

冬の北海道では、雪道ならではの運転方法や、万が一に備えた保険内容を理解していないと、思わぬトラブルにつながることもあります。
この記事では、冬の北海道でレンタカーを利用する前に確認すべきポイントや、走行時に注意したい道路状況、快適に旅を進めるコツをわかりやすく解説します。
この記事でわかること
- 冬の北海道でレンタカー移動はできる(注意点あり)
- 冬の北海道でレンタカーで走るときに注意したい道路の状況
- 冬の北海道レンタカー旅行を快適に回るコツ


1971年北海道生まれ、旅行・サウナ・温泉・サーフィン・スノーボード・釣り・キャンプなど北海道のアウトドアを楽しむ。自らもキャンピングカーで日本縦断やアメリカ、オーストラリア、ニュージーランドなどを巡り、北海道ローカルが楽しむ本物の北海道の素晴らしさを世界に発信。海外同様のキャンピングカー旅文化を広げるために、現在は北海道ニュージーランド化計画を推進中

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冬の北海道でレンタカー移動はできる(注意点あり)

北海道旅行の移動手段はいくつかありますが、レンタカーは、時間に縛られず行動でき、自分のペースで寄り道しながら観光できる自由度の高さが魅力です。
道中に広がる雪景色を楽しめるのも、車移動ならではのポイントといえるでしょう。
ただし、本州とは路面状況が大きく異なり、雪道や凍結路での運転には注意が必要です。
スタッドレスタイヤや4WDなどの装備、雪道運転への理解がないまま利用すると、スリップ事故や立ち往生につながる可能性もあります。
冬ならではのハードルを把握したうえで、無理のない移動計画を立てることが大切です。
冬の北海道でレンタカーを利用する前の確認事項4つ

冬の北海道でレンタカーを利用する場合は、出発前の準備が旅の安全性を大きく左右します。
ここでは、初めて冬の北海道を運転する人でも安心して旅行できるよう、レンタカーを借りる前に必ず確認しておきたい4つのポイントを解説します。
冬の北海道でレンタカーを利用する前の確認事項
- スタッドレスタイヤ・4WD装備を確認する
- 雪道・凍結路での補償内容をチェックする
- 運転時にあると良いグッズを準備する
- 移動ルートと所要時間を確認する
車で冬の北海道を旅行しようと思っている人は、チェックしておくと安心です。
1.スタッドレスタイヤ・4WD装備を確認する
冬の北海道でレンタカーを利用する場合、スタッドレスタイヤは必須装備です。
ほとんどのレンタカー会社では冬季にスタッドレスタイヤを装着していますが、「標準装備なのか」「有料オプションなのか」は必ず予約時に確認しておきましょう。
また、走行エリアによっては4WD車を選ぶことで安心感が大きく変わります。
札幌市内や主要観光地周辺であれば2WDでも走行できるケースはありますが、郊外や山間部、峠道を含むルートでは、発進時や坂道での安定性が高い4WDのほうが安全です。
特に、積雪量が多い地域や除雪が追いつきにくい道路では、その違いを実感しやすいでしょう。
車種を選ぶ際は「料金の安さ」だけで判断せず、走行予定エリアと運転経験を踏まえて、適切な装備の車を選ぶことが大切です。
2.雪道・凍結路での補償内容をチェックする
冬の北海道でレンタカーを利用する際は、保険や補償内容の確認が欠かせません。
雪道や凍結路では、慎重に運転していてもスリップや軽い接触事故が起こる可能性があります。
そのため、万が一に備えて自己負担額(免責額)や補償範囲を事前に把握しておきましょう。
特に確認しておきたいのが、事故時に請求される「免責額」と「ノンオペレーションチャージ(NOC)」です。
免責補償に加入していない場合、修理費の一部を自己負担する必要があります。
また、車両が使用できなくなった期間の営業補償として、NOCが発生するケースもあります。
雪道でのガードレール接触や側面のこすり傷などが補償対象になるかどうかも、あわせて確認しておきましょう。
下記の記事ではレンタカーの保証について説明しています。
3.運転時にあると良いグッズを準備する
冬の北海道でのレンタカー移動では、車両装備に加えて、運転をサポートしてくれる小物を準備しておくと安心です。
特に、雪道では視界や操作性が運転のしやすさに直結するため、事前に用意しておくことで余計なストレスを減らせます。
まず役立つのが、スマホホルダーと充電ケーブルです。
カーナビ代わりにスマートフォンを使う場合、走行中に画面を確認しやすい位置に固定できるかどうかで、安全性が大きく変わります。
シガーソケット対応の充電ケーブルも用意しておくと、長距離移動でも安心です。
また、冬の北海道では、雪面が太陽光を強く反射するため、天気の良い日は想像以上にまぶしく感じることがあります。
特に日中の長距離運転では、偏光レンズのサングラスがあると視界が安定し、目の疲れを軽減できるでしょう。
4.移動ルートと所要時間を確認する
冬の北海道では、積雪や吹雪の影響で、予定どおりに移動できないことが珍しくありません。
カーナビや地図アプリに表示される所要時間は、あくまで通常時の目安であり、冬季は大幅に遅れる可能性がある点を前提に計画を立てる必要があります。
特に注意したいのが、夜間走行や峠道、海沿いのルートです。
気温の低下による路面凍結や、吹きさらしの区間での視界不良が起こりやすく、運転難易度が一気に上がります。
できるだけ日中に移動できるよう、出発時間や立ち寄り先を調整しておくと安心です。
また、出発前には道路交通情報や天気予報を確認し、通行止めや悪天候が予想される場合は、無理に予定どおり進まない判断も重要です。
余裕を持ったスケジュールと複数のルート候補を用意しておくことで、冬の北海道でも安全で落ち着いたドライブがしやすくなります。
下記の記事では、北海道旅行のスケジュールを立てるヒントをお伝えしています。
冬の北海道でレンタカーで走るときに注意したい道路の状況3つ

冬の北海道では、本州ではあまり経験しない道路状況に遭遇することがあります。
ここでは、冬の北海道をレンタカーで走る際に特に注意したい代表的な道路状況を3つ紹介します。
冬の北海道でレンタカーで走るときに注意したい道路の状況
- 圧雪バーン・アイスバーン
- ホワイトアウト
- 冬期通行止め
事前に注意が必要な道路状態を知っておくことで、危険を回避しやすくなるでしょう。
1.圧雪バーン・アイスバーン
圧雪バーンやアイスバーンは、雪が踏み固められたり、路面が凍結したりしてできる滑りやすい状態です。
一見すると白く安定して見えることもありますが、実際にはタイヤがほとんどグリップしないケースも少なくありません。
このような路面では、急ブレーキや急ハンドルがスリップの原因になります。
速度を控えめに保ち、車間距離を十分に取ることが基本です。
信号や交差点では、早めにアクセルを戻し、エンジンブレーキを意識して減速すると運転が安定しやすくなります。
特に朝晩や気温が下がる時間帯は、路面が急激に凍結しやすいため、「思っている以上に滑る」ことを意識して運転することが重要です。
2.ホワイトアウト
ホワイトアウトとは、吹雪などによって視界が極端に悪化し、前方の道路や周囲の状況がほとんど見えなくなる現象です。
北海道の冬では、晴れていた天候が急変し、短時間でホワイトアウト状態になることもあります。
視界が確保できない状態で無理に走行を続けると、追突や路外逸脱のリスクが高まります。
そのような場合は、無理に進まず、安全な場所に停車し、天候が回復するのを待つという判断が必要です。
ハザードランプを点灯し、後続車に存在を知らせながら、安全が確認できる場所へ退避することを優先しましょう。
「ホワイトアウトに遭遇したら車を一時停止させる」という判断も、冬の北海道では大切な安全対策のひとつです。
3.冬期通行止め
冬の北海道では、山間部や海沿いの一部道路で、冬期通行止めや時間帯規制が行われることがあります。
夏に利用できるルートでも、冬は通れないケースがあるため注意が必要です。
出発前には、道路交通情報や自治体の公式サイト、ライブカメラなどを活用し、通行止め情報を必ず確認しておきましょう。
また、ひとつのルートに依存せず、迂回ルートを想定しておくと、予定変更にも柔軟に対応できます。
「ナビに表示されているから通れる」と思い込まず、冬季特有の規制があることを前提に行動することが、安全なレンタカー移動につながります。
冬の北海道レンタカー旅行を快適に回るコツ4選

冬の北海道では、運転技術だけでなく「余裕のある行動」を意識することでレンタカー移動の安全性や快適さが大きく変わります。
ここでは、初めて冬の北海道を運転する人でも実践しやすい、4つのコツを紹介します。
冬の北海道レンタカー旅行を快適に回るコツ
- ガソリンはこまめに入れる
- スピードの出しすぎに注意
- 野生動物の飛び出しに注意
- 休憩できる場所で必ず休む
冬の北海道旅行を快適にするポイントをチェックしていきましょう。
1.ガソリンはこまめに入れる
冬の北海道では、ガソリンスタンドの数が少ない区間を走行することがあります。
特に郊外や山間部では、次のスタンドまで数十キロ離れているケースも珍しくありません。
また、吹雪や事故による渋滞、通行止めが発生すると、想定よりも長時間車内で待機する状況になることもあります。
その際、燃料が不足していると暖房を十分に使えず、体調を崩したり、安全を確保できなくなったりする可能性があります。
冬のレンタカー移動では、ガソリン残量が半分を切る前に給油する意識を持っておくと安心です。
長距離移動の前や、郊外へ向かう前に早めに給油しておくことで、精神的な余裕も生まれます。
燃料に余裕を持たせることは、冬の北海道では重要な安全対策のひとつです。
2.スピードの出しすぎに注意
雪道や凍結路では、乾燥した路面と比べて制動距離が大きく伸びます。
そのため、制限速度を守っていても、ブレーキが間に合わない状況が発生することがあります。
冬の北海道では、制限速度=安全速度ではありません。
路面の状態や視界、交通量に応じて、余裕を持ったスピードで走行することが重要です。
特に交差点やカーブ、下り坂では、早めにアクセルを戻し、エンジンブレーキを意識して減速することで、スリップのリスクを抑えられます。
周囲の車の流れに合わせて無理にスピードを上げるのではなく、「自分が安全に操作できる速度」を最優先に考えましょう。
落ち着いた運転が、結果的に安全で快適な移動につながります。
3.野生動物の飛び出しに注意
北海道では、鹿やキツネなどの野生動物が道路に突然飛び出してくることがあります。
特に夕方から夜間、早朝にかけては動物の活動時間と重なり、衝突事故のリスクが高まります。
見通しの悪いカーブや、森や原野に囲まれた道路では、スピードを控えめにして周囲をよく確認しながら走行することが大切です。
動物を見かけた場合、急ハンドルを切るとスリップや対向車との接触につながる恐れがあるため、まずは減速を優先しましょう。
野生動物との衝突は、車両の損傷だけでなく、立ち往生や二次事故の原因にもなります。
「いつ動物が飛び出してきてもおかしくない」という意識を持って運転することが、冬の北海道では重要です。
4.休憩できる場所で必ず休む
雪道での運転は、乾燥路面と比べて集中力を強く消耗します。
長時間緊張した状態が続くと、判断力や反応速度が低下し、事故につながる可能性も高まります。
冬の北海道では、「疲れてから休む」のではなく、「疲れる前に休む」ことが安全運転の基本です。
道の駅やサービスエリアでは、トイレ休憩だけでなく、体を温めたり、飲み物を補給したりすることができます。
無理に予定どおり進もうとせず、こまめに休憩を挟みながら走ることで、心にも時間にも余裕が生まれます。
結果として、焦らず落ち着いた運転ができ、レンタカー旅行全体の満足度も高まるでしょう。
冬の北海道でレンタカーを返却するときの3つのポイント

冬の北海道では、返却時にも雪や天候の影響を受けやすく、夏場と同じ感覚で行動すると慌ててしまうことがあります。
ここからは、冬の北海道旅行でレンタカーを返却するときに覚えておきたいポイントを紹介します。
冬の北海道でレンタカーを返却するときのポイント
- ガソリンは満タンにしてから返却する
- 返却時間に余裕を持って店舗に向かう
- 雪や氷を落としてから返却する
3つのポイントを覚えておくと、返却時に焦らずにすむでしょう。
1.ガソリンは満タンにしてから返却する
多くのレンタカー会社では、満タン返しが基本ルールとなっています。
返却時にガソリンが不足している場合、規定料金での精算や追加請求が発生することがあるため注意が必要です。
冬の北海道では、給油所が少ないエリアや、悪天候で立ち寄れないケースも想定されます。
特に郊外や観光地から直接返却店舗へ向かう場合、途中で給油できるスタンドが見つからないこともあります。
そのため、返却予定地の直前ではなく、少し手前のエリアで余裕をもって給油しておくのがおすすめです。
また、給油時のレシート提出を求められる場合もあるため、返却が完了するまでは必ず保管しておきましょう。
事前に給油場所を把握しておくことで、返却時の焦りや無駄な移動を防げます。
2.返却時間に余裕を持って店舗に向かう
冬の北海道では、雪道や吹雪、事故渋滞などにより、移動時間が大きく延びることがあります。
天候の急変によって、短時間で道路状況が悪化することも珍しくありません。
特に空港近くのレンタカー店舗を利用する場合は、返却手続きだけでなく、空港までの送迎時間も考慮する必要があります。
目安としては、飛行機の出発時刻の1〜2時間前には店舗に到着できるスケジュールを組んでおくと安心です。
返却が遅れると延滞料金が発生するだけでなく、次の予定にも影響が出てしまいます。
冬の北海道では「早く着きすぎるくらいでちょうどいい」と考え、余裕を持った行動を心がけましょう。
時間に余裕があれば、落ち着いて返却手続きを進められます。
3.雪や氷を落としてから返却する
返却時には、車体に付着した雪や氷をある程度落としておくことが望ましいとされています。
特にボンネットや屋根に雪が積もったままだと、移動中に落雪して危険なため注意が必要です。
また、ナンバープレートやヘッドライト、ウインカーが雪で覆われていると、スタッフが車両状態を確認しづらくなります。
その結果、返却手続きに時間がかかったり、不要な確認作業が発生したりすることも。
完全にきれいに洗車する必要はありませんが、ライトやナンバーが見える程度まで雪を払っておくと親切です。
次に利用する人やスタッフへの配慮としても大切なポイントといえるでしょう。
こうした小さな心がけが、返却時のトラブル防止やスムーズな対応につながります。
まとめ

冬の北海道でも、ポイントを押さえればレンタカーを使った旅行は十分に可能です。
ただし、本州とは路面状況や天候が大きく異なるため、事前準備や運転中の判断が旅の安全性を左右します。
スタッドレスタイヤや4WDといった車両装備の確認、雪道・凍結路に対応した補償内容の把握、無理のない移動ルートと時間設定は、冬の北海道では欠かせない要素です。
また、圧雪バーンやホワイトアウト、冬期通行止めといった特有の道路状況を理解しておくことで、危険を回避しやすくなります。
運転中はスピードを控えめにし、ガソリンや休憩をこまめに取りながら、余裕を持った行動を心がけましょう。
返却時も時間と燃料に余裕を持ち、雪や氷を落としておくことで、最後まで安心して旅を終えられます。
不安を正しく理解し、適切に対策を取ることで、冬の北海道レンタカー旅行はより快適で思い出深いものになるはずです。



