そんな疑問をお持ちの方も多いのではないでしょうか。
そこで本記事では、キャンピングカーの寿命や後悔しないための5つのポイントをご紹介します。
この記事を読めば、キャンピングカーの寿命や、後悔しないためのポイントを理解でき、前向きにキャンピングカーの購入を考えることができます。
この記事でわかること
- 買ってはいけない中古キャンピングカーの特徴
- 中古キャンピングカー購入のポイント
これからキャンピングカーの購入を検討されている方は、ぜひ最後まで読んでみてください。
1971年北海道生まれ、旅行・サウナ・温泉・サーフィン・スノーボード・釣り・キャンプなど北海道のアウトドアを楽しむ。自らもキャンピングカーで日本縦断やアメリカ、オーストラリア、ニュージーランドなどを巡り、北海道ローカルが楽しむ本物の北海道の素晴らしさを世界に発信。海外同様のキャンピングカー旅文化を広げるために、現在は北海道ニュージーランド化計画を推進中
キャンピングカーは20年以上乗れるものもある
キャンピングカーの寿命は、車種や使用状況によって異なりますが、一般的には10年から15年程度と言われています。
しかし、適切なメンテナンスを行えば、20年以上も乗ることができます。
たとえば、中古車情報サイト「カーセンサーnet」で調べてみると1993年式の「トヨタ ライトエース キャンピング」が掲載されています。このほか、1994年式も多数掲載されており、古いものでは1970年式のキャンピングカーまで中古市場で取引されています。
このようにキャンピングカーは非常に寿命が長い車なのです。重要なのは、定期的な点検と必要に応じた修理を怠らないことです。
普通免許で乗れる「キャブコン」の寿命目安は走行距離が20万キロ
キャブコン(キャビンコンバーター)型のキャンピングカーは、家のように使える空間を備えており広々とした居住スペースが人気のキャンピングカーです。
社内にはベッドやキッチンが装備されるくらい十分な広さがあるにも関わらず、普通免許で運転できる利便性から人気です。
キャブコンは車体やフレームが頑丈に作られているため、寿命が長い傾向にあり、寿命の目安は走行距離が20万キロ程度と言われています。
先ほどご紹介した「カーセンサーnet」に掲載されている「1993年式 トヨタ ライトエース キャンピング」を例に見てみると走行距離は20万kmですが中古市場で一定の需要があることが伺えます。
中には走行距離が27.5万kmというキャブコンもあるように、適切にメンテナンスを施せば20万kmを超えてた車両でも十分に活躍してくれるはずです。
買ってはいけない中古キャンピングカーの特徴5選
一度買えば、長く乗れるキャンピングカー。購入するからにはお気に入りの一台を見つけたいものですよね。
とはいえ、キャンピングカーは決して安い買い物ではありません。だからこそ、購入時には気をつけておくべきポイントがあります。
買ってはいけないキャンピングカーの特徴
- メンテナンスの記録が無い
- 足回りがサビだらけ
- 年式の割に走行距離が極端に少ない
- 販売業者の評判が悪い
- 内装や外装が汚れたまま
買って後悔しないためにも、ひとつずつ丁寧に解説をしていきます。
1.メンテナンスの記録が無い
メンテナンス記録はそのキャンピングカーが適切なサービスを受けていたかを示す重要な記録です。
記録を通して交換された部品の種類や時期の把握、過去に発生した問題や修理箇所からその車両が抱えているリスクを把握できます。
とくにエンジンやブレーキシステムなど重要な機械部品の記録は、購入後の寿命にも関わる記録です。
このようにメンテナンス記録がない車両は、過去に適切なケアがされておらず状態が不明であり、将来的に重大な故障が発生し、高額な修理費用が掛かるリスクが高まります。
適切なメンテナンスが行われていたかどうかの確認は購入後、長く乗り続けるために欠かせない中古車選びの重要なステップです。
2.足回りがサビだらけ
足回り部分は、道路からの塩分、水分、砂利などの腐食性物質に常に晒されているため、サビは避けられない現象として発生します。
しかし、適切なメンテナンスとケアによって、サビの進行は最小限に抑えることが可能です。
足回りのサビが進行していると、そのキャンピングカーが適切なメンテナンスを受けてこなかった可能性が高いという指標になります。
また、サビがひどい場合、車の構造的な強度に影響を与え、安全性が低下するリスクも。とくにサスペンションやブレーキ系統など、足回りの重要な部品がサビで損傷していると、走行性能に影響を及ぼし、修理費用が高額になる可能性があります。
3.年式の割に走行距離が極端に少ない
中古キャンピングカーを選ぶ際、年式の割に走行距離が極端に少ない車両には注意が必要です。
キャンピングカーの走行距離は専用の特殊な機器を使用するとタコメーターの距離のリセットが可能です。
もちろん、走行距離の改ざんは不正行為であり、実際には低走行と偽ることで、車両価値を不当に高く見せかけることが目的です。このような車両を一般の購入者が見分けるのは非常に困難で、個人間での取引の場合は特に注意が必要です。
中古キャンピングカーを購入する際は信頼できるディーラーからの購入をおすすめします。
信頼できるディーラーは、車両の歴史やメンテナンス記録について透明性を持って提供することが多く、改ざんされた走行距離の車を販売するリスクが低いです。
車両の品質を保証するための厳しい基準を設けているケースも多く、専門家による徹底的な検査が行われています。
4.販売業者の評判が悪い
販売業者の評判が悪い場合、アフターケアや保証に問題がある可能性が高いです。
キャンピングカーは普通の自動車と異なり、特有のメンテナンスが必要です。
キャンピングカーの取り扱いに慣れていない販売業者の場合、キャンピングカー特有のメンテナンス方法など正確な情報を提供できない可能性があります。
また、キャンピングカーには特有の修理や部品交換が必要な場合がありますが、キャンピングカーに慣れていない業者の場合、これらのサービスを提供できない可能性があります。
評価が高くキャンピングカーの取り扱いに慣れている販売業者は、車両に備わっている機能を詳細な説明やメンテナンス方法などキャンピングカーをより楽しむためのアドバイス、アフターケアにも丁寧に対応してくれるケースが多いです。
5.内装や外装が汚れたまま
内装や外装が汚れている車両は、前の所有者の手入れが不十分であった可能性があり、これは将来的な問題の原因となり得ます。
「1.メンテナンスの記録が無い」でも解説した通り、前の所有者がその車両をどのくらい丁寧に扱っていたかは車両の品質に深く関わっています。これはメンテナンス履歴だけでなく、外装や内装からも伺い知れます。
外装にキズが残ったままであったり内容の汚れが目立つ場合、前の所有者はその車両を大切に扱っていなかった可能性があります。そのため、適切なメンテナンスをしていない可能性があるのです。
外装や内装の汚れは前の所有者だけでなく、販売業者を知るための判断基準にもなります。キャンピングカーに慣れている業者であれば適切なメンテナンス方法を把握しているため、美装が可能です。
汚れたままで販売されているケースは適切なメンテナンス方法を理解していない業者である可能性が考えられます。
後悔しないための中古キャンピングカー購入の5つのポイント
ここからは、中古キャンピングカー購入におけるポイントを5つご紹介していきます。
車中泊のおすすめ暖房器具
- 価格だけでなく用途に合ったキャンピングカーを選ぶ
- 車検や日常的なトラブルにも対応できる業者から購入する
- 売却時の価値を逆算しておく
- 中古車だけでなく新車も一度は見てみる
- 一番欲しいと思ったキャンピングカーを選ぶ
キャンピングカー購入を検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。
1.価格だけでなく用途に合ったキャンピングカーを選ぶ
アウトドア活動が中心か、観光がメインかなど、旅行のスタイルに合った車内設備を選びましょう。
全ての装備が必要かどうかを検討し、本当に必要なものだけに絞り込みます。
車内のスペースやベッドのサイズが、快適な旅行には欠かせません。高価な車が必ずしも最適とは限らないため、予算内で最も適した車を選びましょう。
キャンピングカーは改造車であるため、メンテナンスや故障のリスクを理解し、自己責任で対応できるか考える必要があります。
価格だけでなく、どのように使うかを考え、用途に合ったキャンピングカーを選びましょう。サイズや機能性も重要な選択基準です。
2.車検や日常的なトラブルにも対応できる業者から購入する
キャンピングカーの購入を検討する際は、デザインや価格だけでなく、車検や日常的なトラブルへの対応力も重要なポイントです。
自身の経験から、整備の専門知識を持ち、信頼できる業者から購入することが、長期的に見て安心だと考えています。
とくに中古のキャンピングカーの場合、適切なメンテナンスと突発的なトラブルへの迅速な対応は、安全な使用に欠かせません。
購入先を選ぶ際は、整備の実績やサポート体制、口コミなどを念入りにチェックし、信頼できる業者を選ぶことが大切です。
具体的には、以下の点に注意するとよいでしょう。
中古車選びの注意点
- キャンピングカーの整備実績が豊富な業者を選ぶ
- 車検や修理だけでなく、日常的なメンテナンスにも対応してくれる業者を選ぶ
- 実際にキャンピングカーを購入した人の口コミを参考にする
これらの点を考慮して購入先を選ぶことで、安心してキャンピングカーに乗ることができます。
3.売却時の価値を逆算しておく
キャンピングカーを選ぶ際は、将来の売却価値も考慮しましょう。人気モデルや新型のキャンピングカーは、中古市場でも比較的高値で売却できる傾向にあります。
一般社団法人日本RV協会が全国のキャンピングカーユーザーや業界動向を調査、取りまとめて発信する「キャンピングカー白書」の2022年版レポートでは、国内キャンピングカーの売り上げ総額(新車・中古車合計)が過去最高の635.4億円に達し、過去10年で3倍となっています。
このようにキャンピングカー市場は順調に成長しており、年々需要が高まっているため、中古車の市場価値も高く、高値で取引されています。
たとえば、YouTuberの一味たかさんは、新車で購入したキャンピングカーを3年半後に売却し、同モデルの新しいキャンピングカーに乗り換えました。
この事例から、キャンピングカーを選ぶ際は、初期の購入価格だけでなく、将来売却したときの価値も考えることが大切です。
4.中古車だけでなく新車も一度は見てみる
キャンピングカーを選ぶ際は、中古車に目が行きがちですが、新車も検討してみましょう。
新車は、最初のオーナーになれることや、より幅広い選択肢から最適な車両を見つけることができ、自分好みにカスタマイズできることなどのメリットがあります。
また、故障のリスクが低く、最新の装備を楽しめるというメリットもあります。
もちろん、価格が高いというデメリットもありますが、自分のライフスタイルに合った理想のキャンピングカーを見つけるためには、新車も選択肢に入れるべきです。
5.一番欲しいと思ったキャンピングカーを選ぶ
キャンピングカーを選ぶ際には、一番欲しいと思った車種を選ぶことが大切です。
人気車種には多くの利点がありますが、スペックや口コミだけで選ぶと、実際に使用した際に想像していたものと違うということが起こり得ます。想像していたより室内高が低い・ベッドスペースが狭いなど、購入後に不便と感じてしまうケースがあります。
すでに所有している方々の口コミは非常に参考になる有益な情報ではありますが、用途や使用人数、使用頻度など条件は人それぞれです。口コミやスペックベースで検討するのももちろん重要ですが、もっとも確実なのは実際に乗ってみることです。
実際に乗ってみて自分たちの目的にマッチしているか?を確かめてから、一番欲しいと思った車種を選ぶことが後悔のないキャンピングカーライフを送る大切なポイントです。
まとめ
今回は、キャンピングカーの寿命や購入後に後悔しないためポイントについてお伝えしました。
一般的に、キャンピングカーの寿命は10年から15年であり、適切なメンテナンスを行うことで、20年以上乗り続けることが可能です。特に、キャブコン型は走行距離20万キロを目安に長い寿命が期待できます。
新車と中古車の両方を検討し、自分のライフスタイルや目的に最も適したキャンピングカーを選ぶことが、長く愛用できる秘訣です。