そのようなご質問にお答えします。
この記事でわかること
- エンジンをかけたまま車中泊してはいけない4つの理由
- エンジンをかけずに快適な車中泊をするには
- 安心・安全な車中泊にはRVパークの利用がおすすめ
車中泊を行う際、「エアコンを使いたいからエンジンをかけたままにしよう」と、アイドリングをする方もいるでしょう。
しかし、エンジンをかけたままの車中泊にはさまざまな危険が潜んでいるため、NGな行動と言えます。
そこで本記事では、エンジンをかけたまま車中泊してはいけない理由、エンジンをかけずに快適な車中泊をする方法を解説します。
1971年北海道生まれ、旅行・サウナ・温泉・サーフィン・スノーボード・釣り・キャンプなど北海道のアウトドアを楽しむ。自らもキャンピングカーで日本縦断やアメリカ、オーストラリア、ニュージーランドなどを巡り、北海道ローカルが楽しむ本物の北海道の素晴らしさを世界に発信。海外同様のキャンピングカー旅文化を広げるために、現在は北海道ニュージーランド化計画を推進中
エンジンをかけたまま車中泊してはいけない4つの理由
エンジンをかけたまま車中泊してはいけない理由を4つご紹介します。
命にも関わる危険が潜んでいるため、きちんと知っておいてください。
一酸化炭素中毒の危険がある
車中泊時にエンジンをかけたまま過ごすと、車内に排気ガスが入り込んで一酸化炭素中毒を起こす可能性があります。
とくに冬場は、夜間の降雪でマフラー部分が埋もれてしまい、逆流した排気ガスで事故に繋がるケースも少なくありません。
一酸化炭素は臭い・色がなく、知らないうちに車内へ充満してしまうため、気付いたときには中毒状態に陥っていることが多いです。
「夏はクーラー」「冬は暖房」と、快適な車内温度のためにエンジンをかけたままにしたいと思うかもしれませんが、危険を伴うのでやめてください。
騒音トラブルを招く可能性がある
エンジンをかけたままの車中泊は、周辺の方との騒音トラブルを招くこともあります。
とくに、住宅が多い場所で車中泊を行う場合は、住民の方の睡眠を妨げてしまうといった迷惑がかかるため辞めてください。
警察を呼ばれるケースも少なくないので、エンジンは切って過ごしましょう。
環境に悪影響を及ぼす
エンジンをかけたままにすると二酸化炭素が排出され続けるため、環境にも悪影響を及ぼします。
「周辺に住宅がない場所ならエンジン音を出しても問題ない」と思うかもしれませんが、どんな場所であってもアイドリングは良くありません。
車中泊はマナーを守って楽しんでください。
最悪の場合「車両火災」に繋がる可能性も
車中泊時にエンジンをかけたまま過ごすと、最悪の場合「車両火災」に繋がる可能性もあります。
運転席で就寝している際、アクセルを無意識に踏んでしまい、空ぶかし状態になるのが原因です。
10分程度の短い時間で出火したというデータもあるので、車中泊時は必ずエンジンを切ってください。
エンジンをかけずに快適な車中泊をするには
エンジンをかけなくても、対策をしておけば快適な車中泊が可能です。
ここでは、快適に車中泊する方法を夏・冬に分けてご紹介します。
夏の車中泊の暑さ対策3選
夏の車中泊は、暑さ対策をしておかなければ熱中症の危険があります。
エンジンを切っている状態ではクーラーを使えませんが、他の方法でも十分に対策は可能です。
風通しを良くする
締め切った状態にすると、車内温度はどんどん上昇してしまいます。
そのため、窓の隙間をあけるなどして風通しを良くしましょう。
虫などの侵入が気になる場合は、車用網戸を活用するのもおすすめです。
涼しい場所を選んで車中泊する
涼しい場所で車中泊するのも大事な対策の1つです。
たとえば、以下のような場所は夏場でも過ごしやすいと言えます。
- 標高の高い場所
- 陰になる場所
- 河原や湖畔など水辺の場所
車中泊する場所によって体感温度は大きく変わるため、夏場は3つに当てはまる場所を選んでみてください。
ポータブルクーラー・扇風機を使う
風通しを良くするのと合わせて、ポータブルクーラーや扇風機を使うのもおすすめの対策です。
どちらも電源のない場所で使用できるタイプが販売されているため、活用してみてください。
また、ポータブル電源を合わせて用意しておけば、大きめのポータブルクーラーや扇風機も稼動させられます。
冬の車中泊の寒さ対策3選
冬の車中泊は、寒さ対策をしておかなければ低体温症や凍傷の危険があります。
また、血行不良によるエコノミークラス症候群なども起こりやすいため、しっかりと対策をしてください。
窓からの冷気を防ぐ
車は窓から冷気が入ってくるため、カーテンやシェードなどを活用して冷気を遮断するのが有効です。
カーテンやシェードは低コストでできる簡単な対策ですが、それだけでも車内温度の低下を防げます。
風を遮れる場所で車中泊をする
夏とは反対に、冬の車中泊は風を遮れる場所を選ぶのが重要です。
たとえば、周囲に建物があって風の影響を受けづらい場所や、木々に囲まれている場所などが向いています。
風の影響を受けると、車内温度も下がりやすくなるため注意してください。
電気毛布を使う
充電式やUSBタイプの電気毛布は電源がなくても使用できるので、冬の車中泊におすすめです。
使わない時は畳んでコンパクトにできるので、人数分用意しておくと安心でしょう。
安心・安全な車中泊にはRVパークの利用がおすすめ
道の駅やサービスエリアなど、「車中泊OK」と定められている場所であれば、どこでも車中泊ができます。
しかし、安心・安全に車中泊を楽しむためには、RVパークの利用がおすすめです。
RVパークは車中泊専用の場所で、全国に300を超える施設があります(2022年12月現在)。
1泊2,000~3,000円と利用料はかかりますが、24時間使えるトイレはもちろん、温泉を併設している施設もあります。
RVパークでは外部電源を利用できる
RVパーク最大の魅力は、外部電源を使用できる点です。
ほとんどのRVパークに一般的な家庭と同じ100Vの電源が設置されているため、家庭用の家電なども使用できます。
エンジンをかけなくてもエアコンなどの家電が使えるため、安心・安全で快適な車中泊が可能です。
RVパークは、キャンピングカーだけでなく普通車でも利用できるので、車中泊時は活用してみてください。
»【電源も使える】RVパークだから叶う快適な車中泊!魅力や使い方を解説
まとめ|エンジンをかけたままの車中泊はNG!他の対策で快適にしよう
本記事では、エンジンをかけたまま車中泊してはいけない理由、エンジンをかけずに快適な車中泊をする方法、RVパークについて解説しました。
「車中泊時はエンジンをかけたまま過ごす」という方もいますが、実はさまざまな危険が潜んでいます。
エンジンをかけなくても、対策次第では快適に過ごせるので、ご紹介した内容を参考にしてみてください。
また、RVパークの利用も視野に入れて、安心・安全に車中泊をしましょう。