キャンピングカーの電気をサブバッテリーなどから賄っている方は多いと思いますが、発電機は「騒音が気になる」というイメージから敬遠している方も少なくないでしょう。
しかし、発電機の種類によってはキャンピングカーの旅をより快適にできます。
そこで本記事では、キャンピングカーの発電機の種類や選び方、注意点をご紹介します。
この記事でわかること
- キャンピングカーで使える発電機の種類
- キャンピングカーの発電機の選び方
- キャンピングカーで発電機を使う際の注意点
キャンピングカーの発電機について知りたい方は、ぜひ最後まで読んでみてください。
1971年北海道生まれ、旅行・サウナ・温泉・サーフィン・スノーボード・釣り・キャンプなど北海道のアウトドアを楽しむ。自らもキャンピングカーで日本縦断やアメリカ、オーストラリア、ニュージーランドなどを巡り、北海道ローカルが楽しむ本物の北海道の素晴らしさを世界に発信。海外同様のキャンピングカー旅文化を広げるために、現在は北海道ニュージーランド化計画を推進中
キャンピングカーで使える発電機の種類
キャンピングカーで使える発電機は大きく2種類あります。
発電機の種類
- ポータブル発電機
- 車載用発電機
それぞれ詳しく見てみましょう。
ポータブル発電機
ポータブル発電機は持ち運びできる小型のタイプで、さまざまな種類があります。
一般的なものは、発電量が900~2000Wで、エンジン排気量は100~200cc程度です。
また、燃料にガソリンを補充して使用するタイプと、カセットボンベ式のタイプがあります。
キャンピングカー専用に作られているわけではないため、発電量やサイズなどから自分に合ったものを考えて選ばなければいけません。
国産のキャンピングカーはサイズがコンパクトなので、ポータブル発電機を使用する方が多いのが特徴です。
メリット
ポータブル発電機はさまざまな種類が市販されており、比較的安価で購入できます。
自分のキャンピングカーに合ったタイプを選べ、限られたスペースでも置きやすいコンパクトなサイズ感が魅力です。
また、重さも数kg~20kg程度と幅広く、女性1人でも持ち運べるタイプも多数あります。
使用しない場合は自宅に置いていけるので、旅の予定に合わせた使い方ができるのも大きなメリットです。
デメリット
ポータブル発電機は本体から排気ガスが出る構造なので、車内で使用できません。
車外に設置し使用する際は外へ出る必要があるため、天候によっては手間に感じるでしょう。
また、長時間使用する場合は、本体に補充したガソリンだけでは足りない可能性があるため、ガソリンを携帯缶などに入れて持ち運ぶ必要があります。
車載用発電機
車載用発電機はキャンピングカー購入時のオプションで選べることが多く、車内に固定されているタイプです。
持ち運びを目的としていないためポータブル発電機に比べてサイズは大きく、発電量も2500~8000W程度あります。
コンパクトな国産のキャンピングカーには搭載されることが少なく、アメリカ製など大型のキャンピングカーに用いられることがほとんどです。
メリット
車載用発電機は車体後部などに設置され排気口が車外に出ているため、車内で問題なく使用できます。
大きいタンクが搭載されており、ガソリンを頻繁に補充する必要がないのもメリットです。
また、発電量によっては消費電力が大きい家電を同時に使用できることもあります。
デメリット
車載用発電機はサイズが大きいため、限られた車内空間を圧迫することになります。
車体が大きいアメリカ製のキャンピングカーなどであれば気にならないかもしれませんが、国産のキャンピングカーでは車内が狭くなるでしょう。
また、ポータブル発電機に比べて稼働音が大きいため、使用する際は周りの環境に配慮しなければいけません。
キャンピングカーの発電機の選び方3選
キャンピングカーに発電機を設置する場合、発電量・稼働音・サイズなどから自分のキャンピングカーに合ったタイプを選ぶ必要があります。
発電機の選び方
- 発電量で選ぶ
- 稼働音で選ぶ
- サイズで選ぶ
発電量で選ぶ
ポータブル発電機・車載用発電機ともに発電量は大きな幅があります。
キャンピングカーの車内で使用する家電の種類によって必要な発電量が変わるので、シーンを想像しながら選ぶことが大切です。
たとえば、エアコンや電子レンジを頻繁に使用する方であれば、それぞれの消費電力を足した数値よりも大きい発電量のタイプを選ぶ必要があります。
発電量の大きさと発電機のサイズは比例するため、車内の空間も考慮して選ばなければいけませんが、使用する家電の消費電力よりも発電量が小さければ意味がないので注意しましょう。
サブバッテリーなど、他の電源と組み合わせた上でどれくらいの電力が必要か考えてみてください。
稼働音で選ぶ
発電機は稼働時にある程度の音が出るため、騒音を気にしている方も多いでしょう。
しかし、最近は静音タイプのポータブル発電機も増えており、騒音をあまり気にせず使用可能です。
家電の消費電力に合わせてエンジンの回転数を自動で調節する機能がついたタイプもあり、音だけでなくガソリンの消費も抑えられる場合があります。
また、使用する家電が同じでも発電機の最大出力によって稼働音は異なるため、最大出力の大きいタイプを選ぶのも騒音対策の1つです。
たとえば、消費電力が1500Wの家電を最大出力1500Wの発電機で使用すると、常に最大で稼働していることになるため稼働音も大きくなります。
最大出力が3000Wの発電機であれば、余力があるため稼働音も小さくできます。
サイズで選ぶ
キャンピングカーが大きければ発電機のサイズをあまり気にしなくても良いかもしれませんが、車内空間が限られている場合はスペースを圧迫しないか考えて選ぶことが大切です。
また、女性も気軽に使いたい場合は、発電機本体の重さにも注目しましょう。
キャンピングカーで発電機を使う際の注意点
発電機があれば快適に家電を使用できますが、騒音や排気ガスには注意が必要です。
夜間、周りの人が寝ている際は使用を控えたり、人が多く集まる場所では排気ガスを出さないようにするなど、周囲の環境に合わせて配慮しなければいけません。
また、キャンプ場やRVパーク、道の駅などキャンピングカーで滞在できる場所であっても発電機の使用は禁止していたり、時間制限を設けている場合があります。
使用する場所のルールを確認し、マナー違反にならないように注意が必要です。「少しだけだから」と発電機が禁止されている場所で使用するのは絶対に辞めましょう。
まとめ
本記事では、キャンピングカーの発電機について種類や選び方、注意点をご紹介しました。
発電機があれば自宅と同じような感覚で家電を使用できますが、自分に合ったものを選ばなければ車内を圧迫したり、稼働音がうるさくてストレスに感じる可能性もあります。
騒音や排気ガスで周囲に迷惑をかけないためにも、状況に応じてかしこく使用してください。