ワーケーションは、旅行と仕事を両立させて、業務の生産性を上げたいと考えている方におすすめです。
令和2年度の国土交通省のデータによると新型コロナウイルスをきっかけに、フルリモートで働く人が増えています。
そこで本記事では、ワーケーションのメリットとデメリット、抑えておくべき注意点などをご紹介します。
この記事でわかること
- ワーケーションとは生活と仕事の両立
- ワーケーションのメリット3選
- ワーケーションのデメリット2つ
- ワーケーションをする際に絶対押さえたい4つの注意点
- 初めてのワーケーションはキャンピングカーがおすすめ
ワーケーションを通じて、理想的なライフスタイルを実現したいと考えている方は、ぜひ最後まで読んでみてください。
1971年北海道生まれ、旅行・サウナ・温泉・サーフィン・スノーボード・釣り・キャンプなど北海道のアウトドアを楽しむ。自らもキャンピングカーで日本縦断やアメリカ、オーストラリア、ニュージーランドなどを巡り、北海道ローカルが楽しむ本物の北海道の素晴らしさを世界に発信。海外同様のキャンピングカー旅文化を広げるために、現在は北海道ニュージーランド化計画を推進中
ワーケーションとは生活と仕事の両立
日本テレワーク協会によると、ワーケ―ションとは、生活と仕事の両立をいいます。
現在の日本では、ワーケーションの定義を「休暇」や「生産性向上」と捉えられています。
目的別のワーケーションの定義を理解しておくと、会社独自のルール決めなどに役立つでしょう。
ワーケーションを細かく分類すると以下の4つです。
分類 | 内容 |
地域で働くワーケーション | 事業創造、プログラム開発、企業合宿などにおける生産性向上 |
地方移転促進のワーケーション | 地域ならではの協業、事業継続などのために移転のトライアル |
移住・定住促進のワーケーション | 働きながら、地方生活のするための準備やトライアル |
休暇取得促進のワーケーション | 平日を含めた、休暇取得を推進するための、便宜的なテレワーク |
生活と仕事の両立をして、理想的なライフスタイルを実現しましょう。
ワーケーションのメリット3選
ここからは、ワーケーションのメリットを3つ紹介します。
ワーケーションのメリット
- 気分転換と仕事が両立できる
- 気軽に旅行に行ける
- 仕事の生産性が上がる
ワーケーションをする際の参考にしてください。
気分転換と仕事が両立できる
ワーケーションはいつもと違う場所で働けるため、気分転換がしやすいです。
参考として、アメリカのイリノイ大学アーバナシャンペーン校の研究によると、カフェなどの適度な雑音は、生産性を高めるという結果が出ています。
また、スパリゾートなどで仕事をする場合は、疲れたときに温泉に入るなど、すぐにリフレッシュができます。
施設によっては、ワーク専用のスペースがあり、ドリンク飲み放題、ナッツなどの軽食が食べ放題です。
非日常を体感しながら仕事をすると、いつもより仕事が捗るでしょう。
気軽に旅行に行ける
2021年に第一生命経済研究所が調査したデータによると、ワーケーションを導入している企業は、日本全体で5.3%ほどです。
あなたの会社がワーケーションを導入または、すでに実施されているなら活用しない手はありません。
ワーケーションは、従業員に合わせたライフスタイルの実現と、生産性の高い業務の両立が目指せます。
たとえば、近所のカフェで仕事をしたり、自宅や実家での仕事も可能です。
また、平日にワーケーションできるため旅費が抑えられたり、観光地が空いてたりとメリットがあります。
1泊2食付で、1人3万円以内であれば、積極的に旅行に行けるでしょう。
仕事の生産性が上がる
日本経済団体連合会によると、テレワークには会社と従業員それぞれに、以下のようなメリットがあります。
立場 | メリット |
企業 | 従業員の働きがいや、働く仲間との協力によっての大きな成果が出る |
従業員 | 働く環境を自由に選べるため、生産性が向上する |
また、出社における生産性が下がるケースは以下のとおりです。
出社時に生産性が下がる3つのケース
- 集中しているときに、話しかけられる
- 予定とは異なる仕事を頼まれやすい
- 定時以降帰りにくく、ダラダラ仕事をする
ワーケーションによって、クリエイティブなタスクなどにいつもより集中できれば、生産性高く仕事ができるでしょう。
ワーケーションのデメリット2つ
メリットだけを見ると、ワーケーションは魅力的です。
一方で、ワーケーションのデメリットを2つ紹介します。
ワーケーションのデメリット
- 宿泊費などの出費が発生する
- 業務時間のメリハリが難しい
デメリットが克服できれば、ワーケーションを積極的に行えますよ。
順番に解説していきます。
宿泊費などの出費が発生する
ワーケーションをする際は、日帰りだとしても交通費や食費がかかります。
そのため、収入に余裕がある人でなければ、積極的にワーケーションするのは難しいです。
もしも、会社としてワーケーションを推進する場合は、国や自治体における補助金の利用を検討してみましょう。
個人がワーケーションする際に、費用を抑えるには、以下の方法があります。
ワーケーションで費用を抑える方法3つ
- 旅行会社の早割りプランに申し込む
- クレジットカードなどのポイントを利用する
- 宿泊ではなく、日帰りでホテルのラウンジなどを利用する
ワーケーションによって生産性が高まれば、自由に使える時間が増えます。
目的に応じて、予算を組むと計画が立てやすいです。
業務時間のメリハリが難しい
高級ホテルなどに宿泊すると、仕事するのがもったいなく感じるケースがあります。
また、勤務する時間が決まっていないと、いつまでも仕事を切り上げられない可能性が高いです。
ワーケーションの大前提としては、生産性の向上があります。
そのため、ワーケーションの目的別の対策は以下のとおりです。
目的 | 対策 |
地域で働くワーケーション | 通信環境などを重視する |
地方移転促進のワーケーション | 働く時間を決めてタスクを集中して終わらせる |
移住・定住促進のワーケーション | 移動時間を有効活用、観光と仕事を1時間単位で区切る |
休暇取得促進のワーケーション | 午後半休などと組み合わせる |
また、施設を選ぶ際に、仕事環境を事前にチェックするのがおすすめです。
ワーケーションをする際に絶対押さえたい4つの注意点
ワーケーションを実際に行う場合は、以下の4つの注意点は抑えておきましょう。
絶対押さえたい4つの注意点
- 電波が届くエリアで仕事をする
- ポータブルバッテリーは持参する
- 重要なオンラインのイベントがある日はできるだけ避ける
- 無料Wi-Fiなどはセキュリディが脆弱なため利用を避ける
自由と引き換えに、生産性の向上が必要です。
会社に、生産性が上がらず仕事が進まないと感じられてしまうと、ワーケーションを禁止されるケースがあります。
順番に解説していきます。
電波が届くエリアで仕事をする
国内では、一部の離島や地域で電波が届かない場合があります。
また、都市部でも屋内の環境によって「圏外」と表示されるケースがあります。
そのため、ワーケーションをする場合は、大前提といて電波が届くか事前に確認しておきましょう。
「観光地のおしゃれカフェで仕事をしよう」と計画し、いざ現地に行ったら圏外で仕事ができないと、会社に迷惑がかかってしまいます。
対策としては以下の2つがあります。
ワーケーションで通信環境を確保する2つの方法
- ポケットWi-Fiを持ち歩く
- 利用する施設で電波が届くか、電話などで事前に確認する
通信が必要な仕事は、ポケットWi-Fiを利用しましょう。
また、できるだけオフラインで、仕事ができる準備をしておくと安心です。
ポータブルバッテリーは持参する
施設に電源がある環境であれば、バッテリーは必ずしも必要ではありません。
一方で、バッテリーがあると場所を選ばずパソコンが使用できるため、ワーケーションのメリットを最大に活かせます。
たとえば、キャンピングカーでワーケーションをする人が増えています。
キャンプ場には、電源がある区画もありますが、通常の区画よりも料金がかかるため、ワーケーションではおすすめしません。
また、ポータブルバッテリーは、100Wで出力できるものがおすすめです。
反対に、出力が45W以下だと、使っているPCによっては充電されないため注意が必要です。
ワーケーションに行く前には、ポケットWi-Fi、スマホ、バッテリーの充電は満タンにしておきましょう。
重要なオンラインのイベントがある日はできるだけ避ける
重要な会議や、オンラインイベントなどに参加する際は、自宅など回線が安定した環境がおすすめです。
ワーケーション先では、通信環境が保証されないため、万が一通信の乱れが起きた場合は、会社に迷惑がかかる可能性があります。
ワーケーションのせいで仕事が進まないと、会社側に思われてしまうと本末転倒です。
そのため、どうしても出先でオンライン会議等に出席する場合は、ワークスペースを借りるなどで対応しましょう。
ただし、意外と周囲の雑音が先方に聞こえてしまうケースがあるため、施設の環境は事前に確認しておきましょう。
無料Wi-Fiなどはセキュリディが脆弱なため利用を避ける
総務省のテレワークセキュリティガイドラインによると、ワーケーションにおける注意すべき項目は以下のとおりです。
ワーケーションをする際の3つの注意点
- 情報漏えい
- 重要情報の消失
- 作業中断
業務における秘匿情報の漏洩は、会社から訴えられる可能性があるため、絶対に起こさないようにしましょう。
わたしたちにできる対策は以下のとおりです。
ワーケーションにおけるセキュリティ対策
- セキュリティ対策がされてるかわからないネット回線は使わない
- カフェなどで出どころが不明な無料Wi-Fiは利用しない
- 無料Wi-Fiを利用する際はネットワークの名称を必ず確認する
無料だと思って繋いだWi-Fiが、実はハッカーが作成したネットワークの可能性があります。
その場合は、通信時の情報がすべてコピーされてしまいます。
基本的には、ポケットWi-Fiや、ご自身のスマホのテザリングを利用するのがおすすめです。
初めてのワーケーションはキャンピングカーがおすすめ
初めてのワーケーションでは、キャンピングカーのレンタルがおすすめです。
おすすめな理由は主に以下の3つです。
キャンピングカーのワーケーションがおすすめな3つの理由
- どこでも好きな場所で仕事ができる
- 軽キャンパーならホテルよりも安く泊まれる
- 仕事が終わってすぐに車で移動ができる
軽キャンパーやバンコンであれば、乗用車と同じように運転ができます。
また、キャンピングカーの車種によるレンタル料金は以下のとおりです。
項目 | 料金 |
ホテル | 1泊2食付で大人30,000円 |
キャブコン | 20,000円/日 1泊2日40,000円 |
バンコン | 14,400円/日 1泊2日28,800円 |
軽キャンパー | 10,000円/日 1泊2日20,000円 |
個人でのワーケーションであれば、軽キャンパーが圧倒的にお得です。
そのため「働く場所に縛られたくない」と考えている方に、キャンピングカーのレンタルがおすすめです。
まとめ
ワーケーションのメリットは、旅行をしながら仕事ができる他に「自由を感じられる」点です。
一方で、自由と引き換えに会社からは、仕事の成果をいつも以上に厳しく評価される傾向にあります。
そのため、メリハリを持って仕事をするように心がけましょう。
また、ホテル泊の他に、キャンピングカーでのワーケーションがおすすめです。
軽キャンパーのレンタルであれば、24時間借りた場合におよそ10,000円で、働く場所を自由に選べます。
また、通信制限のないポケットWi-Fiは、月額4,500円ほどで契約ができます。
ワーケーションをする際は、セキュリティ対策や通信環境の整備、電源の確保に注意して楽しみましょう。