そのようなご質問にお答えします。
この記事でわかること
- 実は危険!車中泊の7つの注意点
- 危険を回避して車中泊を安全に楽しむ4つのポイント
「宿泊費を抑えて手軽に楽しめる」と、車中泊で旅行をする方は増えつつあります。
しかし、実際に経験した人にしか分からない、さまざまな危険が潜んでいることをご存じでしょうか?
そこで本記事では、危険を伴う車中泊の注意点と安全に楽しむためのポイントをご紹介します。
1971年北海道生まれ、旅行・サウナ・温泉・サーフィン・スノーボード・釣り・キャンプなど北海道のアウトドアを楽しむ。自らもキャンピングカーで日本縦断やアメリカ、オーストラリア、ニュージーランドなどを巡り、北海道ローカルが楽しむ本物の北海道の素晴らしさを世界に発信。海外同様のキャンピングカー旅文化を広げるために、現在は北海道ニュージーランド化計画を推進中
実は危険!車中泊の7つの注意点
手軽に楽しめる車中泊ですが、実はさまざまな危険が潜んでいます。
ここでは、車中泊時の7つの注意点について見てみましょう。
狭い車内でのエコノミークラス症候群
一般的な乗用車などで車中泊を行う場合、座った状態で過ごしたり車内のシートを倒して就寝することが多いと思います。
しかし、それでは十分な広さを確保できず寝返りもまともに取れないため、血流の滞りからエコノミークラス症候群を発症する可能性があります。
エコノミークラス症候群は飛行機の乗車時に起こる症状として知られていますが、車中泊時にも起こることはあるため注意しなければいけません。
シートを倒すだけでなく、身体がなるべくフラットになるような空間を確保してください。
アイドリングによる一酸化炭素中毒
夏のクーラーや冬の暖房など、車中泊時の車内を快適にするためにエンジンをかけたまま過ごそうと考える方もいるかもしれません。
しかし、アイドリング状態を続けると排気ガスが車内に入り込み、一酸化炭素中毒を起こしてしまう可能性もあります。
とくに雪の降る地域では、マフラー部分を雪で遮られることで排気ガスの逆流が起こることも少なくありません。
一酸化炭素は臭いもなく、知らず知らずのうちに車内へ充満してしまうこともあるため注意してください。
また、アイドリングは一酸化炭素中毒の危険だけでなく、周辺の環境にも迷惑になるためやめましょう。
締め切った車内での熱中症
車中泊時は、防犯対策でドアや窓を締め切って就寝する必要があります。
しかし、夏場などは締め切った車内で長時間過ごすと、熱中症を起こす可能性があります。
夜であっても夏場は車内温度が高くなるため、窓に少し隙間をあけたり、ポータブルクーラーや扇風機を活用するなどして対策してください。
夜間の騒音トラブル
車中泊時は、周りの環境への配慮も必要です。アイドリングはもちろん、夜遅くまで騒ぐといった行為はトラブルの原因になるため注意しましょう。
車内・車外問わず、マナーを守って車中泊を楽しんでください。
また、周りで車中泊している方の音や暴走族の騒音が気になってしまうこともあります。
車中泊場所を選ぶ際は、どんな利用者がいるのかも気にしながら選ぶようにしてください。
ロックのかけ忘れによる盗難
車中泊時に意外と多いのが、ロックのかけ忘れによる盗難です。
就寝時や、夜間トイレに行く少しのタイミングで被害に合うこともあるため、必ずロックはかけておいてください。
また、ロックをかけていても貴重品などが窓から見えている状態であれば、車上荒らしに狙われる可能性もあります。
危険を回避するためにも、貴重品は見えないように隠したり、常にカーテンをしておくなどの工夫が必要です。
のぞきなどの不審者トラブル
車中泊時は、のぞきなどの不審者トラブルに見舞われることも少なくありません。
実際に「外からのぞかれて怖い思いをした」といった被害の声もあります。
車中泊場所を選ぶ際は、夜でも人気のある場所を選んだり、街灯がしっかりと備わっている場所を利用するようにしましょう。
とくに、女性の車中泊は不審者トラブルが起こりやすいため、車上荒らし対策でもご紹介したようにカーテンを常にしておくなどの対策をしてください。
慢性的な寝不足
車中泊の期間が長くなればなるほど、疲れは溜まっていきます。
宿泊施設などを利用するのとは違って十分な睡眠も取りづらくなるため、慢性的な寝不足になることもあるでしょう。
自分では大丈夫と思っていても、寝不足は注意力を散漫にさせたり、判断能力を低下させたりと、事故の原因にもなるため注意してください。
車中泊の期間が長くなる場合は休憩する時間を多めにとったり、途中で宿泊施設を利用するのも危険回避に繋がります。
危険を回避して車中泊を安全に楽しむ4つのポイント
ここまで5つの注意点をご紹介しましたが、安全に楽しむためにも4つのポイントを意識してみてください。
設備の整ったRV施設を利用する
車中泊は、車を停められる場所であればどこでもできるわけではありません。
サービスエリアや道の駅などは原則禁止なので、トラブルや危険を回避するためにも設備の整ったRV施設を利用するのがポイントです。
RV施設であれば電源を利用でき、扇風機や電気毛布といった季節ごとのアイテムも使えます。
また、管理人の方が在中していることもあるため、不審者などのトラブルを防ぐことにも繋がります。
利用料金は施設ごとに異なるものの、比較的低価格なので長期間の旅にもおすすめです。
キャンピングカーだけでなく、普通車も問題なく利用できます。
就寝時は車内をフラットにする
就寝時は、シート位置を動かして全体がフラットになるように調整しましょう。
シートを倒しただけでは、足周りの血流が悪くなってしまいます。
なるべく身体全体をまっすぐな状態にできるよう、車内はフルフラットにしてください。
簡易的なマットを積んでおいて、就寝時に活用するのもおすすめです。
車内温度に関する対策をしておく
先程もご紹介したように、扇風機や電気毛布といった家電を上手く活用して車内温度に関する対策を行うのもポイントの1つです。
また、夏は窓をあけてこまめに換気をしたり、冬はカーテンをして窓からの冷気を遮断するのも対策になります。
車内温度は高すぎても低すぎても体調に大きな影響を与えてしまうため、自分が快適だと思う温度を保てるようにしましょう。
そもそも、車中泊での旅行を企画する際は、真夏や真冬を避けるのも大切です。
防犯対策をしておく
RV施設などの設備が整っている場所で車中泊を行う場合も、防犯対策は欠かせません。
車のドアロックをかけておくのはもちろん、近くに街灯がある比較的明るい場所を選んで停車しましょう。
また、サンシェードやカーテンを取り付けて中の状態が見えないようにするのもポイントです。
まとめ|危険を知って安全で安心な車中泊を!
本記事では、危険を伴う車中泊の注意点と安全に楽しむためのポイントをご紹介しました。
車中泊は、費用を抑えて気軽に楽しめることから人気が高まっています。
しかし、気軽さ故にさまざまな危険が潜んでいるのも事実です。
安心・安全に車中泊を楽しむためにも、どんな危険があるのかしっかりと理解しておきましょう。