10月の北海道は、美しい紅葉が広がり、旬のグルメが堪能できる最高の時期です。
さらに、この時期は観光のオフシーズンにあたるため、混雑を避け、ゆったりとした旅行が楽しめます。
本記事では、10月に北海道を訪れるべき理由や、おすすめの観光スポット、さらには10月の北海道観光における服装のポイントについて詳しく解説します。
この記事でわかること
- 10月に北海道観光をおすすめする理由
- 10月に行きたい北海道の観光スポット5選
- 10月の北海道の気温と観光に行くときの服装のポイント
- 10月の北海道を観光旅行するときの4つの注意事項
この記事を読めば、秋の北海道旅行をより充実させることができるでしょう。
1971年北海道生まれ、旅行・サウナ・温泉・サーフィン・スノーボード・釣り・キャンプなど北海道のアウトドアを楽しむ。自らもキャンピングカーで日本縦断やアメリカ、オーストラリア、ニュージーランドなどを巡り、北海道ローカルが楽しむ本物の北海道の素晴らしさを世界に発信。海外同様のキャンピングカー旅文化を広げるために、現在は北海道ニュージーランド化計画を推進中
10月に北海道観光をおすすめする3つの理由
北海道を訪れるなら、10月が特におすすめのシーズンです。
10月に北海道を訪れるべき3つの理由を詳しくご紹介します。
10月に北海道観光をおすすめする理由3つ
- 紅葉を堪能できる
- 旬のグルメを楽しめる
- オフシーズンにあたるため料金がお得
順番に解説します。
1.紅葉を堪能できる
特に大雪山や十勝岳エリアは、標高が高いため紅葉の進みが早く、9月下旬から10月中旬にかけて美しい絶景を楽しめます。
北海道の紅葉は、針葉樹の緑が混ざり合うことが特徴で、赤や黄色と緑の色彩が織りなすコントラストが見どころの一つです。
また、紅葉の美しさを満喫した後は、温泉地で心と体を癒すことができるのも魅力。
エリアを移動しながら約1か月半にわたってさまざまな風景を楽しめます。
この時期にしか味わえない特別な景色が、旅の思い出をさらに深めてくれることでしょう。
2.旬のグルメを楽しめる
特にシシャモは、国産のものが獲れる漁が10月初旬から約1カ月しか行われないため、貴重なグルメです。
中でも、むかわ町では珍しいししゃものお刺身や寿司も楽しめます。
また、10月は、脂が乗った秋鮭といくらも美味しい時期です。
さらに、地元で採れた新鮮な野菜を使った料理も、北海道ならではの風味を楽しむことができます。
札幌や函館の市場では、こうした旬の食材の食べ歩きも楽しめるので、ぜひ訪れてみてください。
札幌ラーメンや、旭川ラーメンや函館ラーメンなどの名物ラーメンや、札幌グルメの定番として人気が高いスープカレーも寒い時期のおすすめグルメです。
3.オフシーズンにあたるため料金がお得
10月の北海道は、観光のオフシーズンにあたるため、比較的リーズナブルな価格で旅行を楽しめます。
北海道のハイシーズンは7~8月の夏休み期間や、年末年始、雪まつりが開催される2月です。
ハイシーズンを避けることで、宿泊や交通費が安くなります。 さらに、旅行の予定を平日に組むとより旅行費を抑えられるでしょう。
観光地の混雑を避け、ゆったりとした旅を楽しめる10月は、コストパフォーマンスの面でもおすすめです。
同じくオフシーズンである3月の観光については下記の記事をご覧ください。
10月に行きたい北海道の観光スポット5選
10月に行きたい北海道の観光スポット5選を厳選してご紹介します。
10月に行きたい北海道の観光スポット5選
- 札幌もいわ山ロープウェイ|札幌市
- 白金青い池|上川郡
- 三国峠の松見大橋|上川郡
- 層雲峡|上川郡
- 十勝岳望岳台|空知郡上富良野町
それぞれの観光スポットについて、詳しく見ていきましょう。
1.札幌もいわ山ロープウェイ|札幌市
札幌もいわ山ロープウェイは、札幌市内で最も人気のある観光スポットの一つです。
ロープウェイで登ったあとには、札幌市街や石狩湾を一望できる展望台があり、素晴らしいパノラマビューが広がります。
特に夕暮れ時には美しい夜景も楽しめます。
また、山頂には展望台やレストランがあり、四季折々の風景とともに食事を楽しむことができます。
駐車場は台数に限りがあるため早めの到着がおすすめです。
入場料 | 大人:2,100円 子供:1,050円 |
駐車場 | あり |
駐車料金 | 無料 |
営業時間 | 夏季:10:30~22:00 冬季:11:00~21:30 |
2.白金青い池|上川郡
白金青い池は、名前の通りエメラルドブルーの水面が美しい神秘的なスポットで、上川郡美瑛町に位置します。
特に秋になると、鮮やかな紅葉と青い池の美しいコントラストが楽しめ、多くの観光客が訪れる人気の場所です。
白金青い池は、人工的に造られたものですが、独特の青さは自然の中で不思議な魅力を放っています。
常時開放されているため、好きな時間に訪れて美しさを堪能できます。
入場料 | 無料 |
駐車場 | あり |
駐車料金 | 二輪自動車:100円、普通自動車:500円、大型車:2,000円 以下の方々は免除対象 ①美瑛町民 ②町内宿泊事業者 ③町内団体(町外バス使用を含む) ④町内観光バス ⑤町内タクシー 営業 |
営業時間 | 常時開放 |
駐車場の利用時間 | 5月〜10月 7:00~19:00 11月~4月 8:00~21:30 |
3.三国峠の松見大橋|上川郡
三国峠の松見大橋は、上川郡に位置し、壮大な渓谷美を誇るスポットとして知られています。
特に紅葉の季節には、渓谷全体が色鮮やかに染まり、その美しさは息を呑むほどです。
また、橋から望む景色だけでなく、近隣の温泉も魅力的で、自然の中で心身をリフレッシュするのに最適です。
自然の中で四季折々の風景を楽しみながら、静かなひとときを過ごすことができます。
自由に訪れることができ、雄大な自然を満喫するのに理想的な場所です。
入場料 | 無料 |
駐車場 | あり |
駐車料金 | 無料 |
営業時間 | 常時開放 |
4.層雲峡|上川郡
層雲峡は、北海道を代表する壮大な渓谷美を誇るエリアで、特に紅葉の季節には渓谷が色鮮やかに染まります。
約24kmにわたる渓谷は、大自然の力強さと美しさを感じさせる場所で、観光客に人気のスポットです。
また、温泉地としても有名で、温泉でリラックスする贅沢な時間も過ごすことができます。
入場料 | 無料 |
駐車場 | 公共駐車場 |
駐車料金 | 無料 |
営業時間 | 常時開放 |
5.十勝岳望岳台|空知郡上富良野
十勝岳望岳台は、北海道の峠道の中で最も標高が高い三国峠にある橋で、十勝岳連峰を一望できる絶景スポットとして知られています。
標高930メートルの地点にあるこの展望台からは、火山活動の痕跡や、雄大な自然のパノラマが広がり、特に秋の紅葉シーズンにはカラフルな景色が楽しめます。
ハイキングやトレッキングを楽しむ人々にも人気のエリアで、自然の美しさとダイナミックな風景を体感できます。
入場料 | 無料 |
駐車場 | あり |
駐車料金 | 無料 |
営業時間 | 常時開放 |
10月の北海道観光で楽しみたいグルメ3つ
10月の北海道は、秋の味覚が豊富に揃う絶好の時期です。
特に、以下の3つのグルメは、この時期にぜひ味わいたいものばかりです。
10月の北海道で楽しみたいグルメ3つ
- 秋鮭・いくら
- ししゃも
- ラーメン
それぞれ、詳しく解説します。
1.秋鮭・いくら
10月中旬は、北海道の秋鮭が最も旬を迎える時期です。
冷たい川を懸命に遡ることで、身が引き締まった鮭を味わうことができ、さらに、脂がたっぷりと乗った秋鮭は、豊かな風味と柔らかな食感が魅力です。
また、10月中旬になると、サケは11月の産卵に備えてエサをたくさん食べ始めます。
その栄養が卵に行き渡るため、濃厚でコクのあるいくらができあがります。
そのため、10月のいくらは特に美味しく、普段のいくらとは異なる豊かな味わいが楽しめますよ。
2.ししゃも
ししゃもは、北海道の太平洋沿岸の一部地域でしか獲れない希少な魚です。
特に「本ししゃも」と呼ばれるものは、10月から11月にかけての短い漁期にしか水揚げされないため、貴重です。
本ししゃもは脂が乗っており、独特の風味と柔らかい食感が特徴です。
一般的に市場で出回っている「カペリン(カラフトししゃも)」とは異なり、北海道産の本ししゃもは風味が豊かで、その希少性からも特別なグルメとして親しまれています。
中でも、勇払郡むかわ町ではこの時期でしか食べられない珍しい生のシシャモも楽しめます。
3.ラーメン
10月の北海道は気温が低くなり、温かいラーメンが恋しくなる時期です。
各地域ごとに独自のラーメン文化が発展しており、札幌では濃厚な味噌ラーメン、函館ではあっさりした塩ラーメン、旭川では魚介系と動物系を組み合わせた醤油ラーメンが有名です。
北海道のラーメンは、油分の多い濃厚な豚骨スープが特徴で、これはアイヌの白濁豚骨スープの影響を受けていると言われます。
また、多くの店舗が製麺所の麺を使用しており、製麺所と店との関係が深く、製麺所から暖簾が贈られるという北海道独特の習慣もあります。
10月の北海道の気温と観光に行くときの服装のポイント
10月の北海道は、地域によって気温が異なりますが、全体的に秋が深まり、肌寒さを感じる季節です。
ベストな服装で北海道観光を楽しみましょう。
観光に行くときの服装のポイント
- 10月の北海道の各地の気温
- 長袖・長ズボンと上着を準備
それぞれ詳しく解説します。
10月の北海道の各地の気温
10月の北海道は寒さが増し、なんと平均気温が10℃を下回る地域もあります。
日中は暖かい日もありますが、朝晩はかなり冷え込み、昼最高気温と最低気温の気温差が9~10℃と大きいのが特徴です。
特に山間部や海岸沿いは風が強くなる傾向があります。 札幌市の平均気温は12.1℃、函館や釧路、旭川ではさらに寒くなります。
10月下旬には初雪が降ることもあり、北海道では冬の到来を感じる季節です。
日没も早くなるので、観光は早めの行動をおすすめします。 また、晴天率は低く、雨や雪の日が増えるため、天候にも注意しましょう。
平均気温 | 最高気温 | 最低気温 | |
札幌 | 12.1℃ | 16.4℃ | 8℃ |
函館 | 12.5℃ | 17.1℃ | 7.8℃ |
旭川 | 9.4℃ | 14.9℃ | 4.4℃ |
釧路 | 11.0℃ | 15.1℃ | 6.1℃ |
参照:気象庁
長袖・長ズボンと上着を準備
10月の北海道は、朝晩の冷え込みが厳しくなるため、長袖・長ズボンに加え、上着を準備しておくことが重要です。
特に朝方は10℃を下回る地域もあり、薄手のコートやダウンを着てしっかりと寒さ対策をしましょう。
日中は上旬であれば、長ズボンにパーカーやジャケット、セーターで十分ですが、下旬には気温がさらに下がるため、薄手のダウンや羽織るものを持っておくと安心です。
夜も朝と同様に冷え込むため、夜景観光などでは、マフラーや手袋などの防寒用の小物もあると便利です。
10月の北海道旅行では、厚めの服装を心掛け、気温に応じて脱ぎ着できるようにしておくことをおすすめします。
10月の北海道を観光旅行するときの4つの注意事項
10月の北海道は美しい紅葉や旬のグルメが楽しめる素晴らしい季節ですが、観光旅行を計画する際にはいくつかの注意事項があります。
ここでは10月の北海道を観光旅行するときの注意事項をお伝えします。
10月の北海道を観光するときの注意事項
- 下旬になると夜は冷え込む
- 移動慰安を考慮して行きたいエリアは絞る
- ガソリンは早めに補給する
- 家族旅行はキャンピングカーの方が旅費を抑えられる
順番に詳しく解説しますので、ぜひ参考にしてくだい。
1.下旬になると夜は冷え込む
10月の北海道は、上旬と下旬で気温差が大きく、特に下旬になると夜の冷え込みが厳しくなります。
日中は上旬であれば20度近くまで上がることもありますが、下旬には最高でも15度程度、夜は一桁台まで冷え込むことが多くなります。
そのため手袋やマフラー、薄手のダウンなど防寒具を用意しておくのがおすすめです。
また、日没時間が早く16時半頃には暗くなり始めるため、観光は日中に済ませ、夜は宿泊先でゆっくり過ごすと良いでしょう。
2.移動時間を考慮して行きたいエリアは絞る
北海道は非常に広いため、観光の際には行きたいエリアを絞っておくことをおすすめします。
レンタカーを使って移動する場合、長時間の運転で疲労がたまりやすく、移動時間と休憩をしっかり考慮した計画が必要です。
例えば、札幌から函館までは約4時間、富良野までは約2時間かかるなど、想像以上に移動に時間を要します。
限られた旅行期間を有効に活用するためにも、移動時間や休憩時間を考慮して、無理のないスケジュールを立てることが大切です。
3.ガゾリンは早めに補給する
北海道を観光する際、市街地を離れるとガソリンスタンドの数が急激に少なくなります。
特に長距離を移動する際や郊外の観光地を訪れる場合、燃料切れのリスクを避けるためにも、早めにガソリンを補給しておくことをおすすめします。
市街地では頻繁にガソリンスタンドを見かけますが、一度山間部や田舎に入ると、スタンドが何十キロも見当たらないことがよくあります。
特に北海道は広大な土地が広がっているので、長距離運転をする前には、ガソリンを満タンにしておくのが安全です。
4.家族旅行はキャンピングカーのほうが旅費を抑えられる
キャンピングカーは、観光地でのホテル宿泊費と比較するとお得です。
特に繁忙期のホテル代は高くなりがちで、家族4人で2泊3日となるとかなりの出費になりますが、キャンピングカーを利用すれば宿泊費を大幅に節約できます。
例えば、ホテル宿泊費が約20万円かかるのに対し、キャンピングカーのレンタルは約15万円程度。
さらに、自炊すれば食費も抑えることができ、全体の旅費を軽減できます。
家族での長距離旅行や観光地巡りには、キャンピングカーを検討してみるのもおすすめです。
キャンピングカーで車中泊をするときのポイントは下記の記事をご参考にして下さい。
まとめ
10月の北海道は、美しい紅葉や旬の味覚を楽しめる絶好のシーズンです。
この記事では、紅葉が見頃を迎える大雪山や十勝岳エリア、エメラルドブルーの水面が美しい白金青い池など、訪れるべき観光スポット5選を紹介しました。
さらに、脂の乗った秋鮭やいくら、ししゃもなど、秋ならではのグルメも堪能できます。
旅行の費用を抑えるためには、キャンピングカーを利用する方法もおすすめです。
オフシーズンで観光地が空いているこの時期に、北海道の魅力を存分に味わい、ゆったりとした旅を楽しんでください。