そのようなご質問にお答えします。
この記事でわかること
- 車中泊に必要なものチェックリスト
- 車中泊アイテムを選ぶ際の4つのポイント
- 車中泊の3つの注意点
車中泊をしようと思ったとき、初めての方はどんなアイテムを用意すればいいのか迷うと思います。
また、車中泊経験者でも快適に過ごすためのアイテムを知りたい方は多いでしょう。
そこで本記事では、車中泊に必要なものをチェックリスト形式でご紹介します。
1971年北海道生まれ、旅行・サウナ・温泉・サーフィン・スノーボード・釣り・キャンプなど北海道のアウトドアを楽しむ。自らもキャンピングカーで日本縦断やアメリカ、オーストラリア、ニュージーランドなどを巡り、北海道ローカルが楽しむ本物の北海道の素晴らしさを世界に発信。海外同様のキャンピングカー旅文化を広げるために、現在は北海道ニュージーランド化計画を推進中
車中泊に必要なものチェックリスト
車中泊には、以下のようなアイテムが必要です。
必須なものをしっかりと準備しておけば、快適に車中泊できるので参考にしてみてください。
【必須アイテム】
- シェード・カーテン
- マットレス
- 寝具
- LEDランタン
【夏に必要なアイテム】
- 車用網戸
- 扇風機・サーキュレーター
- ポータブルクーラー
【冬に必要なアイテム】
- 電気毛布・湯たんぽ
- 小型ヒーター
- 寝袋(冬用シュラフ)
【あると便利なアイテム】
- ポータブル電源
- コードリール
- 耳栓・アイマスク
- サンダル
- 折りたたみテーブル
- カセットコンロ
- クーラーボックス
- 収納グッズ
必須アイテムや季節別のアイテム、あると便利なアイテムなどさまざまです。
次項からは、それぞれ詳しく解説します。
車中泊を快適に過ごすための必須アイテム4選
車中泊を快適に過ごすためにも、まずは4つのアイテムを用意しましょう。
シェード・カーテン
車中泊時は、フロントガラスや窓を覆うシェード・カーテンが欠かせません。
車中泊をする場所によって異なるものの、車外からの視線が気になって落ち着かなかったり、街灯が眩しくて眠れない可能性もあります。
防犯の観点からも、車内が丸見えになっているのは良くないので必ず用意しましょう。
シェード・カーテンは、手持ちのタオルケットなどを吊るせば代用もできます。
ただ、車用に作られたシェード・カーテンは遮光性・断熱効果が高いため、頻繁に車中泊をする場合は専用のアイテムを購入するのがおすすめです。
マットレス
就寝時はシートを倒してフラットな状態にするのが基本です。
しかし、シートには隙間や凹凸があるため、完全なフラットになるわけではありません。
隙間や凹凸があると、寝心地の悪さを感じるだけでなく体が痛くなることもあるので、快適な睡眠のためにも車に合ったマットレスを用意してください。
厚みが10cm以上の折りたたみマットレスや、空気を入れて使用するエアマットレスがおすすめです。
寝具
就寝時は寝具も必要なので、限られた車内スペースでも邪魔にならないコンパクトなものを用意しましょう。
春・夏であれば、タオルケットやブランケットなどの薄手の寝具で問題ありません。
ただし、山間部での車中泊や冬場の車中泊では厚手の寝具が必要になります。
季節ごとに必要な寝具は異なるので、出かける場所の気温に合わせて用意してください。
LEDランタン
車中泊時はエンジンを切って過ごすため、車内の照明代わりにLEDランタンも用意しておくと良いです。
車のルームランプを長時間使用するとバッテリーが上がる可能性もあるので、電池式や充電式のLEDランタンで代用しましょう。
夏の車中泊に必要なアイテム3選
夏に車中泊をする場合、熱中症などの危険があるため暑さ対策も欠かせません。
必須アイテムと合わせて3つのアイテムを用意し、車内を涼しく保てるような工夫をしましょう。
車用網戸
夏は車内温度が上がりやすいため、ドアや窓を開けて熱がこもらないように工夫しなければいけません。
その際に必要なのが、虫の侵入を防げる車用網戸です。
車用網戸を取り付けておけば、嫌な虫の侵入を防いで風通しを良くしてくれます。
窓用・ドア用などさまざまな大きさの網戸が販売されているので、車のサイズに合わせて用意してください。
扇風機・サーキュレーター
車用網戸と合わせて、扇風機やサーキュレーターもあると良いです。
風を上手く循環させれば、体感温度を下げて快適に過ごせます。
自宅で使用するような大型のものは、電源が必要なだけでなくかさばってしまうので、充電式などのコンパクトな扇風機・サーキュレーターがおすすめです。
ポータブルクーラー
真夏は、扇風機やサーキュレーターだけでは暑さをしのげない可能性があります。
そのため、ポータブルクーラーもあると安心です。
電源なしでも使用できるタイプが販売されているため、活用してみてください。
冬の車中泊に必要なアイテム3選
冬の車中泊では、夏と反対に寒さ対策をしなければいけません。
低体温症などのリスクを避けるためにも、3つのアイテムを用意してください。
電気毛布・湯たんぽ
電気毛布や湯たんぽは比較的コンパクトで手軽に暖を取れるため、冬の車中泊におすすめのアイテムです。
どちらも充電式タイプが販売されているので、電源のない車内でも問題なく使用できます。
小型ヒーター
車内全体を暖めたい場合は、小型のヒーターを設置するのもおすすめです。
USB給電式のヒーターであれば、モバイルバッテリーなどに接続して使用できます。
ただし、モバイルバッテリーでは使用できる時間が限られるため、長時間使いたい場合はポータブル電源を用意してください。
寝袋(冬用シュラフ)
冬に車中泊する場合、薄手の寝具では寒さを凌げないので、冬用の寝袋を用意しましょう。
寝袋には、快適使用温度や最低使用温度などが表記されているため、使用する場所・気温に合わせて適したものを選んでください。
厚手の毛布や冬用布団でも良いですが、限られた車内空間を広く使うためにも、コンパクトにまとめられる寝袋がおすすめです。
あると便利なアイテム8選
車中泊経験者の方が、「買って良かった」「あると便利」と感じたアイテムも8つご紹介します。
ポータブル電源
ポータブル電源があれば家庭用の家電を車内で使用できるため、車中泊の快適度は増します。
スマートフォンを充電できるのはもちろん、電気ケトルでお湯を沸かしたりポータブルクーラー・ヒーターも充電式より長く使えるので、頻繁に車中泊をする方や長期間の車中泊を検討している方は用意するのがおすすめです。
ポータブル電源を購入する際は、使用する家電の消費電力を想定して容量を選んでください。
コードリール
RVパークを利用して車中泊する場合、施設の電源を利用できます。
しかし、車と施設の電源ボックスが離れていることもあるので、コードリールがあると便利です。
コードリールをドアや窓の隙間に通しておけば、電源ボックスとの距離が離れていても車内で家電を使用できます。
耳栓・アイマスク
車中泊する場所によりますが、利用者の多い施設の場合は車の音や人の話し声が気になる可能性もあります。
また、シェード・カーテンをしていても外の明かりが漏れることもあるので、耳栓・アイマスクを用意しておくと安心です。
サンダル
車中泊時はシートをフラットな状態にするため、車内で靴を脱ぎ履きするスペースは限られてしまいます。
トイレに行ったり自販機に飲み物を買いに行ったりと車外へ出る機会も多いため、さっと脱ぎ履きできるサンダルを1足用意しておくのがおすすめです。
折りたたみテーブル
車内で軽食を取ったりコーヒーブレイクを取る際は、ミニテーブルが重宝します。
コンパクトに折りたためるタイプであれば、場所も取らないのでおすすめです。
カセットコンロ
カセットコンロは車内・車外問わず使用できるため、車中泊におすすめのアイテムです。
小さめの鍋を合わせて用意しておけば、お湯を沸かしてコーヒーを楽しめるのはもちろん、簡単な調理もできます。
車中泊で使いやすいコンパクトなタイプが多数販売されているため、調理も楽しみたい方は用意してみてください。
ただし、車内でカセットコンロを使用する場合は、一酸化炭素中毒の危険を伴うので換気が欠かせません。
また、車外での調理を禁止している場所もあるので注意しましょう。
クーラーボックス
自宅から食材や飲み物を持って行ったり、道中で購入する場合、クーラーボックスがあると鮮度をキープできるのでおすすめです。
クーラーボックスによっては、10日間氷が溶けないといった冷却力の高い商品も販売されているため、車中泊の日数や人数に合わせて選んでください。
荷物が多くなるのが気になる場合は、折りたためるクーラーバッグを準備するのも良いです。
収納グッズ
限られた車内空間をなるべく広く使うためには、収納グッズが必要です。
たとえば、車内の天井部分に取り付けられるネットを用いれば、軽めのアイテムは収納できるため空間を有効活用できます。
また、S字フックなどを活用して荷物をサイドに吊るしたり、圧縮袋で寝具をコンパクトにしておくのもおすすめです。
シート部分に荷物を置くとくつろげる空間が狭くなるので、収納グッズを使って工夫してみてください。
車中泊アイテムを選ぶ際の4つのポイント
車中泊に必要なものを18点ご紹介しましたが、実際にアイテムを選ぶ際は4つのポイントを意識してください。
出かける季節に合わせて選ぶ
車中泊アイテムを選ぶ際に最も重要なのは、出かける季節に合わせて選ぶことです。
先述したように、夏と冬では必要なアイテムが大きく異なります。
「車の中だし大丈夫だろう」と軽い気持ちでアイテムを選んでしまうと、暑すぎて(寒すぎて)車内で過ごせない可能性もあるため注意が必要です。
また、春や秋であっても、出かける場所によっては夏や冬のような対策を必要とする場合があるので、季節と気温を確認した上でアイテムを選びましょう。
サイズ・重さで選ぶ
サイズや重さもアイテム選びの大切なポイントです。
いくら性能が高くても、大きすぎて車内を圧迫するようでは良いアイテムとは言えません。
また、重すぎるアイテムは車内への出し入れがしづらく、女性は運べない可能性もあります。
車中泊の度にストレスになるようではいけないので、所有している車のサイズとアイテムが合うか照らし合わせて選んでください。
一度に全てのアイテムを揃えない
車中泊をしようと思ったとき、「必要なアイテムは全て揃えたい」と思うかもしれません。
しかし、人によって必要・不必要は異なるので、一度に全てのアイテムを揃えるのはおすすめできません。
初めて車中泊をする場合は必須アイテムの4つを準備し、それ以外は必要に応じて少しずつ揃えた方が失敗しづらいのです。
低価格なアイテムを試してみる
近年、機能・見た目ともに優れたアウトドア用品が多数販売されており、高価なアイテムも増えています。
もちろん、高価な分だけ性能は高くなりますが、本当に必要なのか吟味して選ばなければいけません。
「購入したのにほとんど使っていない」ではもったいないので、まずは低価格なアイテムから試すのがおすすめです。
低価格なアイテムで物足りなさを感じたら、レベルを上げていくと良いでしょう。
100均でも必要なものを揃えられる
車中泊アイテムは、100均でもある程度揃えられます。
たとえば、車用の日よけカーテンを使用すれば、簡易的な目隠しとして使用できます。
また、突っ張り棒やS字フックなどを使って収納を増やすのもおすすめです。
工夫次第で100均の商品も車中泊アイテムとして使用できるので、試してみてください。
快適に過ごすための車中泊の注意点3つ
車中泊に必要なものを用意するのも大切ですが、注意点も知っておかなければいけません。
大きく3つの注意点をご紹介します。
マナーを守る
車中泊をする場合、最低限以下のマナーを守らなければいけません。
- 決められた車中泊場所を利用する
- 騒音を出さない
- アイドリングしない
- ゴミは持ち帰る
マナーを守らない利用者が多いせいで、車中泊禁止になる施設も増えています。
「周りがしているからOK」ではなく、マナーを守って気持ちの良い車中泊をしてください。
プライバシーを確保する
車中泊時は、外から覗かれるといったトラブルを避けるためにも、車内が見えないように対策しなければいけません。
必須アイテムでもご紹介したように、シェード・カーテンを使ってプライバシーを確保してください。
エコノミークラス症候群
車内の限られたスペースでは十分に体を動かせないため、血流の滞りによりエコノミークラス症候群を発症する危険があります。
必須アイテムでご紹介したマットを活用してシートをフラットな状態にするのはもちろん、車外へ出て適度に体を動かすようにしましょう。
まとめ|必要なものを知れば車中泊がより快適になる!
本記事では、車中泊に必要なもののチェックリスト、アイテム選びのポイントや注意点をご紹介しました。
車中泊は手軽に楽しめるので人気が高まっているものの、必要なものを知って準備しておかなければ、快適に過ごせない可能性もあります。
ご紹介したチェックリストを参考に、選び方や注意点も頭に入れて車中泊アイテムを揃えてみてください。