車中泊は宿泊費用を抑えて自由な旅ができるものの、「トイレをどうするか」という問題は付きまといます。
しかし、トイレを利用できる場所や関連アイテムはどんどん充実してきているため、正しく準備しておけばトイレに悩むこともありません。
そこで本記事では、車中泊でトイレが利用できる場所やトイレがない場合の対処法、おすすめのトイレ関連グッズをご紹介します。
この記事でわかること
- 車中泊時でトイレが利用できる場所
- 車中泊時にトイレがない場合の対処法
- 車中泊におすすめのトイレ関連グッズ
- 車中泊のトイレに関する注意点
車中泊時のトイレをどうしようと感じている方は、ぜひ最後まで読んで不安を解消してください。
各スポットの特徴やあると便利なアイテムも取り入れてみてくださいね。
1971年北海道生まれ、旅行・サウナ・温泉・サーフィン・スノーボード・釣り・キャンプなど北海道のアウトドアを楽しむ。自らもキャンピングカーで日本縦断やアメリカ、オーストラリア、ニュージーランドなどを巡り、北海道ローカルが楽しむ本物の北海道の素晴らしさを世界に発信。海外同様のキャンピングカー旅文化を広げるために、現在は北海道ニュージーランド化計画を推進中
車中泊でトイレが利用できる場所3選
車にはトイレがありませんし、キャンピングカーもレンタルの場合は車内トイレを使用できないことが多いです。
そのため、車中泊をする際は近くにトイレがある場所でなければいけません。
ここでは、安心してトイレを利用できる車中泊場所を3つご紹介します。
乗用車・キャンピングカー問わず利用できるスポットなので、参考にしてみてください。
オートキャンプ場
オートキャンプ場は場内に車を駐車して過ごせるので、キャンプだけでなく車中泊にもおすすめの場所です。
各施設には24時間利用できるトイレはもちろん、炊事場やAC電源、入浴施設といった設備があるため、快適に車中泊を楽しめます。
また、車外でバーベキューをするなどアウトドアも満喫できるので、家族やグループでの利用にぴったりです。
ただし、トイレの清潔さは施設ごとにばらつきがあり、虫なども気になるかもしれません。
最近は、トイレ設備に力を入れているキャンプ場も増えているので、事前に調べておくと安心です。
RVパーク
RVパークにも、24時間利用できるトイレが設置されています。
乗用車・キャンピングカー問わず利用でき、管理も行き届いているので、トイレの心配なく車中泊が可能です。
キャンプ場のように車外でのバーベキューなどはできませんが、1泊2,000~3,000円程度と安く利用できるので、一人旅や観光の拠点といった使い方もおすすめです。
湯YOUパーク
湯YOUパークは、旅館・ホテルの駐車場を利用できるサービスで、温泉+車中泊を楽しめるのが特徴です。
基本的に旅館・ホテル内のトイレを利用できるため、「屋外トイレは虫が気になる…」という方も安心して利用できます。
ただ、施設によっては夜間に入り口を施錠するため、トイレを利用できる時間が制限されている場合もあります。
駐車場にトイレがあったり、24時間トイレを利用できる施設もあるので、注意して選んでください。
車中泊旅のトイレ休憩に利用できる場所5選
車中泊場所として長時間の駐車はできないものの、トイレ休憩に利用できる場所は他にもたくさんあります。
道中もトイレ探しに焦ることがないように、覚えておいてください。
サービスエリア・パーキングエリア
高速道路のサービスエリア・パーキングエリアは、24時間いつでもトイレを利用できます。
定期的な清掃で綺麗に保たれているのはもちろん、夜間でも人の出入りが多く、施設全体が明るく保たれているので防犯面も安心です。
ただし、車中泊に利用するのはマナー違反なので、短時間の休憩に留めてください。
道の駅
道の駅は、営業している時間であればトイレを利用できます。
地元の美味しい食材が販売されているので、道中立ち寄りながら目的地を目指すのも旅の醍醐味です。
コンビニ・スーパー
買い物のついでに、コンビニ・スーパーのトイレを利用するのも1つです。
トイレの貸し出しを行っていない場合や、許可が必要な場合もあるので、マナーを守って利用しましょう。
ガソリンスタンド
ガソリンスタンドも施設によってはトイレの貸し出しを行っている場合があります。
利用したい場合は、給油の際にスタッフの方に確認してみてください。
公園
駐車場が併設されていれば、公園もトイレ休憩に利用できます。
ただ、誰でも利用できる分、清掃が行き届いていない場合も多いです。
また、人の少ない公園は防犯上あまり良くないので、女性や子供だけでの利用はおすすめできません。
車中泊時にトイレがない場合の対処法
車中泊をする場所によっては、トイレがなかったり駐車場所から離れている場合もあります。
また、山間部や渋滞にはまるなど、道中すぐにトイレを利用できない可能性もあるでしょう。
そんな時に役立つのが、ポータブルトイレや携帯トイレです。
万一トイレに行きたくなったとしても焦らずに済むので、自分に合うタイプを用意しましょう。
キャンピングカーにはポータブルトイレがおすすめ
ポータブルトイレ(簡易トイレ)は持ち運びができるトイレで、水洗式の本格的なタイプから折り畳めるコンパクトなタイプまで多種多様な種類があります。
タンクに一定量汚水を貯めておけるタイプや、袋をセットして使用するタイプなど、処理方法もさまざまです。
車内に積んでおけばいつでもトイレを済ませられるので、車中泊の強い味方と言えます。
レンタルキャンピングカーの場合は、オプションでポータブルトイレを用意していることもあるので、合わせて利用するのがおすすめです。
乗用車にはコンパクトな携帯トイレを
携帯トイレは、袋に凝固剤や吸水シートが備わっている使い捨てタイプのトイレです。
便座はなくコンパクトなので、スペースが限られる乗用車などでも利用できます。
子供用から大人用まで販売されているため、利用する場合は容量に注意してください。
目隠しアイテムがあると女性も安心してトイレができる
ポータブルトイレや携帯トイレは場所を選ばずトイレができるので、車中泊になくてはならないアイテムです。
しかし、個室トイレのような囲いはないので、女性が使用するには抵抗を感じるでしょう。
目隠しできるアイテムがあれば女性も安心して利用できるので、合わせて準備しておいてください。
たとえば、車内でトイレを利用する場合は窓を覆うカーテンや衣服を覆えるポンチョなどがあると良いです。
また、車外にポータブルトイレを設置したい場合は、ワンタッチテントなどがあると便利でしょう。
キャンピングカーのように、マルチルーム内にポータブルトイレを設置できる場合は必要ありませんが、それ以外は忘れず用意してください。
車中泊におすすめのトイレ関連グッズ9つ
実際に、車中泊におすすめのトイレ関連グッズを9つご紹介します。
車種や誰と車中泊をするのかで必要なアイテムも変わるので、利用シーンを想像しながら選ぶのがポイントです。
1.ポータブルトイレ
先述したように、ポータブルトイレはトイレがない場所で車中泊する場合に欠かせないアイテムです。
車内スペースの有無で設置できる種類は異なるので、まずはどこに置くのか考えて選びましょう。
以下、おすすめのポータブルトイレを2種類ご紹介します。
ラップポン
ラップポンは、汚物袋を熱の力で圧着・密閉できるポータブルトイレです。
高機能フィルムを使用した専用の袋は防菌・防臭に優れ、水を使用せずにワンタッチで清潔に処理ができます。
値段は少し高いですが、車中泊に限らず災害時のトイレとしても活用できるので、家庭に1つ準備しておくと安心です。
使わない時は折り畳んで収納できるので、スペースの心配もありません。
ポルタポッティキューブ
ポルタポッティキューブは、水洗式のポータブルトイレです。
あらかじめ洗浄タンクと汚水タンクに水・洗剤を入れておくことで、臭いを気にせず清潔に使用できます。
平らな場所に設置する必要があるので、ある程度スペースが確保できるバンやキャンピングカーにおすすめです。
2.携帯用トイレ
携帯用トイレは、使い捨ての袋タイプや繰り返し使えるボトルタイプなどが販売されています。
ボトルタイプは使い捨てではない分経済的ですが、中身の処理・洗浄をこまめに行わなければいけません。
そのため、車中泊時は凝固剤などが入った袋タイプが手軽でおすすめです。
3.トイレットペーパー
言うまでもありませんが、トイレットペーパーも忘れず用意しておきましょう。
1ロールあれば2~3日は十分使えますし、車内の汚れをふき取る際にも使用できます。
4.ワンタッチテント
ワンタッチテントは使う時だけさっと広げられ、個室空間を作れるのが特徴です。
車中泊時、車外にポータブルトイレの設置を検討している場合は、ワンタッチテントも用意しておきましょう。
5.ポンチョ
女性の場合、目隠しのためにポンチョがあると便利です。
ワンタッチテントを設置できる場合は必要ありませんが、車内で携帯用トイレを使用する際などに活用できます。
比較的安く購入できるので、1つ用意しておくと万一の時も安心です。
6.ランタン・懐中電灯
夜間に施設のトイレを利用する際は、ランタンや懐中電灯が必要です。
施設の街灯が付いていない場合もあるので、安全のために用意しておいてください。
乗用車で車中泊をする場合、ランタンを吊るしておけば照明代わりにもなります。
7.ウェットティッシュ
共有トイレを使用する際、便座などが汚れている可能性もあります。
施設によっては除菌用のクリーナーを設置していることもありますが、ない場合にさっとふき取れるよう、除菌タイプのウェットティッシュもあると便利です。
8.オムツ
オムツに抵抗のある方は多いと思いますが、「トイレのない車中泊に重宝している」という意見も散見されます。
オムツはコンパクトで吸水性も高く、使用後の処理もしやすいので、念のため用意しておいても良いでしょう。
小さい子供にオムツ、大人は携帯トイレなど、分けて活用するのもおすすめです。
9.猫砂・ペットシーツ
携帯トイレを購入するのではなく、猫砂やペットシーツを活用して自作する方もいます。
作り方は意外と簡単で、ビニール袋に猫砂やペットシーツを入れておくだけです。
猫砂やペットシーツは消臭成分が含まれているため、使用後の臭いも軽減してくれます。
ただし、携帯トイレなどとは違ってゴミがかさばるので、あまりおすすめの方法とは言えません。
もし自作する場合は、処理をどうするのかも考えた上で行いましょう。
車中泊のトイレに関する4つの注意点
施設のトイレを利用する場合も、ポータブルトイレなどのアイテムを活用する場合も、注意すべき点があります。
車中泊を快適・安全に楽しむためにも、トイレに関する注意点4つを知っておいてください。
プライバシーを確保する
施設のトイレが遠く、車内でポータブルトイレや携帯トイレを利用する場合、アイテムなどを使ってプライバシーを確保してください。
たとえば、窓にカーテンを付けたりタオルケットを吊るすなど、外から車内の様子が分からないようにします。
また、車外にポータブルトイレを設置する場合も、ワンタッチテントなどを活用するのが大切です。
外から覗かれていたといった被害も実際に報告されているため、「見えないし大丈夫だろう」と過信せず対策しましょう。
密閉・消臭できる製品を選ぶ
ポータブルトイレや携帯トイレを購入する際は、密閉・消臭ができる製品を選ぶのがポイントです。
たとえば、水洗式のポータブルトイレには汚物を消臭・分解してくれる薬剤が必要です。
また、袋を設置するタイプのポータブルトイレや携帯トイレであれば、凝固剤などで固められるタイプがおすすめです。
車中泊中はすぐに汚物を処理できないことも多く、車内に保管しておかなければいけません。
臭いが漏れるとせっかくの車中泊も不快になってしまうので注意してください。
汚物は決められた場所で処理する
汚物を処理する際は、以下のように決められた場所で処理してください。
汚物を処理する場所
- ポータブルトイレの汚水タンク:キャンプ場やRVパークのダンプステーション、自宅トイレ、自宅の汚水桝などに流す
- ポータブルトイレの排便収納袋・携帯トイレ:凝固剤で固めて燃えるゴミに出す
決められた場所以外での処理はマナー違反になるため、注意が必要です。
料金を支払ってキャンプ場やRVパークのダンプステーションで処理するか、自宅まで持ち帰って処理してください。
夜間は防犯対策も必要
夜間に施設のトイレを利用する場合、必ずランタンや懐中電灯を使用しましょう。
また、複数人で車中泊をしている場合は、なるべく2人以上でトイレを利用してください。
さらに、トイレに行っている間、車の施錠も忘れてはいけません。
キャンプ場やRVパークなどは比較的安全ですが、防犯対策を行っていないとトラブルに巻き込まれる可能性もあるので十分注意しましょう。
まとめ
車中泊時はキャンプ場やRVパークをはじめ、さまざまな施設でトイレを利用できます。
万一トイレがなくても、ポータブルトイレや携帯トイレなどを用意しておけば快適に車中泊できるので、本記事を参考に合う対策を行ってください。
トイレ問題を解決しておけば、より一層車中泊を楽しめます。