キャンピングカーのリースは、手続きをせずに車両をすぐに手に入れたい人におすすめです。
また、購入とリース、レンタルの費用を比較してみると、キャンプが月に4日間以内であればレンタルが最も安いです。
本記事では、リースの料金相場やリースにおける注意点、リースがおすすめな人の特徴などをお伝えします。
リースの注意点やおすすめな人の特徴を解説しますので、ぜひご覧ください。
この記事でわかること
- キャンピングカーリースとは月額固定費でのサブスク
- リースにおける5つの注意点
- キャンピングカーのリースがおすすめな人の特徴3選
- キャンピングカーのリースに関するよくある質問
この記事を読めば、リースのメリット、デメリットを理解できるので、最適な選択ができるでしょう。
1971年北海道生まれ、旅行・サウナ・温泉・サーフィン・スノーボード・釣り・キャンプなど北海道のアウトドアを楽しむ。自らもキャンピングカーで日本縦断やアメリカ、オーストラリア、ニュージーランドなどを巡り、北海道ローカルが楽しむ本物の北海道の素晴らしさを世界に発信。海外同様のキャンピングカー旅文化を広げるために、現在は北海道ニュージーランド化計画を推進中
キャンピングカーリースとは月額固定費でのサブスク
キャンピングカーリースとは、キャンピングカーを月額の固定費で利用できる乗り放題のサブスクです。
既にキャンピングカーとしてカスタムされている車両のリースができる業者は、日本にはほとんどありません。
一方で、車中泊使用の車両にカスタムができるリース契約があります。
カーリースでは、車両価格から契約終了時の下取り価格を引いた金額(残価)に、税金や保険料などを足して契約月数で分割します。
そのため、毎月一定額をリース会社に支払いながら、自分で車中泊仕様へのカスタムが必要です。
ただし、あくまで所有者はリース会社であり、使用者は契約者なので、基本的には契約が終了したら返却します。
車両を購入するよりも、すぐに車両が手に入るため面倒な契約をせずに車両を手に入れたい方におすすめです。
購入よりも短期的に費用を抑えたい人におすすめ
リースはローンと比べて、初期費用がかかりません。
実際の費用をリースサービス、「定額カルモくん」の場合で見てみましょう。
キャンピングカー仕様に改造できる車両の月額費用
- キャラバンワゴン:43,730円~
- N BOX:20,300円~
※いずれも11年契約の場合の月額料金。
ただし、リースできる車両は、車中泊仕様車ではありません。
また、キャンプに行く際は、元を取るのが目的にならないように注意しましょう。
初期費用や税金などを払わずに、短期的な費用を抑えて車両を手元に置いておきたい場合は、リースがおすすめです。
最も安く済ませるならレンタル
リースとレンタルでは、料金にも違いがあります。
リースは数か月から10年程度と契約期間が長く、その間月々決められたリース料金を支払います。
一方レンタルは、数時間から数日間というように短期間も可能です。
料金は日によって違い、平日と土日祝日ハイシーズンでは料金設定が異なります。
今回は、北海道ノマドレンタカーでキャブコンをレンタルする費用を紹介します。
キャンピングカーのレンタル費用
- キャブコン(オフシーズン):50,600円~/1泊2日
- キャブコン(ハイシーズン):92,400円~/1泊2日
キャンピングカーのレンタルだと、既に車中泊やキャンプ仕様にカスタムされています。
そのため、快適にキャンプ体験が可能です。
毎月1回キャンプに行くとしても、平日のみであればリースの料金とほどんど変わりません。
キャンプに行かない場合は、費用が一切かからないため、年間のトータルコストは圧倒的にレンタルがお得です。
リースにおける5つの注意点
キャンピングカーをリースする際の注意点は以下の5つです。
キャンピングカーをリースする際の注意点
- 中途解約ができない
- 走行距離など各種制限がある
- ローンと異なりいつまでも所有権は手に入らない
- 問い合わせをしないと実際にリースする車両はわからない
- 手間がかからない代わりに費用が高い
順番に解説していきます。
1.中途解約ができない
マイカーは車が不要になったら処分や乗り換えができますが、カーリースは契約したら中途解約できません。
カーリースは、中途解約されてしまうと車の購入費用を回収できず、リース会社が損害を受けてしまうのです。
そのため、カーリースでは原則として中途解約禁止になっています。
万が一、契約満了前に中途解約してしまうと、違約金が発生するので注意が必要です。
違約金の内容はリース会社によって多少違いますが、残りの契約期間のリース料や事務手数料などが含まれます。
中途解約しないためにも、契約の際は慎重に検討しましょう。
2.走行距離など各種制限がある
カーリースは走行距離制限が設けられており、オーバーすると超過料金が発生する可能性があります。
契約時に設定された走行距離を超えてしまうと、車の価値が下がりリース会社の損害になってしまうからです。
しかし、一部では走行距離制限のない会社もあります。
特に、長距離の移動が多いキャンピングカーのリースでは、走行距離制限のない会社を選んでおくと安心です。
またリース会社の多くでは契約終了時に車を原状回復しなければならないと決められています。
ただし、リース会社によっては多少のカスタムなら可能なケースがあります。
最後に車がもらえるプランなどもあるので、思い切りカスタムを楽しみたい人にはそちらがおすすめです。
3.ローンと異なりいつまでも所有権は手に入らない
カーリースは使用者が選んだ車をリース会社が購入し、契約期間中使用者に車を貸し出すサービスです。
ローンと異なり、リースでは所有権はリース会社にあるため、たとえローンを完済できるほどの金額を支払ったとしても車は使用者のものになりません。
一方、銀行ローンで購入した場合の所有権は使用者です。
ただし、ディーラーローンでは購入した車が担保になり、ローンの返済が終了するまでの所有権はディーラーになります。
購入した車は自分のものなので売却すれば手元にお金が戻りますが、リースは消費なので使用したい期間中ずっと借り続けます。
リース会社によって、最終的に車が自分のものになるプランもあるので、気になる人は検討してみましょう。
4.問い合わせをしないと実際にリースする車両はわからない
キャンピングカーのレンタルは車種や利用料金などネット上ですぐに確認ができます。
レンタルしたい場所や日程が決まっていれば具体的な金額もわかるので、そのまま申し込みできます。
一方、リースはキャンピングカーのリースをしている会社自体が少ないこともあって、具体的なリース料金をネット上ですぐに確認するのは難しいです。
リースは、契約期間などによって料金は異なります。
安いと期待して実際問い合わせてみたら「思ったより高額だった」、というケースもあるかもしれません。
リースできる車種や料金を確認したいときは、メールか電話で問い合わせするのがおすすめです。
5.手間がかからない代わりに費用が高い
カーリースでは使用者が支払う月額料金の中に保険や税金、メンテナンス代金が最初から含まれています。
車の所有者であるリース会社が、使用者に代わってそれらの費用を支払うのです。
そのため、使用者は初期費用がかからず、支払いの手続きをする必要はありません。
しかし、当然使用者が支払う月額料金の中には、手数料というかたちで、リース会社の利益も上乗せされています。
リースの宣伝では「お得」がアピールされていますが、実際は手間がかからない代わりに支払い総額が高くなる傾向にあるので注意してください。
目先のメリットだけにとらわれず、実際にかかる費用などをしっかり確かめておきましょう。
キャンピングカーのリースがおすすめな人の特徴3選
ローンでの購入やレンタルなど、キャンピングカーを入手する方法はいくつかあります。
リースがおすすめな人の特徴は以下の3つです。
キャンピングカーをリースする際の注意点
- 購入における面倒な手続きをしたくない
- 気軽にキャンピングカーを乗り換えたい
- 毎月必ずキャンピングカーでキャンプに行く
順番に解説していきます。
購入における面倒な手続きをしたくない
キャンピングカーが欲しいけどまとまった資金が無い。
そんなときリースやレンタル、ローンを組んで購入などの選択肢があり、どうしようか迷うのではないでしょうか。
どれも月に一定額を支払うのに変わりはないのですが、それぞれ特徴に違いがあります。
購入はリースに比べ、頭金などの初期費用がかかる他、多くの手続きが必要になります。
保険や税金の手続き、メンテナンスなどすべて自分で行わなければいけないのです。
また購入は、買い替えるときも複数の中古車店で見積もりをとったりと意外と手間がかかるものです。
もしも、購入における手続きが面倒と思う人は、手間のかからないリースをおすすめします。
気軽にキャンピングカーを乗り換えたい
「常に新しい車に乗りたい」「生活の変化に合わせて車を乗り替えたい」そのような理由で数年ごとに車を変えたい人はカーリースがおすすめです。
カーリースは使用者が欲しい車をリース会社が購入して貸し出すので、最新モデルも含めた豊富な車種の中から好きな車を選べます。
現金やローンでの購入で車の乗り換えをするときは、複数の中古車店に持ち込んで査定をしてもらい、より良い条件で買い取ってくれる店を探すので手間がかかってしまいます。
一方カーリースなら、契約が終了したらリース会社に車を返却するだけなので手間がかかりません。
再び新しい車を借りるときも、初期費用をかけずに申し込みができます。
毎月必ずキャンピングカーでキャンプに行く
毎月必ずキャンプに行くなら、リースとレンタルどちらがお得なのでしょうか。
ハイエースにおける、リースとレンタルは以下のとおりです。
車中泊仕様にカスタム可能なハイエースのリース費用
- 1年契約:136,905円~/月
- 5年契約:53,690円~/月
- 11年契約:41,640円~/月
キャンピングカー(ベース車両ハイエース)のレンタル費用
- 平日:18,000円~/日
- 土日祝:25,000~/日
- ハイシーズン:30,000円~/日
リースとレンタルでは、キャンピングカーの利用回数によって、割引が適用されるケースがあります。
基本的にはレンタルの方が費用はかかりませんが、月に何日もキャンプに行きたい人はリースがお得といえるでしょう。
キャンピングカーのリースに関するよくある質問
キャンピングカーをリースに関するよくある質問は以下の2つです。
キャンピングカーリースに関するよくある質問
- おすすめのリース会社はどこですか
- キャンピングカーのリースで人気の車種はどれですか
順番に解説していきます。
おすすめのリース会社はどこですか
キャンピングカーリースが出来るおすすめの2社をご紹介します。
会社名 | おすすめな理由 |
フジカーズ | 全国に拠点があり、キャンピングカーの在庫数は約2,200台と日本最大級の品揃え |
ブルームーン | 軽キャンパーのリースができる |
リースの検討と併せて、購入やレンタルも選択肢として考慮するとコストを抑えられる可能性があります。
キャンピングカーのリースで人気の車種はどれですか
リースで人気のキャンピングカーは、以下の3つです。
タイプ | 特徴 |
キャブコン | 王道のキャンピングカーで、広い居住空間がある。ただし、初心者は運転に注意が必要。 |
バンコン | キャンピングカーの運転が不安でも、運転しやすい。キャンプをメインで楽しむ人におすすめ。 |
軽キャンパー | リース費用が最も安い。1〜2人のキャンプに最適。 |
キャンピングカーのリースをする際は、必ず車両の実物を確認しましょう。
また、実際に使ってみて使いにくいと感じた際は、車両の変更などを検討するのがおすすめです。
まとめ
本記事では、キャンピングカーのリースについてお伝えしました。
キャンピングカーはアウトドアブームで注目されているので、購入を検討している人も多いでしょう。
キャンピングカーは大きさもさまざまですが、普通運転免許があればほとんどのキャンピングカーは運転できます。
今回お伝えしたように、リース以外にも購入やレンタルという選択肢があります。
リースは初期費用や、ランニングコストの支払いが不要といった面倒な手続きはありません。
一方で、中途解約できないなどトータルコストは購入やレンタルよりも割高のため、注意が必要です。
リースを契約する前に、キャンピングカーをレンタルして、本当に車両を手元に置いておく必要があるか検討してみましょう。