ノンオペレーションチャージで損しない！キャンピングカーの保険と補償の選び方

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キャンピングカーをレンタルしたいけれど、運転に自信がない

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万が一傷つけたらどうしよう…

キャンピングカーの運転に慣れていない人にとっては、事故やトラブル時の費用負担が気になりますよね。

なかでも注意したいのが、ノンオペレーションチャージという補償外の支払いです。

ノンオペレーションチャージとは、事故や故障などで車両が使用できなくなった際に発生する「休業補償金」の支払いのことです。

この記事では、ノンオペレーションチャージの仕組みと、キャンピングカーを安心して楽しむための保険・補償プランの選び方をわかりやすく解説します。

初めてでも損しないためのポイントをしっかり押さえていきましょう。

あべ

監修：阿部 晋也（あべ しんや）

1971年北海道生まれ、旅行・サウナ・温泉・サーフィン・スノーボード・釣り・キャンプなど北海道のアウトドアを楽しむ。自らもキャンピングカーで日本縦断やアメリカ、オーストラリア、ニュージーランドなどを巡り、北海道ローカルが楽しむ本物の北海道の素晴らしさを世界に発信。海外同様のキャンピングカー旅文化を広げるために、現在は北海道ニュージーランド化計画を推進中

ノンオペレーションチャージ（NOC）とは「休業補償金」のこと

ノンオペレーションチャージ（NOC）とは、レンタル中にキャンピングカーを傷つけたり汚したりして、次の貸出ができなくなったときに支払う「休業補償金」のことです。

これは修理費とは別に、レンタカー会社が営業できなかった期間の損失を補うために請求されるもので、車両の状態によって金額も変動します。

たとえば、自走可能なら2万円前後、不可でレッカー移動が必要な場合は5万円以上になるケースもあります。

注意したいのは、一般的な自動車保険ではノンオペレーションチャージがカバーされないことです。

別途、NOC補償制度や免責補償プランに加入していないと、万が一のときに高額な自己負担が発生する可能性があります。

初めてキャンピングカーを利用する場合は、このような費用がかかることを事前に理解しておきましょう。

ノンオペレーションチャージが発生する5つのケース

「事故さえ起こさなければ大丈夫」と思いがちですが、実はそれ以外の場面でもノンオペレーションチャージの対象となるケースがあります。

ここでは、実際にノンオペレーションチャージが請求される代表的な5つのパターンを紹介します。

事前にノンオペレーションチャージが発生するケースを知っておくことで、余計な出費を防げます。

1.事故が起きた場合

たとえ軽微な接触であっても、車体にキズやへこみが残れば次の貸出に支障が出るため、休業補償としてノンオペレーションチャージの請求対象になります。

修理費用とは別に、営業できなかった期間の損失分として支払う形になるため、想定外の出費につながることも少なくありません。

さらに、相手車両との事故であっても、過失割合に関係なくノンオペレーションチャージは請求されることが一般的です。

事故を起こさないことが一番ですが、万が一のときに備えてNOC補償付きのプランを選んでおきましょう。

2.盗難にあった場合

レンタル中にキャンピングカーが盗難にあった場合も、ノンオペレーションチャージの対象となります。

たとえ借り手に過失がなかったとしても、車両が使用不能になることに変わりはありません。

レンタカー会社側はその期間中の営業損失を補填するためにノンオペレーションチャージを請求します。

盗難によるノンオペレーションチャージは、車両が見つかるまでの間ずっと営業できない状態が続くため、高額になることもあります。

キャンピングカーは高価で目立つ車両であるため、駐車場所や施錠の徹底など、盗難リスクへの対策も非常に重要です。

NOC補償プランによっては、盗難によるノンオペレーションチャージをカバーしてくれるものもあるため、万が一のリスクに備えた補償内容を事前に確認しておきましょう。

3.故障させてしまった場合

キャンピングカーの使用中に、誤った操作や不適切な扱いによって故障を引き起こした場合も、ノンオペレーションチャージが発生します。

たとえば、無理なエンジンのかけ方や車内設備の乱暴な使用、水回りや電源系統の誤操作などが原因で故障が起きると、修理が完了するまで他の人がその車両をレンタルができません。

その間の営業損失を補うため、ノンオペレーションチャージの支払いが求められます。

通常の故障とは異なり、利用者側の過失が関係していると判断される場合、保険の対象外となることもあるため注意が必要です。

操作に不安があるときは、出発前にしっかり説明を受け、わからないことは無理せず問い合わせましょう。

4.車内が汚れた場合

キャンピングカーのレンタル中に、車内を汚してしまった場合もノンオペレーションチャージの対象になります。

たとえば、飲み物や食べ物をシートにこぼしてしまったり、泥のついた靴で車内を歩き回ったりして専門的な清掃作業が必要と判断されると、その清掃期間中は車両を貸し出せません。

見た目に大きな傷がなくても、清掃に時間やコストがかかると判断されれば発生する可能性がある点に注意が必要です。

レンタル前に規約を確認し、飲食時はタオルを敷くなどして、車内をできるだけ清潔に保つことが、トラブル回避につながります。

5.禁煙車で喫煙した場合

禁煙車両内で喫煙してしまうと、ノンオペレーションチャージの対象になります。

たとえ窓を開けていたとしても、車内にはタバコのにおいやヤニ汚れが残ってしまいます。

タバコのにおいやヤニを完全に消臭・清掃するには専門的な作業が必要です。

そのため、次の貸出までに時間がかかり、レンタカー会社の営業ができない期間の補償としてノンオペレーションチャージが請求されます。

喫煙によるにおい残りは、外見的な破損と違って見逃されがちですが、チェックの際に発覚すれば、高額な費用負担となることが予想されます。

禁煙車を利用する場合は車外での喫煙を徹底し、吸い殻やにおいの持ち込みにも配慮しましょう。

キャンピングカーのノンオペレーションチャージの料金相場

ノンオペレーションチャージが請求される場合の一般的な相場は、5万円から15万円程度が目安です。

しかし、これはあくまで相場であり、実際の請求額は車両のグレードや損傷の程度、営業できない日数によって大きく変動します。

たとえば、自走不可能で返却ができなかった場合は5万円、長期間の修理が必要な場合は1日あたり2万～5万円が加算され、合計で10万円以上になることも珍しくありません。

また、レンタカー会社によって設定が異なるため、事前に料金表や補償内容をしっかり確認しておきましょう。

レンタル前に想定されるリスクと費用を把握しておけば、安心してキャンピングカー旅行を楽しめます。

免責補償とノンオペレーションチャージ（NOC）補償の違い

「免責補償」と「ノンオペレーションチャージ（NOC）補償」は、どちらも万が一のトラブルに備えるためのものです。

しかし、補償される内容や負担額には明確な違いがあります。

ここでは、それぞれの補償の特徴とカバー範囲をわかりやすく解説します。

保証内容を混同してしまうと、予想外の自己負担が発生することもあるため、両者の違いを正しく理解しておきましょう。

免責補償は修理費の自己負担分をカバーする制度

免責補償とは、キャンピングカーのレンタル中に事故などで車両を損傷した際に発生する「修理費の自己負担分（免責額）」を補填してくれる制度です。

たとえば、修理費が10万円かかり、免責額が5万円と設定されていた場合、その5万円分をカバーするのが免責補償です。

高額な修理費用を全額負担する必要がなくなるため、安心してキャンピングカーをレンタルできます。

事故の際の出費を抑えたい方にとって、加入しておくと安心な補償制度といえるでしょう。

NOC補償はレンタル店の営業補償

ノンオペレーションチャージ（NOC）補償とは、キャンピングカーが事故や破損、汚れなどで貸し出せなくなった場合に発生する「レンタル店の営業補償費用」をカバーする制度です。

ノンオペレーションチャージは修理費とは別にかかる費用で、たとえ免責補償に加入していても対象外となることが多いです。

高額なノンオペレーションチャージを請求されるリスクを考えると、保険のような感覚で加入しておくと安心です。

キャンピングカーの運転に慣れてなければNOC補償に入るべき

キャンピングカーは車体が大きく、普通車とは勝手が異なるため、運転に慣れていない人ほど想定外のトラブルを引き起こす可能性があります。

思わぬトラブルに備えるためにも、NOC補償に加入しておくと安心です。

以下に当てはまる人は、NOC補償の加入を検討してください。

まとめ

ノンオペレーションチャージとは、レンタル中の事故や汚損などにより車両が次に貸し出せなくなった場合に発生する「休業補償金」のことです。

NOC補償は、そのノンオペレーションチャージの費用をカバーしてくれる任意加入の補償制度です。

万が一の事故や汚損によるノンオペレーションチャージの請求から、自分を守るための有効な手段となるでしょう。

NOC補償に加入しても、トラブルがなければ費用は掛け捨てになります。

しかし、高額なノンオペレーションチャージの請求リスクを避けられると考えれば、決して無駄ではありません。

大切なのは、補償内容を正しく理解し、自分の運転スキルや旅のスタイルに合った保険を選ぶことです。

安心してキャンピングカーの旅を楽しむために、NOC補償の加入を前向きに検討しましょう。