キャンピングカーでの旅を楽しむためには、食材やドリンクを最適な温度で保存できる冷蔵庫があると重宝します。
しかし、一口にキャンピングカー向けの冷蔵庫と言っても、種類や機能はさまざま。一体どれを選べばいいのか迷ってしまいますよね?
そこでこの記事では、キャンピングカーでの旅に欠かせない冷蔵庫について、選び方やおすすめの商品、使用する際のポイントを詳しく解説します。
この記事でわかること
- キャンピングカーの旅には冷蔵庫があると便利
- キャンピングカーの冷蔵庫選びのポイント5つ
- おすすめのキャンピングカー向け冷蔵庫5選
- 冷蔵庫の冷却効率をアップさせる5つのコツ
この記事を読めば、あなたにピッタリの冷蔵庫がきっと見つかるはずです。
1971年北海道生まれ、旅行・サウナ・温泉・サーフィン・スノーボード・釣り・キャンプなど北海道のアウトドアを楽しむ。自らもキャンピングカーで日本縦断やアメリカ、オーストラリア、ニュージーランドなどを巡り、北海道ローカルが楽しむ本物の北海道の素晴らしさを世界に発信。海外同様のキャンピングカー旅文化を広げるために、現在は北海道ニュージーランド化計画を推進中
キャンピングカーでの旅に冷蔵庫は欠かせない
キャンピングカーでの旅を楽しむ上で、冷蔵庫は必須アイテムです。
都市部であれば、夜遅くまで開いているスーパーや24時間営業のコンビニがありますが、山間部では移動中に食料が購入できないこともよくあります。
クーラーボックスを使用する方法もありますが、保冷剤がかさばり容量が限られるため、長期の旅行では不便を感じることでしょう。
また、時間の経過とともに保冷力が低下するため、食材の鮮度を保つのは簡単ではありません。 そこで、ポータブル冷蔵庫があると便利に使えます。
ポータブル冷蔵庫は、コンパクトながら優れた冷却性能を発揮し、食材を新鮮に保つことができます。
電源さえ確保できればどこでも使えるため、キャンピングカーでの自由な旅を楽しみたいときに最適です。
ポータブル冷蔵庫を活用することで、好きな場所で新鮮な食材を使った料理を楽しむことができます。
キャンピングカーでの旅をより充実させたいなら、ポータブル電源は欠かせないアイテムと言えるでしょう。
キャンピングカーの冷蔵庫選びのポイント5つ
自分にあったポータブル冷蔵庫を購入するためにも、選び方のポイントを押さえましょう。
ここでは、キャンピングカーの冷蔵庫選びのポイントを5つ紹介します。
キャンピングカーの冷蔵庫選びのポイント5つ
- 大きく分けて2種類ある「冷却方式」
- 使用人数にあわせて選びたい「サイズと容量」
- どこで使うかで選ぶ「電源」
- 何を冷やすかで選ぶ「保冷温度」
- 便利さで選ぶ「その他の機能」
順番に詳しく解説します。
1.大きく分けて2種類ある「冷却方式」
キャンピングカーに最適な冷蔵庫を選ぶ際には、まず冷却方式を理解することが大切です。
ポータブル冷蔵庫の冷却方式には、主に下記の2種類があります。
冷蔵庫の冷却方法
- コンプレッサー方式
- ペルチェ方式
詳しく解説しますので、しっかり比較検討してみましょう。
コンプレッサー方式
コンプレッサー方式は、家庭用冷蔵庫に広く採用されている冷却方式です。
冷媒の圧縮と膨張を利用して迅速に冷やすことができます。外気温の影響を受けにくく、氷点下での冷却にも対応できます。
そのため、暑い日のドライブでも効率的に冷やしたい場合には、コンプレッサー方式がおすすめです。
一般的に、ペルチェ方式よりもコンプレッサー式のほうが耐久性は高いため、長く使えることも魅力と言えるでしょう。
ペルチェ方式
ペルチェ方式は、コンプレッサー式に比べて静音性に優れていて振動が少ない点が特徴です。
コンプレッサーによる振動がないため、運転音が静かで、就寝時などでも音が気になりにくいでしょう。
また、ペルチェ方式の冷蔵庫は、比較的小さく軽量であっても冷却性能が高いため、しっかり保冷できます。
冷蔵庫を置く場所が狭いときには、ペルチェ方式の冷蔵庫が向いています。
2.使用人数にあわせて選びたい「サイズと容量」
キャンピングカーの冷蔵庫選びでは、使用人数にあった容量を確認しておきたいものです。
大容量のポータブル冷蔵庫は魅力的ですが、その分消費電力も大きくなるため注意しましょう。
1人で使うなら、食材や飲み物をしっかり収納しても10Lで十分です。
複数人で使う場合は、1人あたり5Lを目安にすると良いでしょう。3人から4人家族で使うなら、20Lあれば安心です。
クーラーボックスを併用する場合は、やや少なめの容量でも問題ありません。
3.どこで使うかで選ぶ「電源」
冷蔵庫の電源は「DC充電」と「バッテリー内蔵」タイプがあります。
キャンピングカー内でだけ使用する場合は、DC充電タイプを選びましょう。
シガーソケットに接続するだけで簡単に利用できます。
一般車は「DC12V」、大型車は「DC24V」という規格に対応しており、規格が異なる場合は変換アダプターを用意しなければなりません。
屋外でも使用するなら、充電式の大容量バッテリーを備えたバッテリー内蔵タイプがおすすめです。
電源がない場所でも使用できますが、バッテリー容量や冷却力の設定によっては長い時間利用できないこともあるため注意が必要です。
充電できる場所があれば、電源を取りながら使用も同時に行えます。
そのため、場所を選ばずに活用できるのが特徴です。
車内ではDC電源で稼働させながら移動し、到着後は車外でバッテリーの電力で使用することも可能です。
キャンピングカーのサブバッテリーのおすすめは下記の記事をご覧ください。
4.何を冷やすかで選ぶ「保冷温度」
ポータブル冷蔵庫を選ぶ際には、温度設定を調節できるか確認しましょう。
庫内の温度を細かく設定できるモデルを選ぶと、飲み物や食材の種類にあった温度で保管できます。
例えば、冷凍食品を保存したい場合や、飲み物をちょうど良い温度で冷やしておきたい場合など、目的に合った温度に設定できるモデルを選ぶことが大切です。
5.便利さで選ぶ「その他の機能」
ポータブル冷蔵庫の中には、冷温両用やキャスター付きなど、さまざまな機能を持つものがあります。
例えば、冷蔵と保温の両方に対応しているポータブル冷蔵庫は、季節を問わず一年を通して活躍します。
夏は冷たい飲み物や食材を、冬は温かい飲み物や食べ物を持ち運べるため、便利に使えるでしょう。
キャンプやアウトドアはもちろん、もしもの災害時にも、持っていると重宝します。
冬のピクニックに温かいコーヒーを持参したり、夏の海水浴に冷たいアイスクリームを持っていったりすることも可能です。
また、キャスター付きのモデルであれば楽に持ち運ぶことができます。こだわりの機能が欲しい人は、ぜひチェックしてみましょう。
おすすめのキャンピングカー向け冷蔵庫5選
ここでは、キャンピングカーにおすすめの冷蔵庫を、厳選して5つ紹介します。
おすすめのキャンピングカー向け冷蔵庫5選
- EENOUR 車載冷蔵庫 S32 32L
- FADE ポータブル冷蔵庫 車載冷蔵庫 20L
- マキタ 充電式保冷温庫 18V
- HiKOKI 14.4/18V コードレス 冷温庫 25L
- ARJ(エアーズロックジャパン) DOMETIC ポータブル冷蔵庫
1つずつ、詳しく見ていきましょう。
1.EENOUR 車載冷蔵庫 S32 32L
32Lの大容量で、大人数のキャンプにも最適なポータブル冷蔵庫です。-20℃まで冷える本格派でもあります。
タッチパネルで簡単に操作ができ、コンパクトで持ち運びも楽々です。
車載・家庭用両対応で、アウトドアや災害時にも活躍します。
大人数でのキャンプやBBQを楽しむ方や、災害時のために冷蔵庫を備えておきたい方にもおすすめです。
冷却方式 | コンプレッサー方式 |
サイズ・容量 | 63.5 x 37.5 x 37.6 cm 32L |
電源 | DC電源(12V/24V)、AC電源(100V) |
保冷温度 | -20℃〜25℃ |
その他の機能 | タッチパネル、庫内灯、メモリー機能 |
2.FADE ポータブル冷蔵庫 車載冷蔵庫 20L
-22℃まで急速冷凍可能な20Lのコンプレッサー式ポータブル冷蔵庫です。
磁気ふた構造と高品質断熱材で保冷力は抜群!ECOモード搭載で省エネ運転も可能です。
車載はもちろん、家庭用としても使える2Way電源対応で、幅広いシーンで活躍します。
省エネ・節電を意識している方や、コンパクトで持ち運びやすい冷蔵庫が欲しい方におすすめです。
冷却方式 | コンプレッサー式 |
サイズ・容量 | 30 x 30 x 30 cm 20L |
電源 | DC電源(12V/24V)、AC電源(100V~240V) |
保冷温度 | -22℃~10℃ |
その他の機能 | ECOモード、静音設計、低電圧保護機能 |
3.マキタ 充電式保冷温庫 18V
マキタの18Vバッテリーで駆動する、保冷-18℃〜保温60℃の20L冷温庫です。
DC電源・AC電源・直流電源の3つの電源に対応しています。また、キャスターが付いているため、楽に持ち運びができるでしょう。
500mlペットボトルを20本も収納できるという大容量も魅力です。
キャンプやバーベキューなど屋外で使いたい方や、保温機能も使いたい方におすすめの冷蔵庫です。
冷却方式 | コンプレッサー式 |
サイズ・容量 | 62.3 x 34.1 x 37.15 cm 20L |
電源 | DC電源(12-24V)、AC電源(100V)、直流電源(18V) |
保冷温度 | -18℃~60℃ |
その他の機能 | キャスター付き、折り畳み式ハンドル、防水保護等級IPX4 |
4.HiKOKI 14.4/18V コードレス 冷温庫 25L
25Lの大容量で、仕切り板を使えば左右で異なる温度設定が可能です。
0℃と60℃の同時設定も可能で、冷温庫として力を発揮します。
12V出力とUSB-C端子を搭載し、さらに使いやすく進化しました。
大容量の冷温庫が欲しい方、冷たいものと温かいものを同時に保存したい方におすすめです。
冷却方式 | コンプレッサー式 |
サイズ・容量 | 34×65.3×45cm 25L |
電源 | AC電源(100V 50/60Hz)、DC電源(12V/24V) |
保冷温度 | -18℃~60℃ |
その他の機能 | 2部屋モード、12V出力、USB-C端子、ショルダーベルト |
5.ARJ(エアーズロックジャパン) DOMETIC ポータブル冷蔵庫
AC100V、DC12Vに加えて、カセットガスも使用可能なアンモニア吸収方式の冷蔵庫です。
使用する場所にあわせて電源を選べるため、アウトドアや車中泊、災害時にも活躍します。
電源を選ばずに使いたい方、静かな冷蔵庫が欲しい方におすすめです。
冷却方式 | アンモニア吸収方式 |
サイズ・容量 | 50 x 44.3 x 44 cm |
電源 | AC100V、DC12V、カセットガス |
保冷温度 | 外気温より最大-25℃まで |
その他の機能 | ガス点火ボタン、キャリーハンドル |
冷蔵庫の冷却効率をアップさせる5つのコツ
キャンピングカーでの旅や車中泊で活躍するポータブル冷蔵庫。せっかくなら、性能を最大限に活かしたいですよね。
ここでは、冷蔵庫の冷却効率をアップさせる5つのコツをご紹介します。
冷蔵庫の冷却効率をアップさせる5つのコツ
- 電源は出発の前日に入れておく
- 食材を詰めすぎないようにする
- 開閉回数を減らして結露を防ぐ
- 排熱口を塞がない
- 凍らせた食材やペットボトルを保冷剤代わりに入れる
詳しく解説します。
1.電源は出発の前日に入れておく
家庭用冷蔵庫とキャンピングカー用冷蔵庫の最大の違いは、電源のオンオフ頻度にあります。
家庭用冷蔵庫では、停電や引っ越しといった特別な場合を除き、電源を切ることはほとんどありません。
一方、キャンピングカーで使う冷蔵庫はつけっぱなしにすることは少なく、電源のオンオフを繰り返します。
ポータブル冷蔵庫は冷えるまでに時間がかかるため、出発の前日に電源を入れ、設定温度まで冷やしておきましょう。
冷蔵庫を十分に冷やしてから食材を入れることで、庫内温度の上昇を抑え、冷却効率を高めることができます。
2.食材を詰めすぎないようにする
冷蔵庫内の空気の対流が起きないほど食材を詰めてしまうと、冷気がうまく循環せず、庫内の一部しか冷えません。
温度センサーが冷蔵庫内の実際の温度を正しく感知できず、稼働し続けてしまいます。
電力の無駄遣いにつながるため、入れる食材の量には注意が必要です。
冷気は下に溜まる性質があるため、食材を配置する際は、上段に冷蔵保存のもの、下段に冷凍保存のものを入れると良いでしょう。
また、空気の通り道を確保することも重要です。 食材の入れ方を工夫することで、冷蔵庫の動作が効率的になり、節電にもつながります。
3.開閉回数を減らして結露を防ぐ
冷蔵庫のドアを頻繁に開け閉めすると、庫内の温度が上がり、結露が起きやすくなります。
結露は、庫内と庫外の温度差が大きくなると発生します。
結露を最小限に抑えるためには、ドアの開閉時間を短くし、熱いものは冷ましてから入れるなど、温度変化を少なくすることが重要です。
ドア付近に保冷剤を置くのも有効ですが、開閉回数が多くなると効果が薄れてしまうため注意が必要です。
また、ドアパッキンの劣化も結露の原因となるため、定期的に状態をチェックし、必要であれば交換しましょう。
4.排熱口を塞がない
冷蔵庫は、背面や側面にある排熱口から熱を放出することで庫内を冷やしています。
そのため、冷蔵庫の周囲、特に排熱口付近は、空気がスムーズに流れるようにスペースを確保することが重要です。
冷蔵庫をタオルなどで完全に囲ってしまうと、排熱が妨げられ、冷却効率が低下するだけでなく、故障のリスクも高まります。
設置する際は、取扱説明書をよく読み、必要に応じて冷蔵庫周辺の空間を確保しましょう。
5.凍らせた食材やペットボトルを保冷剤代わりに入れる
冷蔵庫の冷却効率を上げるには、庫内温度を一定に保つことが重要です。
あらかじめ凍らせた食材やペットボトルを保冷剤代わりに入れることで、庫内温度の上昇を抑え、冷却効果を高めることができます。
保冷剤は溶けると場所を取るだけになってしまいますが、飲み物を凍らせたペットボトルなら無駄になりません。
また、食材を凍らせて保冷剤代わりに使うのも良い方法です。 肉はもちろん、野菜やきのこなど、冷凍可能な食材はたくさんあります。
ただし、冷凍した食材は鮮度が落ちやすいため、なるべく早く使い切りましょう。
その他、キャンピングカーの旅にあるとよいものは、以下の記事でも紹介しています。
まとめ
この記事では、キャンピングカーでの旅に欠かせない冷蔵庫の選び方とおすすめ商品を紹介しました。
冷蔵庫選びでは、5つのポイントを考慮し、自身のニーズに最適な一台を見つけることが重要です。
おすすめ商品として、大容量モデルから省エネモデル、コードレスモデルまで、さまざまなニーズに対応できる商品を紹介しました。
本記事で紹介した冷蔵庫の冷却効率アップのコツも参考にして、キャンピングカーでの旅を楽しんでください!