かなキャンパス散歩がいっそう心地よくなります。
北海道大学の学園祭「金葉祭」が行われる日には、ライトアップも実施されます。
一般向け駐車場はないため、地下鉄や徒歩でのアクセスが安心。
車道での撮影は避け、歩道からゆっくり楽しみましょう。
入場料 | 無料 |
駐車場 | なし |
駐車料金 | ー |
営業時間 | 24時間 |
6.釧路湿原国立公園のタンチョウ
出典:https://www.env.go.jp/park/kushiro/
11月は、国の特別天然記念物であるタンチョウが釧路湿原国立公園周辺に集まり始める時期です。
越冬地として知られる鶴居村や阿寒町では、例年11〜3月に給餌が行われ、多くの個体が集うため観察・撮影のチャンスが増えます。
早朝の冷え込みや朝霧、薄氷が張る水面は写真映えも抜群です。
観察は距離を保ち、園路・展望台・ビジターセンターなどから静かに行うのが基本マナーです。
湿原は保全区域が広いため、アクセスは展望地を拠点に巡るのが効率的。
日の出前後や給餌時間帯(午前・午後)を狙って計画すると、舞い上がる姿や鳴き交わすシーンに出会えるかもしれませんよ。
入場料 | 無料 |
駐車場 | あり |
駐車料金 | 利用箇所により異なる |
営業時間 | 24時間 |
7.ミュンヘン・クリスマス市 in Sapporo
出典:https://www.sapporo.travel/white-illumination/event/munich/
ミュンヘン・クリスマス市 in Sapporoは、大通公園に木製の屋台が立ち並び、スパイスの香りと温かな湯気に包まれる冬の名物市です。
ガラス細工や木工、手編み小物、ツリー用オーナメントなどの雑貨を眺めて歩けば、ヨーロッパの市街地に迷い込んだような気分になります。
グリューワインやホットチョコレート、スープ、ソーセージを片手に、会場内のベンチや立ち食いテーブルでひと息つくのがおすすめです。
隣接するホワイトイルミネーションと行き来しやすく、光に包まれる夜の散策がいっそう楽しくなります。
冷え込みが強まる時間帯は指先から体温が奪われやすいので、手袋やマフラー、貼るカイロで万全な防寒対策をして楽しみましょう。
入場料 | 無料 |
駐車場 | なし |
駐車料金 | ー |
営業時間 | 11:00〜21:00 |
11月の北海道観光旅行で味わいたい3つのグルメ
11月の北海道は、秋の味覚と冬の味覚が重なる食の狭間を楽しめる特別な時期です。
秋の終わりには脂がのった旬の魚が揃い、初冬にかけてはカニや貝など冬ならではの海の幸が続々と出回ります。
観光地を巡りながら新鮮な魚介やこの時期限定の名物料理を味わえば、旅の満足度もぐっと高まります。
ここでは、11月だからこそ食べておきたい北海道の代表的なグルメを厳選して紹介します。
11月の北海道観光旅行で味わいたいグルメ
- 本場のシシャモ
- 旬の秋鮭といくら
- 冬に向けて美味しくなるカニ類
旅行プランに組み込んで、絶景と一緒に北海道の味覚も堪能してください。
1.本場のシシャモ
「本物のシシャモ」を味わうなら、まさに11月が勝負どきです。
国産の本シシャモは北海道南部の太平洋沿岸でしか獲れず、漁期も10月〜11月半ばごろまでとごく短いのが特徴です。
身の旨みと香りが際立つオス、卵のぷちぷち感が楽しいメスとで食感や風味が変わるのも、この魚ならでは。
朝どれを塩焼きで頬ばるのはもちろん、鮮度が良い時期だけ出合える刺身・寿司、天ぷらや一夜干しなど、調理法でがらりと表情が変わります。
狙い目は、むかわ町をはじめとする日高沿岸や十勝沿岸の町。
ドライブ旅なら、港近くの食堂や直売所をコースに組み込むと、最短距離で旬の一皿に出会えます。
天候次第で出漁がない日もあるため、目当ての店がある場合は事前確認が安心です。
売り切れが早い人気メニューも多いので、昼前後の早い時間帯に訪れるのがおすすめです。
2.旬の秋鮭といくら
北海道の秋を代表する味覚といえば秋鮭といくら。
サケは9月頃から各地の川を目指して遡上を始め、11月にはしっかりと成長した魚が沿岸各地に集まります。
この時期の鮭は身に脂がのり、ふっくらとした食感と濃厚な旨みが楽しめます。
定番の塩焼きやちゃんちゃん焼きのほか、石狩鍋など地元ならではの料理で味わうと、体の芯から温まるでしょう。
同時期に旬を迎えるいくらは、鮮度が命の生いくらや醤油漬けで提供されることが多いです。
ご飯にたっぷりのせて頬張る瞬間はまさに北海道旅行の醍醐味といえるでしょう。
オホーツク海沿岸や道南、道央エリアの市場や食堂、漁港直売所などで、採れたての秋鮭といくらの親子丼を堪能できるのもこの時期ならではです。
11月は漁の終盤となるため、旅程に合わせて鮮魚市場の営業日や人気店の提供状況を事前に確認しておきましょう。
3.冬に向けて美味しくなるカニ類
気温と海水温が下がり始める11月は、まさにカニが本領を発揮する時期。
脚が太く食べ応え抜群のタラバガニは道東〜オホーツク沿岸で水揚げが増え、甘みと繊維感が際立ちます。
みずみずしい身が魅力のズワイガニも旬入りで、茹でたてはもちろん、カニしゃぶや甲羅盛りのカニみそまで、さまざまな調理法で楽しめます。
現地で狙うなら、札幌・二条市場や小樽・三角市場、函館朝市、オホーツク沿岸の紋別・網走・根室エリアの直売所が定番です。
茹で・炭火焼き・カニ鍋と調理法で表情が変わるので、シェア前提で複数の食べ方を試してみてください。
人気店は売り切れが早い日もあるため、開店直後の訪問または、事前予約をするのがおすすめです。
11月の北海道の観光旅行に関してよくある質問
11月の北海道旅行は、紅葉の名残と初雪が同時に楽しめる特別な季節です。
しかし、「雪はもう降る?」「旅費は高い?」「2泊3日だとどれくらいかかる?」など、旅行を計画する際に気になる点は少なくありません。
ここでは、11月の北海道観光について特によくある質問をまとめ、旅行前の不安を解消できるようわかりやすく解説します。
11月の北海道の観光旅行に関してよくある質問
- 北海道の11月は旅行に安い時期ですか?
- 北海道は11月に雪が降りますか?
- 2泊3日の北海道旅行にかかる費用は?
気温や天候、観光地の営業状況によって旅の快適さや費用も変わるため、事前に情報を押さえておきましょう。
北海道の11月は旅行に安い時期ですか?
北海道の11月は、料金が比較的抑えめに設定されています。
一般的には、夏休みや年末年始がピークで、10月〜12月はオフシーズンです。
ただし、11月は全体として費用が下がりやすい一方、三連休や連休前後は価格が跳ね上がる傾向にあります。
同じ月でも日付によって差が出るので、旅行を計画するときは注意が必要です。
また、札幌では11月下旬からイベントが始まり、週末や点灯初週などは市内中心部の宿が上がることがあります。
旅行費用を抑えるなら、平日発着・早期予約・連休回避を意識して行程を組むのがおすすめです。
北海道は11月に雪が降りますか?
北海道では地域によって初雪の時期に差があり、札幌・帯広・函館では11月1日ごろ、釧路では11月7日ごろに初雪が観測される傾向にあります。
ただし、この時期の雪は短時間の降雪やみぞれにとどまることが多く、長く残らないケースがほとんどです。
根雪(雪が地面に残り続ける状態)は、札幌では12月11日頃、釧路ではさらに遅い12月中旬以降にようやく始まるのが一般的です。
11月の北海道旅行でも雪のある風景を体感できる可能性がありますが、本格的な冬装備が必要かどうかは訪問地域や時期によります。
札幌や函館のような市街地でも初雪に出会える可能性がある一方、雪道対策は12月前半ほど必要ではありません。
それでも、防寒対策や足元の滑り対策を忘れずに、旅行計画を立てましょう。
2泊3日の北海道旅行にかかる費用は?
北海道旅行にかかる費用の目安は、大人1人あたり約4万〜8万円です。
平日発着・早割を使い、激安航空やビジネスホテル中心で札幌・小樽などを回るなら、費用を抑えられます。
一方で、出発地や航空会社、連休、レンタカーの有無などで費用は大幅に異なります。
連休に北海道旅行をする場合は、相場感として8万〜15万円まで上振れするケースも想定しておくと安心です。
節約のコツは、平日発着・早期予約を利用して、イベント初週や三連休を避けることです。
都市間移動が少ない行程にすると、交通費と時間のロスを抑えやすくなります。
北海道旅行をお得に楽しむ方法について、さらに詳しく知りたい方はこちらの記事をご覧ください。
まとめ
11月の北海道は、秋から冬への季節の移ろいを感じられる特別な時期です。
エリアごとに気温差が大きく、紅葉と初雪の両方に出会える一方、寒暖差が大きいので重ね着できる服装や防寒小物の準備が欠かせません。
混雑を避けながら静かな絶景や旬の味覚、温泉を満喫したい方にもぴったりです。
観光は、さっぽろホワイトイルミネーションや青い池ライトアップなど、この時期ならではの幻想的な体験ができます。
今回紹介した観光スポットやグルメを参考に、季節感あふれるプランを組んで、北海道の秋冬の魅力を堪能してみてください。