キャンピングカーを購入するとどれくらいの維持費がかかるのか気になりますよね。
キャンピングカーを自分で購入すると、車体や装備代だけでなく、維持費がかかります。主に税金・車検代・保険料・ガソリン代・駐車場代などです。
維持費の目安を知っておくことで、キャンピングカーの購入をより具体的にイメージできます。
そこで本記事では、キャンピングカーを維持するときに必要な維持費について紹介します。
この記事でわかること
- キャンピングカーの税金と保険料
- ガソリン代と高速の通行料金
- キャンピングカーの駐車料金
- キャンピングカーのメンテナンス費用
この記事を読むと、キャンピングカーの税金や保険料、維持に関する料金がわかるようになります。
1971年北海道生まれ、旅行・サウナ・温泉・サーフィン・スノーボード・釣り・キャンプなど北海道のアウトドアを楽しむ。自らもキャンピングカーで日本縦断やアメリカ、オーストラリア、ニュージーランドなどを巡り、北海道ローカルが楽しむ本物の北海道の素晴らしさを世界に発信。海外同様のキャンピングカー旅文化を広げるために、現在は北海道ニュージーランド化計画を推進中
キャンピングカーの維持にかかる税金
キャンピングカーのみならず、車を所有すると発生するのが税金です。
自動車の税金は、「自動車税」と「自動車重量税」にわけられます。
自動車税
自動車税は毎年の納付が義務付けられており、車の総排気量によって課税金額が決められています。
キャンピングカーは「特種用途自動車(8ナンバー)」に該当するため、車両の税率は低いです。
8ナンバーの取得には条件がありますが、取得できれば自動車税は23,600~88,000円ほどです。
同じ排気量の車両よりも20%程度減額されます。
自動車重量税
自動車重量税は車検のときに発生する税金です。
車検の頻度は、新車は初回3年(8ナンバーは新車でも初回2年)で、その後は2年ごとに行ないます。
基本的には2年に1度支払う税金だと覚えておくといいでしょう。
自動車重量税は、その名のとおり、車両の重さによって決まります。
普通自動車の場合は車両の重さのみですが、キャンピングカーのような特種用途自動車の場合は車両の総重量によって決まります。
キャンピングカーの車両総重量が1t以下は8,200円、2t以下だと16,400円です。
キャンピングカーの維持にかかる保険料
次にキャンピングカーにかかる保険料について解説をしていきます。
こちらも通常の自家用車同様に、「自賠責保険」と「自動車保険」が必要になってきます。
自賠責保険
自賠責保険(自動車損害賠償責任保険)は、加入が義務付けられている保険です。
自賠責保険に加入していなければ車を運転できません。
もしも加入せずに運転すると違反者となり、厳しい罰則が課せられます。
自賠責保険は車検のたびに支払いが必要で、2年間の保険料を比較すると、特種用途自動車が34,900円、特種用途自動車(軽自動車)が16,850円となります。
自動車保険
自動車保険は任意保険なので、加入の義務はありません。
保険代理店に見積もりを出してもらい、必要であれば加入しましょう。
自動車保険に加入すると、事故を起こしたときに破損してしまった相手の車、民家の壁、自分の車、自身や搭乗者の身体、自賠責保険では補えない損害を補償してくれます。
またキャンピングカーに関する保険については下記の記事で詳しく解説しています。
キャンピングカーのガソリン代・高速道路の通行料金
キャンピングカーを走らせるとなると、当然ですがガソリン代や高速道路の通行料金がかかります。
ガソリン代(燃料代)
キャンピングカーの燃料代は車種によって異なります。
車種ごとの燃料代
- 欧米モーターホームの燃費は、約10km/L前後
- 国内ディーゼルキャブコンの燃費は、約10km/L前後
- 米国製モーターホームの燃費は、約8~10km/L前後
- 国産バスコンの燃費は、約6~8km/L前後
- 国産バンコンの燃費は、約5~8km/L前後
キャンピングカーを購入する際は、どのような走らせ方をするかを考えながら、最適な1台を選んでみてください。
高速道路の通行料金
キャンピングカーで旅行をするときは高速道路を走ることも多いと思います。
高速道路の通行料金は、キャンピングカーも普通自動車と同じです。
一般的なキャンピングカーは普通乗用車と同じ車種区分として扱われ、軽キャンパーは軽自動車と同じ車両区分として扱われます。
キャンピングカーの駐車料金
キャンピングカーを購入したら、乗っていないときでも駐車料金がかかります。
ここでは、自宅保管と外出先での料金について見ていきましょう。
普段の駐車スペース費用
自宅に駐車スペースがない場合、契約駐車場を借りましょう。
キャンピングカーが大型の場合、駐車可能な契約駐車場を探すのも大変です。
「キャンピングカーを買ったけど停める場所がない」とならないように、必ず事前に確認しておきます。
また、キャンピングカーも車庫証明(自動車保管場所証明書)が必要です。
自宅からの直線距離が2km以内であることが条件なので、条件にあった駐車場を探します。
駐車料金は地域にもよりますが、月極の場合は数千円~2万円程度が一般的です。
旅行先での駐車料金
旅行先でも駐車スペースを確保する必要があります。
旅行先での駐車スペースは「RVパーク」や「オートキャンプ場」などがあります。
RVパークとは日本RV協会が定めるキャンピングカー専用の駐車場で、国内に120箇所あります。
RVパークは24時間利用できたり、トイレ・入浴場・外部電源などが備わっています。
駐車料金は1泊につき1,000~5,000円程度です。
オートキャンプ場は、車両で乗り入れができるキャンプ場のことです。
1泊あたり2,000~6,000円程度とRVパークよりも少し高いですが、キャンプやレジャーに必要な設備が揃っています。
ちなみに、道の駅やパーキングエリアは、休憩のための駐車はできますが宿泊はできません。
道の駅やパーキングエリアで1泊するのはマナー違反なので気をつけましょう。
キャンピングカーを維持するにはメンテナンスも必要
キャンピングカーを安全に使用するためには、メンテナンスが欠かせません。
ここでは、キャンピングカー使用前後、そして定期的なメンテナンスにかかる費用について解説をしていきます。
使用前のメンテナンス
キャンピングカーは車両重量の影響でタイヤの消耗が激しいため、使用前には溝の状態や空気圧などの確認が必要です。
とくに、タイヤの空気圧が下がっている状態で走行してしまうと、バーストを起こして重大な事故につながる可能性もあります。
キャンピングカーごとの適切な空気圧は、運転席側のドア付近に記載されているため、必ず使用前に確認しましょう。
空気圧は、タイヤゲージと呼ばれる専用の機器を用いて自分で点検するか、給油時にガソリンスタンドなどで無料点検してもらうことも可能です。
また、バックカメラを搭載しているタイプは、カメラが正常に映っているかも合わせて確認してください。
使用後のメンテナンス
キャンピングカーを使用した後は、車体の状態を確認しながら洗車を行います。
傷がついたりするのを避けるためにも、洗車機ではなく手洗いが良いでしょう。
車体表面の汚れを落とし水分をふき取ったら、専用のワックスなどでコーティングしてください。
ワックスをかけることで紫外線からの影響をやわらげ、劣化を防いでくれる効果があります。
また、給排水タンクがある場合は、タンク内を空にしてきれいに洗浄する必要があります。
とくに汚水を溜めるブラックタンクは、こまめに清掃しておかないと臭いの原因になるため、忘れず行いましょう。
定期的なメンテナンス
キャンピングカーの使用に関わらず、エンジンは定期的にメンテナンスが必要です。
エンジン始動時に変な音がしていないかなどを確認し、半年~1年に1回程度エンジンオイルの交換を行いましょう。
また、サブバッテリーも車内の家電を使用するために必要不可欠なので、正常に動くか確認しておきましょう。
サブバッテリーは消耗品のため、性能が落ちてきたと感じたら3年程度を目安に交換してください。
さらに、FFヒーターを搭載している場合、使用しない時期も月1回程度は電源を入れて稼働させなければいけません。
稼働しておかなければ、いざ使おうと思ったときに動かないことがあるため注意しましょう。
どんなキャンピングカーでもいえることですが、定期的な空気の入れ替えや車内清掃も大切です。
使用頻度に関わらず、こまめにメンテナンスを行いましょう。
まとめ
今回は、キャンピングカーにかかる維持についてご紹介しました。
キャンピングカーを購入する場合は、車体や装備以外にもさまざまな費用がかかります。
事前に維持費を把握しておくことで購入のイメージがしやすくなります。
キャンピングカーに乗って旅をしたい方は、使用頻度や維持費を考えながら、購入するかレンタルするかを決めましょう。