
大きな車体を支えるタイヤは、キャンピングカーにおいて最も重要といえる部分です。
キャンピングカーに合ったタイヤを正しく装着していなければ、事故につながる可能性もあるでしょう。
そこで本記事では、キャンピングカーのタイヤについて選ぶ際のポイントと専用タイヤ、交換費用をご紹介します。
この記事でわかること
- キャンピングカーのタイヤ選びのポイント
- キャンピングカー専用タイヤ3選
- キャンピングカーのタイヤ交換費用


1971年北海道生まれ、旅行・サウナ・温泉・サーフィン・スノーボード・釣り・キャンプなど北海道のアウトドアを楽しむ。自らもキャンピングカーで日本縦断やアメリカ、オーストラリア、ニュージーランドなどを巡り、北海道ローカルが楽しむ本物の北海道の素晴らしさを世界に発信。海外同様のキャンピングカー旅文化を広げるために、現在は北海道ニュージーランド化計画を推進中

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キャンピングカーのタイヤ選びで知っておくべき3つのポイント

キャンピングカーを安心・安全に使用するためには、正しいタイヤで走行することが重要です。
ここでは、キャンピングカーのタイヤ選びに関わる以下のポイントをご紹介します。
キャンピングカーのタイヤ選びのポイント
- キャンピングカーと普通車のタイヤの違い
- タイヤに表記されている数字の意味
- 車種ごとの適切な空気圧
それぞれ詳しく見てみましょう。
キャンピングカーと普通車ではタイヤが異なる
キャンピングカーは、ベース車両にトラックやバンなど重さのある車種を使用しています。
車内にはキッチンや就寝スペース、電化製品といったさまざまなものを搭載しているため、車両重量は大きいのが特徴です。
また、キャンピングカーは長期間の旅行に使用する方が多いため、乗り心地の良さも求められるでしょう。
タイヤにかかる負担を和らげ、乗り心地を良くするためには、タイヤの幅に対する高さの割合を表した「扁平率」の数値が高いものを選ぶ必要があります。
一般的に、普通車とキャンピングカーで使用されるタイヤの扁平率は以下です。
| 普通車 | 55~65 |
| キャンピングカー | 70~80 |
衝撃を吸収し乗り心地も良くなるように、キャンピングカーのタイヤは断面がより円に近い形になっています。
普通車と同じ扁平率のタイヤを選んでしまうと、車両重量に耐えきれず危険が伴うため注意が必要です。
タイヤに表記されている数字の意味
タイヤの側面には先ほどご紹介した「扁平率」や「タイヤ幅」「直径」など、さまざまな数字が表記されています。
キャンピングカーに合うタイヤを選ぶためには、それぞれの数字が何を示すのか理解しておかなければいけません。
たとえば、「195/80R15 107/105L」と表記されている場合、数字の意味は以下になります。
| 195 | タイヤの幅が195mm |
| 80 | 扁平率が80% |
| R | ラジアルタイヤ(タイヤの構造) |
| 15 | タイヤの直径が15インチ |
| 107 | シングルタイヤで使用した場合のロードインデックス |
| 105 | ダブルタイヤで使用した場合のロードインデックス |
| L | 速度記号でタイヤが走行できる最高速度を示す(Lは120km/h) |
また、「X1520」のように製造時期も表記されています。
| 15 | 製造された週(15の場合は2020年の15週目=3月末頃を示す) |
| 20 | 製造された年(20の場合は2020年) |
表記の中でも、タイヤ1本あたりが耐えられる重さを示した「ロードインデックス」の数値は、キャンピングカーにとってとても重要です。
車体重量に対してロードインデックスの数値が不足しているタイヤを使用すれば、タイヤ破損につながりかねません。
表記方法には他にもいくつかパターンがあるので、タイヤを選ぶ際の参考に覚えておくと良いでしょう。
車両ごとに適切な空気圧がある
キャンピングカーは、車両それぞれでタイヤの適切な空気圧が異なります。
車両ごとの空気圧は「車両指定空気圧」と呼ばれており、運転席のドア開閉部付近にkPaで表記されているので確認してみてください。
前輪・後輪ともに表記されているので、車両指定空気圧の数値と合うタイヤを選んで購入する必要があります。
また、日ごろから空気圧はこまめに点検するようにしましょう。
タイヤゲージと呼ばれる専用の機器を用いて自分で点検するか、給油時にガソリンスタンドなどで点検してもらうことも可能です。
空気圧が低下している状態で走行すると、少しの衝撃でもタイヤバーストして大きな事故につながる可能性があります。
キャンピングカーを使用していなくても空気圧は下がるため、旅行などの前には必ず点検することが大切です。
キャンピングカーで起こりやすいタイヤトラブル
キャンピングカーは一般車よりも重量があり、積載量や空気圧の管理を怠ると、思わぬトラブルにつながります。
中でも多いのが以下の3つです。
キャンピングカーで起こりやすいトラブル
- 空気圧が適正でない
- 荷物を積みすぎた
- 荷物を偏って積んだ
ここでは、それぞれの原因と防止策を具体的に見ていきましょう。
1.空気圧が適正でない
まず最も注意したいのが、空気圧の不適正です。
タイヤの空気圧が高すぎると中央部が先にすり減る「偏摩耗」が起き、低すぎると「ヒートセパレーション(剥離)」やバーストを引き起こす危険があります。
適正な空気圧は運転席ドア付近に「kPa(キロパスカル)」で記載されています。
サイズによって基準値が異なるため、不明な場合はタイヤ専門店やビルダーに確認しましょう。
月1回の点検を習慣にすることで、トラブルを防げます。
2.荷物を積みすぎた
次に多いのが荷物の積みすぎです。
キャンピングカーは居住スペースが広いため、つい荷物を詰め込みがちですが、車には必ず「最大積載量」があります。
車両総重量を超えてしまうと、タイヤへの負担が増え、摩耗や破裂、さらには燃費悪化の原因にもなります。
荷物の重量をこの範囲に収め、「必要なものを厳選して積む」意識が大切です。
3.荷物を偏って積んだ
積載量を守っていても、荷物を偏って積むと危険です。
特に車高の高いキャンピングカーは重心が上にあり、強風やカーブ時に横転リスクが高くなります。
左側や後部に重い荷物を集中させると、タイヤの片減りや破裂の原因になることも。
荷物は「車両の中央・低い位置」に均等に配置し、重さのバランスを意識しましょう。
キャンピングカー専用タイヤ3選

キャンピングカーは主に、「LT規格」と呼ばれるバンや小型トラック用のタイヤを使用しますが、キャンピングカー専用に製造された「CP規格」のタイヤもあります。
ここでは、CP規格のタイヤを3種類見てみましょう。
DURAVIS CAMPER(デュラビス・キャンパー)/ブリヂストン

ブリヂストン初のキャンピングカー専用タイヤである「DURAVIS CAMPER」は、ふらつき抑制や操縦安定性に配慮されています。
サイズは以下の2種類で、カムロードやハイエースなどをベースとしたさまざまなキャンピングカーに装着可能です。
サイズ
- 195/70R15 106/104L
- 195/80R15 107/105L
AGILIS CAMPING(アジリス・キャンピング)/ミシュラン

ヨーロッパでは定番のミシュラン社が手がける「AGILIS CAMPING」は、ふらつき抑制はもちろん、高い走行性能をもつタイヤです。
サイズは以下の5種類で、海外製のキャンピングカーから国産のキャブコンまで幅広く対応しています。
サイズ
- 215/75R16 113Q
- 225/65R16 112Q
- 225/75R16 118R
- 215/70R15 109Q
- 225/70R15 112Q
BluEarth-Camper(ブルーアース・キャンパー)/横浜タイヤ

横浜ゴムのキャンピングカー専用タイヤ「BluEarth-Camper(ブルーアース キャンパー)」は、ふらつきにくく耐久性に優れた設計が特徴です。
雨に強い「BluEarth」の技術を継承し、重架装や長時間走行にも安定した性能を発揮します。
欧州のキャンピングカー専用規格「CP規格」にも適合しており、ハイエースやキャブコン、軽キャンパーなど幅広い車種に対応しています。
サイズ
- 15インチ/12インチ
- 対応ボディタイプ:軽自動車・バン
キャンピングカーのタイヤ交換費用

キャンピングカーのタイヤは3年に1度の交換が推奨されており、専門業者に依頼して交換するのが一般的です。
必要なタイヤを持ち込んで交換のみ依頼するパターンと、タイヤ購入+交換をセットで依頼するパターンに分かれます。
交換のみを依頼する場合、作業費用は1万円前後が相場です。
依頼する業者や、交換時に部品の取り換えなどが必要になれば価格は変わるので、事前に問い合わせてみると良いでしょう。
まとめ|安心・安全な旅のためにもタイヤ選びは慎重に!

本記事では、キャンピングカーのタイヤについて、選ぶ際のポイントと専用タイヤ、交換費用をご紹介しました。
キャンピングカーのタイヤは選び方を間違えると重大な事故につながる可能性があるため、慎重に選ばなければいけません。
タイヤ交換のタイミングがきたら、キャンピングカー専用タイヤなども視野にぴったりのものを選んでください。

