そのようなご質問にお答えします。
この記事でわかること
・モータープールとは?
・キャンピングカーでモータープールを利用する4つの魅力
・キャンピングカーでモータープールを利用する3つの注意点
あなたは「モータープール」という言葉をご存じですか?
関西地方を中心に「駐車場」の意味で使われている言葉ですが、実はキャンピングカーの専用駐車場を指して使うこともあります。
そこで本記事では、モータープールの概要やキャンピングカーで利用する魅力と注意点を詳しくご紹介します。
1971年北海道生まれ、旅行・サウナ・温泉・サーフィン・スノーボード・釣り・キャンプなど北海道のアウトドアを楽しむ。自らもキャンピングカーで日本縦断やアメリカ、オーストラリア、ニュージーランドなどを巡り、北海道ローカルが楽しむ本物の北海道の素晴らしさを世界に発信。海外同様のキャンピングカー旅文化を広げるために、現在は北海道ニュージーランド化計画を推進中
モータープールとは?
モータープールは、泳ぐ方のプールと勘違いしそうな名前ですが、駐車場を意味する言葉です。
大阪を中心に、関西地方ではよく用いられており、主に複数台停められる有料駐車場・月極駐車場などを指します。
「一般的な駐車場と違いがあるの?」と疑問に思うかもしれませんが、呼び方以外に特別違いはありません。
簡単に言えば、方言のようなイメージです。
モータープールの名前の由来
戦後、日本には多くのアメリカの進駐軍が駐留しており、広場などを車の停車場所として利用していました。
その停車場所を英語で「motor pool」と呼んでいたのが、「モータープール=駐車場」の由来と言われています。
日本でモータープールという名称が使われたのは、昭和28年大阪の阪急梅田駅付近にできた「梅田モータープール」が最初です。
ただ、はじまりは大阪ですが、大阪を中心とした関西地方だけでモータープールが広がっている理由ははっきりしていません。
キャンピングカー専用駐車場もモータープールと呼ぶ
「モータープール」という言葉は、ディーラーが車を保管する場所としても使われています。
また、キャンピングカー専用の駐車場所としてもモータープールという言葉を使用しているため、関西地方以外でも見かけることがあるでしょう。
次項からは、キャンピングカーでモータープールを利用する魅力や注意点をご紹介します。
キャンピングカーでモータープールを利用する4つの魅力
キャンピングカービルダーなどが管理・運営しているモータープールは、キャンピングカー専用の駐車場所としてさまざまな魅力があります。
車庫証明の特例措置を受けられる
車庫証明の取得は、自宅から駐車場までの直線距離が2km以内であることが条件です。
しかし、キャンピングカーは車体が大きく、自宅や近くの契約駐車場に停められないことも珍しくありません。
モータープールは、一定の条件を満たしたキャンピングカーであれば、2km以上離れていても車庫証明の特例措置が受けられます。
特例措置を受けるための条件は以下です。
- 8ナンバー登録である
- 全長5.7m以上もしくは全幅1.9m以上のサイズ
基本的に、キャブコンなどの大型のキャンピングカーは条件に当てはまるため、自宅から離れていても問題ありません。
自宅や近くの契約駐車場に停められない場合は、モータープールの利用がおすすめです。
点検や整備を受けられる
モータープールは、キャンピングカービルダーや販売店が管理・運営しているため、点検や整備を受けられる可能性もあります。
たとえば、出発前にエンジンやタイヤの空気圧を点検したり、キャンパー部分の整備が受けられるなどです。
施設によってできる内容は異なりますが、プロの点検や整備を気軽に受けられるのは大きなメリットと言えます。
洗車スペース・ダンプステーションを利用できる
キャンピングカーのモータープールには、広い洗車スペースやダンプステーションが併設されています。
自宅では洗車や汚水処理を行うスペースがない場合でも、モータープール内でできるため安心です。
安全に保管ができる
先程もご紹介したように、キャンピングカーのモータープールはビルダーや販売店が管理・運営しています。
セキュリティ面も万全な対策がされているため、キャンピングカーを使用していない時も安全に保管可能です。
自宅や一般の契約駐車場の場合、破損や盗難といったトラブルが発生する可能性もありますが、モータープールであれば心配ありません。
キャンピングカーでモータープールを利用する3つの注意点
キャンピングカーでモータープールを利用する際は、3つの注意点も知っておいてください。
一般的な駐車場よりも利用料が高い
キャンピングカーのモータープールは、一般的な駐車場よりも利用料が高くなる傾向にあります。
施設によって料金は異なりますが、モータープールのみの利用で平均1~2万円程度はかかるでしょう。
また、洗車1回につき〇〇円、点検・整備1回につき〇〇円~と、サービスを利用するためにはプラスで料金がかかります。
さらに、通常3,000〜4,000円程度で取得できる車庫証明も、モータープールで取得する場合は2万円程度の費用が必要です。
点検や整備を受けられたり、洗車できるなど魅力的な部分も多いですが、その分利用料は高くなると覚えておいてください。
自宅から離れてしまう可能性がある
キャンピングカーのモータープールはまだまだ数が少ないため、自宅から離れた場所にしかない可能性もあります。
自宅駐車場に停めているのと違い、キャンピングカーを利用しようと思ったときに移動しなければいけないため、すぐに乗れないのは難点です。
営業時間外は利用できない
モータープールの営業時間は施設ごとに異なり、時間外はキャンピングカーを利用できない可能性があります。
夜間や早朝から出かけたい場合など、施設が空いていない可能性もあるため注意しましょう。
最近は24時間営業の施設も増えているものの、事前に確認しておくのが安心です。
まとめ|モータープールはキャンピングカーユーザーの強い味方
本記事では、モータープールの概要、キャンピングカーで利用する魅力と注意点を詳しくご紹介しました。
モータープール=駐車場として関西地方で親しまれてきましたが、キャンピングカーユーザーにとっても強い味方になる施設です。
自宅や近くに停められる場所が無くてキャンピングカーの所有を諦めている方は、モータープールの利用も検討してみてはいかがでしょうか。