Photo:London Kettle
「キャンピングカーで雪道を走るためには、どんな準備をすればいいの?」
「キャンピングカーに慣れていなくても、雪道は運転できる?」
そのようなご質問にお答えします。
本記事の内容
・キャンピングカーで雪道を走行するために必要な準備
・キャンピングカーで雪道を走行する際のポイントと注意点
スキーやスノボーなど、キャンピングカーで冬のレジャーを楽しみたいと考える方もいるでしょう。
しかし、キャンピングカーの運転に慣れていない方は、雪道を安全に走れるのか不安だと思います。
そこで本記事では、キャンピングカーで雪道を走行するために必要な準備、走行時のポイントと注意点をご紹介します。
キャンピングカーをレンタルして冬レジャーを楽しみたいと考えている方は、ぜひ最後まで読んでみてください。
キャンピングカーで雪道を走行するために必要な準備
キャンピングカーで雪道を走行する場合、以下2つの準備が必要です。
・スタッドレスタイヤを使用する
・スノーチェーンを巻く
それぞれ詳しく見てみましょう。
スタッドレスタイヤを使用する
スタッドレスタイヤは、雪道や凍結した道を安全に走行するために開発されたタイヤです。
以前は、スタッド(鋲)のついたスパイクタイヤを使用していましたが、道路への影響を考慮し、現在はスタッドのないスタッドレスタイヤが主流になっています。
スタッドレスタイヤは、ノーマルタイヤに比べてスリット(溝)が深く、路面との接地面積も少ないです。
また、タイヤのゴムは柔らかいため、雪道でもしっかりとグリップし、滑らずに安定した走行を可能とします。
レンタルキャンピングカーの場合、スタッドレスタイヤへの交換は店舗側ですることが多いため心配ありません。
ただし、雪がほとんど降らない地域では、スタッドレスタイヤへ交換されていない可能性もあるため、事前に確認しておきましょう。
また、自身でキャンピングカーを所有している場合、10月後半頃~スタッドレスタイヤに交換するようにしてください。
タイヤチェーンを巻く
タイヤチェーンはスノーチェーンとも呼ばれ、タイヤの外周に直接巻いて滑らないようにする器具です。
金属タイプと非金属タイプがあり、どちらも雪道や凍結した道での走行を助けてくれます。
スタッドレスタイヤを装着しておけば、タイヤチェーンは必要ないと考える方もいますが、路面の状態によっては危険なこともあります。
雪や凍結がない道路はスタッドレスタイヤのみで走行し、路面の状態が悪いときにタイヤチェーンを合わせて使用するようにしましょう。
さっと取り付けられるよう、キャンピングカーに常に積んでおくと安心です。
キャンピングカーで雪道を走行する際の3つのポイント
キャンピングカーで雪道を走行する際のポイントを3つご紹介します。
慣れていない方でも、ポイントを抑えておけば安全に走行できるため、参考にしてみてください。
「急」のつく運転をしない
雪道に限ったことではありませんが、急発進・急ブレーキ・急ハンドルなど、「急」のつく運転はやめましょう。
キャンピングカーは普通車に比べて重量があるため、急な運転をすると思わぬ事故を招く可能性もあります。
とくに、雪道ではスタック(空回り)したり、凍結した道では滑ってハンドルを取られるといったトラブルが起きやすいため、ゆったりと余裕を持った運転を意識するのがポイントです。
車間距離をしっかりと取る
キャンピングカーは重量があるため、普通車よりも制動距離は長くなります。
とくに、雪道や凍結した道では普段よりもブレーキの効きが悪くなるので、車間距離をしっかりと取るようにしましょう。
万一、前を走行している車が急ブレーキを踏んでも、車間距離をしっかりと確保しておけば安心です。
視界を確保する
雪道を安全に走行するためにも、視界の確保は重要なポイントです。
たとえば、まわりに雪が積もっている道の場合、太陽光の反射で視界は眩しくなり、走行に支障をきたす可能性もあるでしょう。
眩しさを抑え、安全に走行するためにも、偏光サングラスなどを活用するのがおすすめです。
また、吹雪などで視界が遮られる場合、安全な場所で待機するなど、状況に合わせた行動も必要でしょう。
無理に運転せず、視界を確保してから運転を再開するのもポイントです。
キャンピングカーで雪道を走行する際の3つの注意点
ここまで、キャンピングカーで雪道を走行する際の準備やポイントをご紹介しましたが、3つの注意点もしっかりと理解しておいてください。
道路情報をこまめに確認しておく
雪道を走行する場合、路面の凍結や吹雪などで突然道路が通行止めになることもあります。
予定していたルートが通行できずに、立ち往生してしまう可能性もあるため、道路情報はこまめに確認しておきましょう。
事前にいくつかルートを調べておき、状況に合わせて変更できるようにするのがおすすめです。
道路でもホワイトアウトを起こす可能性がある
雪山などでよくあるホワイトアウトですが、道路でも起きる可能性はあります。
前を走行する車も見えないくらい視界が白一色になるため、慌てないように注意しましょう。
視界が悪く、突然車が現れて追突してしまうような事故も少なくありません。
ホワイトアウトが起きたら、スピードを落とし、落ち着いて運転しましょう。
安全に退避できる場所がある場合は、収まるのを待つのも一つの手です。
アイスバーンにはとくに注意が必要
アイスバーン(路面凍結)は、雪や雨の後に急激に気温が下がると発生する現象で、スタッドレスタイヤを使用していても滑るくらい危険な状態です。
橋の上やトンネルの出入口付近、日の当たらない場所などは発生しやすいため、走行する場合はスピードを落としましょう。
とくに、夜間はアイスバーンに気付かず、そのままの速度で侵入してしまうこともあります。
大きな事故につながるような危険が伴うため、注意が必要です。
まとめ|万全な準備と安全運転をすれば雪道は怖くない!
本記事では、キャンピングカーで雪道を走行するために必要な準備、走行時のポイントと注意点をご紹介しました。
キャンピングカーの運転に慣れていない場合、雪道走行には不安が伴うと思います。
しかし、きちんとした準備を行い、ポイントをおさえた運転をすれば、雪道の走行も怖くありません。
キャンピングカーで冬のレジャーを予定している方は、ぜひ本記事を参考に安全で楽しい旅行をしてください。
1971年北海道生まれ、サーフィン・スノーボード・釣り・キャンプなど北海道のアウトドアを楽しむ。2016年ハイクラスキャンピングカーレンタル会社「北海道ノマドレンタカー株式会社」設立。ローカルが楽しむ本物の北海道の素晴らしさを世界に発信し、海外同様のキャンピングカー旅文化を広げるために、北海道ニュージーランド化計画を推進中