

9月の北海道は、夏のにぎわいが落ち着き、ひと足早い秋の訪れを感じられるベストシーズン。
澄んだ空気の中で見る雄大な自然や、旬の味覚に心もお腹も満たされる旅が楽しめます。
ただし、気温や観光地の混雑、ルート選びなど、事前に知っておきたい情報も多いです。
この記事では、9月の北海道観光で訪れたい絶景スポットやグルメの隠れた名店、混雑を避ける裏技、そしてコスパよく楽しむための旅行プランまで詳しく紹介します。
気候に合わせた服装の目安に加え、家族連れ・カップルにもおすすめのルートも盛り込んでいます。
読み終える頃には、9月の北海道旅行のイメージがはっきりし、持ち物や予算、行きたい場所が自然と決まっているはずです。
この記事でわかること
- 9月の北海道観光に行くなら知っておきたい気候と服装
- 9月におすすめの北海道の観光スポットやグルメ
- 9月の北海道観光がもっと楽しくなる裏ワザ


1971年北海道生まれ、旅行・サウナ・温泉・サーフィン・スノーボード・釣り・キャンプなど北海道のアウトドアを楽しむ。自らもキャンピングカーで日本縦断やアメリカ、オーストラリア、ニュージーランドなどを巡り、北海道ローカルが楽しむ本物の北海道の素晴らしさを世界に発信。海外同様のキャンピングカー旅文化を広げるために、現在は北海道ニュージーランド化計画を推進中
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北海道に行くなら9月の観光はおすすめ!
9月の北海道は、季節の移ろいを最も鮮やかに感じられる時期です。
本州ではまだ残暑が厳しく、汗ばむ日が続く一方、北海道ではすでに空気がひんやりとしはじめ、朝晩には秋の気配が漂います。
この涼しさと澄んだ空気が、旅をより快適にしてくれるのも大きな魅力です。
とくに注目したいのが、紅葉の始まり。
北海道の大雪山系では、日本で最も早く紅葉がスタートし、8月下旬から山頂付近が色づき始めます。
そして9月に入ると、標高の低いエリアまで紅葉が広がり、鮮やかな赤や黄色のグラデーションが山々を彩ります。
他の地域よりも一足早く、秋の絶景を堪能できるのは北海道ならではの楽しみです。
さらに、9月はグルメの宝庫。秋サケやサンマといった海の幸が旬を迎え、脂の乗った新鮮な味わいを現地で楽しめます。
道の駅や市場では、獲れたての魚介や旬の野菜、果物がずらりと並び、食を楽しむ旅にもぴったりな季節です。
9月の北海道観光に行くなら知っておきたい気候と服装
9月の北海道旅行を計画するうえで、気になるのが気候と服装。
本州とは季節の進み方が異なるため、「何を着て行けばいいの?」と悩む方も多いのではないでしょうか。
この記事では、9月の北海道各地の気温や天気傾向、旅行時に適した服装の目安をわかりやすく解説します。
9月の北海道観光に行くなら知っておきたい気候と服装
- 気候の特徴
- 服装の選び方
朝晩と日中の寒暖差に対応するための工夫や、快適に過ごすための持ち物も紹介するので、初めての方でも安心です。
気候の特徴
9月の北海道は、季節の変わり目らしく、前半と後半で気温に大きな差があります。
上旬はまだ夏の名残があり、日中の最高気温は20℃を超える日もありますが、朝晩は15℃前後と肌寒さを感じることも多いです。
一方、下旬に入ると本格的な秋が訪れ、最高気温は15℃前後、最低気温は8℃前後まで下がります。
特に道東や内陸部では冷え込みが強まるため、防寒対策が欠かせません。
また、日中は日差しがあっても風が冷たく感じられる日もあるため、薄手のアウターやカーディガンなどがあると安心です。
全体としては、晴天率も比較的高く、カラッとした過ごしやすい気候が続くのが特徴です。
秋晴れの中で自然やグルメを楽しむにはぴったりの時期といえるでしょう。
服装の選び方
9月の北海道は日中との寒暖差が大きいため、服装選びには注意が必要です。
上旬であれば、日中は長袖シャツに薄手のカーディガンを羽織る程度で快適に過ごせます。
ただし、朝晩は気温が下がるため、ジャケットやパーカーなど少し厚手の上着があると安心です。
下旬になるとさらに冷え込みが強まり、日中でもセーターやフリースに加えて、防風性のある厚手の上着が必要になることもあります。
特に屋外の観光や早朝・夜の移動がある場合は、軽めのダウンや中綿ジャケットを用意しておくと快適です。
足元は、歩きやすく防寒性のあるスニーカーがおすすめです。
雨の日や冷え込む日もあるため、晴雨兼用の折りたたみ傘やコンパクトな防寒グッズも忘れずに持参しましょう。
重ね着を基本に、気温に合わせて調整できる服装を心がけるのがポイントです。
9月におすすめの北海道の観光スポット5選
9月の北海道は、紅葉の始まりや秋の味覚が一気に楽しめる絶好の季節。
混雑のピークを過ぎたことで、どこも比較的ゆったりと観光でき、写真映えする絶景や旬のグルメを満喫するにはぴったりです。
ここでは、初めての方にもリピーターにもおすすめできる、9月ならではの魅力が詰まった北海道の観光スポットを5つ厳選してご紹介します。
9月におすすめの北海道の観光スポット
- 大雪山(旭岳)
- 定山渓温泉
- 能取湖のサンゴ草群落
- 小樽運河
- 旭山動物園
自然・景色・食のバランスを意識しながら選んでいるので、家族旅行やカップル旅にもきっと役立つでしょう。
1.大雪山(旭岳)
出典:https://www.asahidake-vc-2291.jp/
北海道の屋根とも称される大雪山・旭岳は、標高2,291mの北海道最高峰を誇ります。
とくに9月は、日本で最も早く紅葉が始まるスポットとして有名で、真紅や黄金色に染まる高山植物が織りなす絶景が訪れる人を魅了します。
ロープウェイを利用すれば、標高約1,600mの姿見駅までわずか10分で到着。登山経験がなくても、気軽に高山の大自然や紅葉を楽しめるでしょう。
また、アイヌ語で「カムイミンタラ(神々の遊ぶ庭)」と呼ばれるこの地には、エゾライチョウやナキウサギなど、北海道ならではの希少な動植物も生息しています。
運が良ければ姿を見られるかもしれません。
入場料 | なし |
駐車場 | あり |
駐車料金 | 500円/1日 |
営業時間 | 9:00~17:00 |
2.定山渓温泉
札幌中心部から約60分、直行バス「かっぱライナー号」も運行しており、アクセス抜群の定山渓温泉は「札幌の奥座敷」として親しまれています。
9月は紅葉のベストシーズンで、温泉街を流れる豊平川沿いが色鮮やかな赤や黄色に染まり、川面に映る紅葉と温泉街の風情が見事です。
温泉は宿泊だけでなく日帰り入浴施設も充実しており、源泉かけ流しの露天風呂や個室風呂、岩盤浴、エステなど多彩な楽しみ方ができるのも魅力です
紅葉を眺めながらゆったりと湯に浸かれば、心も体も癒されること間違いありません。
入場料 | 施設により異なる |
駐車場 | あり |
駐車料金 | 無料 |
営業時間 | 施設により異なる |
3.能取湖のサンゴ草群落
北海道・網走市にある能取湖(のとろこ)は、9月中旬になると湖畔一帯が真っ赤に染まる絶景スポットとして注目されています。
ここに群生するのは「サンゴ草」とも呼ばれるアッケシソウという塩生植物で、特に卯原内(うばらない)地区には日本最大級の約3万8,000平方メートルにわたる大群落が広がります。
赤く色づいたサンゴ草が湖面の青と鮮やかなコントラストをなす風景は、まさに北海道の秋を象徴する一枚。
木製の遊歩道が整備されており、植物を傷つけることなく間近で観賞できるのもうれしいポイントです。
9月中旬には「能取湖さんご草まつり」も開催され、地元グルメやイベントも楽しめます。
入場料 | 無料 |
駐車場 | あり |
駐車料金 | 無料 |
営業時間 | 24時間 |
4.小樽運河
小樽のシンボルともいえる小樽運河は、1923年に完成した全長約1,140メートルの歴史ある人工運河です。
湾曲した独特のラインと、運河沿いに立ち並ぶ石造りの倉庫群がノスタルジックな雰囲気を醸し出し、訪れる人々を明治・大正の時代へと誘います。
運河沿いにはガス灯が63基設置されており、夕暮れから夜にかけてライトアップされた倉庫群とともに、幻想的な風景が楽しめます。
人気の「小樽運河クルーズ」では、約40分間の船旅を通じて、運河や歴史的建築物を水上から間近に眺めることができます。
クルーズではキャプテンによるユーモアを交えた解説もあり、観光気分が一層高まります。
入場料 | 無料 |
駐車場 | あり |
駐車料金 | 300円/1時間 |
営業時間 | 24時間 |
5.旭山動物園
出典:https://www.city.asahikawa.hokkaido.jp/asahiyamazoo/
旭川市にある旭山動物園は、「行動展示」というユニークな展示スタイルで全国的に高い人気を誇る動物園です。
動物本来の動きや生態を間近で観察できる工夫が随所に施されており、ホッキョクグマが豪快に泳ぐ姿や、ペンギンが水中トンネルをスイスイと泳ぐ様子は必見。
来園者との距離が近く、まるで野生の中にいるかのような臨場感が味わえます。
9月は暑さも和らぎ、動物たちが活発に動きやすい季節です。
園内をゆったりと散策しながら、多くの動物たちの魅力をじっくり楽しめます。
飼育員による解説イベントも充実しており、子どもから大人まで学びと感動にあふれる時間が過ごせるスポットです。
入場料 | 大人:1,000円 中学生以下:無料 |
駐車場 | あり |
駐車料金 | 無料 |
営業時間 | 1/2〜4/7:10:30〜15:30 4/26〜10/15:9:30〜17:15 10/16〜11/3:9:30〜16:30 11/11〜12/29:10:30〜15:30 |
9月の北海道でしか味わえないグルメ
北海道の9月は、まさに食欲の秋の到来。
豊かな海と大地に恵まれたこの地では、秋サケやサンマ、じゃがいも、とうもろこしといった旬の食材が次々と最盛期を迎えます。
この時期だけのとれたての味を楽しみに、多くのグルメ旅ファンが北海道を訪れるのも納得です。
ここでは、9月の北海道でしか味わえない絶品グルメや、訪れるべきご当地グルメスポットを厳選して紹介します。
食欲の秋を堪能!9月の北海道でしか味わえないグルメ
- サンマやホタテなどの海の幸
- 玉ねぎやかぼちゃなど秋の野菜
旅の目的が「食」になるような、美味しい出会いをぜひチェックしてみてください。
1.サンマやホタテなどの海の幸
9月の北海道では、海の幸が1年でもっとも美味しく味わえる季節を迎えます。
なかでも注目は、旬真っ只中のサンマ。脂がしっかり乗った身はジューシーで、塩焼きにすると皮はパリッと香ばしく、中はふっくらとろける味わい。
とくに道東・根室では「根室さんま祭り」も開催され、活気ある漁港の雰囲気とともに旬の味を楽しめます。
また、ホタテも9月に甘みが増す時期です。
産卵前の貝柱は肉厚でとろけるような食感が魅力で、刺身やバター焼き、炊き込みご飯など、どんな料理でもその旨みを存分に堪能できます。
網走や羅臼といった道東エリアでは、新鮮な海の幸が手頃な価格で味わえるため、グルメ好きには見逃せない旅先です。
秋サケも脂がのり、北海道の海がまさにごちそうとなる時期です。
2.玉ねぎやかぼちゃなど秋の野菜
北海道の大地が育む秋野菜は、9月に一気に旬を迎えます。
なかでも、9月に収穫される玉ねぎは、やわらかくて甘みが強いのが特徴。
火を通すととろけるような食感になり、スープやカレー、グラタンなど、どんな料理にも自然な甘さを添えてくれます。
また、北海道産のかぼちゃもこの時期に最高潮を迎えます。
ホクホクとした食感と濃厚な風味が魅力で、スープや煮物はもちろん、スイーツにしても絶品。
甘さとコクが際立つため、全国の料理人にも高く評価されています。
さらに、9月下旬には北海道産の新米「ふっくりんこ」の収穫が始まり、炊き立てのごはんとともに旬の野菜を味わう贅沢が楽しめます。
素材そのものの味を生かした料理をぜひ現地で堪能してみてください。
10月に北海道旅行を検討している方は、下記の記事を参考にしてみてください。
9月の北海道観光がもっと楽しくなる裏ワザ
"9月の北海道は魅力がいっぱいですが、ちょっとした工夫や知識があれば、旅はもっと快適で充実したものになります。
ここでは、知っているだけで得をする9月の北海道観光の裏ワザや便利な活用術をご紹介します。
9月の北海道観光がもっと楽しくなる裏ワザ
- 早めに予約して事前準備をする
- 天気予報を事前にチェックして服装の準備をしておく
- 移動ルートを決める
- スズメバチの対策をしておく
- キャンピングカーをレンタルして宿泊費を抑える
初めての旅行でも効率よく、そして賢く秋の北海道を満喫できるヒントが満載です。
1.早めに予約して事前準備をする
9月の北海道は、紅葉の始まりや秋グルメを求めて観光客が増える人気シーズン。
そのため、少しでも快適かつお得に旅を楽しみたいなら、早めの予約が大きなカギとなります。
航空券は2ヶ月以上前からの早期予約で、通常よりも大幅に費用が抑えられ、浮いた分を食事やお土産に回すことも可能です。
また、人気の観光地周辺では、宿泊施設が早い段階で満室になってしまうことも珍しくありません。
希望のエリアや予算、部屋タイプを確保するためには、旅行計画が決まったらすぐに予約するのがおすすめです。
さらに、北海道旅行に欠かせないレンタカーも、早期予約なら車種の選択肢が多く、希望通りの車を手配しやすくなります。
出発前の少しの行動が、現地での満足度を大きく左右することを覚えておきましょう。
2.天気予報を事前にチェックして服装の準備をしておく
9月の北海道は、日によって気温差が大きく、天候も変わりやすいのが特徴です。
快晴の日もあれば、突然の雨や肌寒い風に見舞われることもあるため、旅行前には必ず天気予報をチェックしておきましょう。
特に出発の1週間前からは、各エリアの予報をこまめに確認し、気温や降水確率に応じた服装を選ぶことが大切です。
日中は長袖シャツと薄手の羽織りもので十分でも、朝晩は10℃近くまで冷え込むことがあるため、防寒具としてパーカーや軽めのダウンなどがあると安心です。
また、突然の雨に備えて、折りたたみ傘やレインコートも必須アイテムです。
さらに、天候が崩れた場合に備えて、屋内で楽しめる観光施設やグルメスポットをいくつかピックアップしておくと、現地で慌てずに済みます。
臨機応変に対応できる準備こそ、旅の満足度を高める秘訣です。
3.移動ルートを決める
北海道は広大な土地が広がっており、主要な観光地同士の距離も長いため、効率よく観光を楽しむには移動ルートの事前計画が欠かせません。
限られた日数の中で無駄なくまわるには、訪れたいスポットをエリアごとにまとめ、1日ごとに地域を区切って移動するのがポイントです。
また、距離のある区間は朝早くに移動を済ませておくと、観光時間を多く確保でき、渋滞や混雑も回避しやすくなります。
特に道東や道北では、公共交通機関が限られるため、レンタカー利用が前提になります。
あらかじめルート上のガソリンスタンドや休憩スポットを調べておけば、万が一のトラブルも回避できます。
4.スズメバチの対策をしておく
9月の北海道では、スズメバチの活動が1年で最も活発になる時期を迎えます。
山林や公園、自然豊かな観光地では遭遇するリスクが高くなるため、事前にしっかりと対策をしておくことが大切です。
まず、ハチの巣を見かけても決して近づかないこと。
刺激を与えると攻撃される危険があります。
また、服装にも注意が必要で、黒や濃い色の服はハチを刺激しやすいため、白やベージュなど明るめの色を選びましょう。
さらに、香水や整髪料など強い香りのするものは、ハチを興奮させる可能性があるため使用を控えるのがベターです。
山歩きや森林散策の際には、帽子や長袖、長ズボンなど肌の露出を避けた服装も効果的です。
安全な旅を楽しむためにも、自然との距離感には十分に気を配って行動しましょう。
5.キャンピングカーをレンタルして宿泊費を抑える
9月の北海道は、朝晩は涼しく日中も過ごしやすいため、車中泊にぴったりの季節です。
ホテルや旅館の宿泊費が高騰しやすいこの時期に、キャンピングカーを活用することで、宿泊費を大幅に抑えつつ自由度の高い旅が楽しめます。
キャンピングカーであれば、観光地の近くにある道の駅やRVパークに泊まることができ、移動距離を短縮しながら効率よく観光を満喫できます。
さらに、宿のチェックイン時間や食事の時間に縛られず、自分たちのペースでスケジュールを組めるのも大きな魅力です。
人気エリアでは宿の予約が取りづらくなることもあるため、キャンピングカーを選ぶことで混雑を避けることもできます。
アウトドア気分も味わえる、今注目の旅スタイルです。
キャンピングカーでの旅行とホテルの料金費用について詳しく知りたい方は、下記の記事を参考にしてみてください。
まとめ
9月の北海道は、紅葉の始まりや旬のグルメ、美しい自然が一体となった、まさに秋のベストシーズン。
本州より一足早く秋を迎える北海道ならではの魅力が詰まっており、気候も穏やかで観光に最適な時期です。
ただし、快適に旅を楽しむには事前準備が重要です。
気温差に対応できる服装や天気対策、効率的な移動ルートの計画、混雑を避ける工夫などを取り入れることで、より満足度の高い旅が実現します。
この記事で紹介したスポットや裏ワザを参考に、9月だけの特別な北海道の魅力を心ゆくまで味わってください。
秋の自然と味覚、そしてあなただけの旅の時間が、きっと忘れられない思い出になります。